ユーゴ戦争:報道批判特集
NHKの嘘、嘘、大嘘、「大本営発表」!
1999.9.17 WEB雑誌『憎まれ愚痴』38号掲載
1999.9.14.mail再録。
1999.9.14.下記の「1999.9.6」までは未回答の質問に関して、下記、「NHK広報局の経営広報部のS副部長」に電話を入れると、同副部長は、すでに用意の「ふて腐れ口上」を述べ立てました。
なお、同副部長には、1999.8.25.の会見以後、ユーゴ戦争問題のmailを送り続けています。彼は、わがHPも見ているに違いないのです。なぜならば、その会見以前に入力済みのHP情報について、一度、「口八丁手八丁なんて書かないで下さい」などと感情的に迫ってきたのです。私は、「客観報道と称する無責任な嘘報道ではなく、自分が最後まで責任を持つ主観報道主義」と答え、その抗議を即時却下しています。その後も、同副部長は、わがmail及びHPを見張り続けているに違いないのです。サラリーマンとしては、きたるべきリストラに備えて、私のサイト監視を得意芸に数えて置くと有利でしょう。
S副部長が用意していた回答は、要約すると、以下のようなものでした。
「仰せの通りに、公式の統計は存在しませんでした。西側各国の情報によるものです」
私が、「放送法では、双方の主張を紹介せよという主旨だが、ユーゴ政府発表を無視したのは、なぜか」と詰めると、
「アルバニア系住民が登録を拒否したという西側の情報を採用した」
ああ、ああ言えばジョウユウとか……これが広報なのです。以下、質問の主旨のHPを抄録します。
(全文は、わがHP。http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-37-rek.html)
………………………………………………………………………………
1999.9.6.現在、私の再3再4の催促にもかかわらず、NHK広報局の経営広報部のS副部長から、未だに回答を得ていない重大問題があります。
衛星第1:BS22「ワールドニュース」放映の2つのユーゴ特集で、1つの方では、渋い顔の中年男性キャスターが重々しく(私の使い古し表現では「ご神託」のごとく)、もう1つの方では、細面の若い女性アシスタントがスンナリと軽やかに「解説」した「コソボ州の人口の90%はアルバニア系」の出典です。なお、出典を明示できないデータを使うことは、特に、公共放送では、絶対に許されないことなのです。[中略]
念のために、総理府統計局に聞いても、外務省に聞いても、国連広報センターに聞いても、国の単位の人口統計しかありません。ユーゴ大使館で唯1人日本語ができる3等書記官、ヤンコヴィッチさんが、ユーゴ連邦政府の発表を訳したワープロ資料、「コソボとメヒトヤに関する基本的事実」では、「アルバニア人は約66%」となっています。
1988年版、つまりはユーゴ問題勃発以前に発行された平凡社『世界百科事典』の「コソボ」の項目では、「民族構成はアルバニア人74%(イスラム教徒のアルバニア人を含む)」となっています。[後略]
さてさて、電話で「ふて腐れサラリーマン」と議論したところで、かつては、「大抵のことは小石のごとく黙殺するNHK」(『週刊読売』1976.3.27)と皮肉たっぷりに評されたこともある「電波メディアの神殿」は「死んでん」ままでしょう。旧著『NHK腐蝕研究』(汐文社、筆名:徳永正樹、1981.10.1)は、初版初刷4000部、2刷1000部が売り切れて絶版となっていますが、インターネット改訂・増補版発行をも展望に入れ、キーワードNHKのHP、全国ネットワーク放映システムの構築にシコシコ励むこととします。
次回の予定は、目下の話題ともマッチするので、上記『週刊読売』報道、「ショッパナから日の丸ハタハタ」をからかった日本テレビ「11PM」『拝啓NHK様!一体あなたは誰のもの』事件、懐かしのリヴァイヴァル放映としましょう。乞う御期待!
ああ、ああ、忙しい、忙しい。でも、でも、定年まで勤め上げては、年金たっぷり抱えながら、荷降ろし症候群でポックリ行ってしまうエリート・サラリーマンたちを、とても、とても、気の毒に思う親心もあるのです。だから、少し、鍛えて上げているのです。
以上。
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