ユーゴ空爆の背景 利権と歴史と謀略と侵略とメディアの嘘と(43)

ユーゴ戦争:報道批判特集

コソボ:国際ザル報道の最新驚愕実例

1999.10.8 WEB雑誌『憎まれ愚痴』41号掲載

1999.10.1.mail再録。一部ミスプリ訂正増補。

 別途、HP「ユーゴ特集」でも山ほどある「国際ザル報道」批判をしていますが、つい最近にも、非常に分かりやすい驚愕実例を、しかも、インターネット情報との比較対照により発見し得たので、同好の同志に、お知らせします。

 最初に、私が、このニュースに見出しを付けるとすれば、「セルビア系住民代表、抗議の退席/民政移行文書に国連とアルバニア系のみで「合意」?」です。

 さて、順序は逆になりますが、まずは、9.28.受信(必要部分のみ):


Subject: [SUN] 1999/09/22 UN Daily Highlights
Received: 99.9.28 9:52 AM
From: mag2, mag2from@tegami.com
Reply-To: sun@issue.net
To: altmedka@jca.apc.org

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国連情報誌SUN
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http://www.issue.net/sun/
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mailto:sun@issue.net
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9月22日(水)の出来事
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文責:山本

■コソボ暫定協議会でセルビア代表が退席

 22日に開催されたコソボ暫定協議会で、セルビア系住民代表がコソボ保護部隊の創設に抗議して退席した。しかしながら部隊は継続する方針。

 Bernard Kouchner 代表は「セルビア系代表の退席は一時的な後退だが、再参加への努力ははじめる」と語った。


 次は、我が家で唯一宅配を受けている日経記事。


日経1999.9.21.夕刊

コソボ解放軍解散

民政組織転換合意で調印

【ウィーン20日=平野登志雄】ユーゴスラビア・コソボ自治州のアルバニア人武装組織であるコソボ解放軍とコソボ平和維持部隊(KF○R)、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)の首脳は20日夜(日本時間21日未明)、コソボ州都プリシュティナで解放軍の民政組織への転換を定めた合意文書に調印した。

これにより軍事組織としての解放軍は解散し、今後は消防や自然災害への救援活動など非軍事的な仕事に従事する体制に移行する。現地からの報遣によると、新組織の名称は「コゾボ防衛隊」(定員5千人)。UNMIKのクシユネル国連事務総長特別代表の指令のもとで活動し、司令官には解放軍のチェク参謀総長が就任する。要人警護などの担当者に限り小火器の携帯を認めるが、その数を200に制限した。解放軍の制服や肩章の使用は21日深夜をもって廃止する。

解放軍の武装解除と民政組織転換を巡る今回の協議では、軍隊としての性格をなるべく残そうとする解放軍側がKF○R提案に抵抗し、20日午前零時の武装解除期限内に最終合意できなかった。このためKF○Rは武装解除期限を48時間延長する一方、北大西洋条約機構(NAT○)欧州軍のクラーク最高司令官が20日に急きよコソボ入りし、解放軍幹部の説得にあたつた。コソボではユーゴ軍撤退後にアルバニア系住民によるセルビア系住民への報復が頻発。セルビア人は解放軍の解体を強く求めていた。


 この日経記事での唯一のニュアンスは、最後の「セルビア人は解放軍の解体を強く求めていた」ですが、その後に、わがHP読者から届いた『しんぶん赤旗』(1999.9.22)の切り抜き記事では、「時事通信」の配信という事情もあってか、それすらありません。「メデタシ、メデタシ」の雰囲気です。「エセ紳士」こと朝日新聞、「マヤカシ」こと毎日新聞、「ヨタモン」こと読売新聞などの報道状況は、いかがでしょうか。

 昔は、「タス通信」では、とか、スターリンと対決した非同盟諸国の盟主、ユーゴの「タンユグ通信」では、とか、「新華社電」によれば、とか、それぞれに歪みはありながらも、ともかく、アメリカ一辺倒の国際報道をチェックするきっかけになる情報があったのですが、ああ、やはり、もう、世も末なのでしょうか。

 そういえば、ついに、待ちに待ったノストラダムスの予言の代わりでしょうか。

 臨界事故、とか。わが愛する地球は、今、地表を汚す不愉快な水虫同然の厄介な裸の猿どもが、一日も早く絶滅してほしいと、切に願っていることでしょう。

 以上。


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