イラク攻撃、テロ特措法成立以後の動き 2003年4月 (次)(戻る)
2003年4月
2003年4月2日
■韓国国会がイラク戦争への工兵部隊や医療チームなどの派遣案を賛成多数で可決。
2003年4月4日
■米統合参謀本部のマクリスタル副作戦部長、会見で「歴史上、これほど特殊部隊が活躍している戦争はない」と発言。
2003年4月5日
■米軍、バグダット市街地でイラク共和国防衛隊と交戦、イラク兵1000人死亡。
2003年4月8日
■米英軍、100両以上の戦車・装甲車でバグダットを包囲、大統領宮殿など中枢施設を占拠。
■各国メディアの取材拠点としプレスセンターのあるイラク・バグダッドのパレスチナ・ホテルが米軍の戦車の砲撃を受け報道陣3人が死亡、4人が負傷。
2003年4月9日
■米中央軍、バグダッド陥落を宣言。
2003年4月10日
■イージス艦「こんごう」など3隻が佐世保基地からインド洋へ出港。
2003年4月14日
■米軍がフセイン大統領の出身地ティクリットの中心部を制圧し、米英軍は開戦以来26日で、イラクのほぼ全土を掌握。
■パウエル米国務長官、シリアについて「外向的、経済的に可能な措置を検討している」と制裁措置をとる可能性があることを強調。
2003年4月15日
■イラクの暫定政権作りに向けた反体制各派の初会議がナシリヤで開催される。イラク民主化など13項目の声明を発表。
■イラク北部の都市モスルで米軍が地元住民に発砲。少なくとも10人が死亡、38人が負傷。
■ブッシュ米大統領はホワイトハウスでの演説で「サダム・フセイン政権はもはや存在しない」と述べ、フセイン政権打倒の目的を達成したことを表明。
■イラク南部ナシリヤで、イスラム教シーア派の住民約2万人が「フセイン反対、アメリカ反対」の抗議デモを行う。
2003年4月16日
■フランク米中央軍司令官が初のバグダッド入り。
■国連人権委員会が朝鮮民主主義人民共和国の人権状況を非難し、拉致問題の全面解決を要求した決議を賛成多数で採択した。
■WHO(世界保健機関)はSARSの患者が16日までに3293人、死者は159人と発表。
2003年4月17日
■欧州連合の非公式首脳会議が国連中心のイラク復興を求める議長声明を採択。
2003年4月18日
■政府は米国のイラク統治機関「復興人道支援室(ORHA)への文民派遣を正式決定。占領行政への関与をめぐる憲法論議は置き去りにされた。
■イラクの首都バグダットで「米軍の早期撤収」を求める大規模デモが行われる。
■福田康夫官房長官は、武力攻撃など有事の際に国民の避難・救援などのために国がとるべき措置を定めた国民保護法制の骨子を提示。
2003年4月19日
■ブッシュ米政権は1993年以来、禁じられている爆発力5キロトン以下の核兵器開発を禁じた「ファース・スプラッタ条項」の廃止を盛り込むよう議会側に提案したことが19日、明らかにされた。バンカーバスターへの搭載が視野におかれていると見られている。
■イスラエル軍がガザ地区のラファ難民キャンプに侵攻。14歳の少年を含むパレスチナ次男5人とイスラエル軍1人が死亡。
2003年4月21日
■新型肺炎死者数が世界で225人前後に増加。
■環境省は21日旧日本軍が終戦当時、全国の軍施設で保管していた毒ガス、嘔吐剤などが約3千900トンあり不明なままの青酸が13トンに上ることを明らかにした。
2003年4月22日
■防衛庁が18歳以上の住民を丸ごと自治体に抜粋させ、それを提供させていた問題について野党側が衆院個人情報保護特別委員会で一斉に追及。個人情報保護法案の欠陥がさらけ出された。
2003年4月23日
■朝鮮民主主義人民共和国の核問題解決をめざす米朝中の3ヵ国協議が北京で始まる。
2003年4月24日
■CNNテレビが米政府筋の話として、北朝鮮が北京で行われていた米朝中3カ国の高官協議で、核兵器の保有を初めて認め、近く実験を行う計画があることを表明したと報道。
■石破茂防衛庁長官が衆院有事法制特別委員会で、米国が日本周辺国を先制攻撃して緊張が高まった場合、有事法案の「武力攻撃事態」や「武力攻撃予測事態」を適用することもあり得るとの見解を示した。石破長官は「適用されることもあると思う。前提がそうだったから、発動できないとか発動するとか、そういう議論をするつもりはない」と答えた。
■中国山西省の女性10人が旧日本軍兵士に繰り返し乱暴されたとして本人7人と遺族3人が国に計2億円の賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は「立法的、行政的な解決をはかることは十分可能」として、現実的解決を求める異例の付言を付けた。請求事態は棄却。
2003年4月25日
■マイヤーズ米統合参謀本部議長は25日の記者会見で米英軍がイラク戦争で各種のクラスター爆弾1500発近くを投下したことを明らかにした。同議長は市街地へも投下したことを認めた。
■北朝鮮の核問題解決をめざす米朝中の3カ国協議が終了。次回の協議日程は決めることができなかった。
■航空自衛隊が25日米軍の空中給油機を利用しての訓練写真を公開。4月21日から5月2日まで九州西部や四国沖の上空で訓練が実施される。空自からF15戦闘機4機、嘉手納基地のKC135空中給油機1機が参加。
2003年4月26日
■イラクの首都バグダット南東のザファラニヤ地区の米軍管理の武器集積場で大規模な爆発が起こる。死者10数人から40人との情報。米軍が危険な施設をあえて住宅地に設けた可能性が高い。
2003年4月27日
■第15回統一地方選。
2003年4月28日
■イラク・ファルージャで米軍駐留への抗議行動を行った地元住民に米軍が発砲、10数人が死亡、50人以上が負傷。
2003年4月29日
■パレスチナ評議会がアッバスPLO事務局長を初代首相とする内閣を承認、正式発足。
2003年4月30日
■米国は「2003年内のパレスチナ暫定国家樹立」などを盛り込んだ中東和平の具体案「ロードマップ(行程表)をイスラエル政府とパレスチナ自治政府に正式提示。