借金火達磨・巨大政治犯罪都市
「お利口さん」市長選候補者の愚民政策が隠蔽する巨大政治犯罪
1999.1.29
今回は少し固い話になるが、私は、昨年、1998.10.21.発行の『武蔵野市民オンブズマン』9号の裏面に、いささか刺激的な本音の見出しを付けた。これには、その後、市庁舎内での関係者からの質問が相次いだ。
「武蔵野市では共産党も土地政策『与党』、反市長派『よくする会』もアバウト」
「与党」と「アバウト」が語呂が合っているとは言い難いが、結構考え抜いて付けた見出しのつもりである。
共産党の土地政策『与党』の件は、別途、わがホームページに詳しい。
あえて簡単に言うと、武蔵野市土地開発公社が年度別では最高金額、236億円もの土地を買った1991年度に、戦後一貫して日本共産党の支持基盤というよりも一時は座員が全員一斉に入党して世間を騒がせた歌舞伎の前進座の元社宅用地をも買っていたのである。
購入金額については、市長自身が「財産評価委員会」の名を出して、妥当な値段だと答弁しているのだから、決して「不正行為」とは言えないのだが、「潔癖」をモットーとする党風ゆえか、日本共産党の態度は、その後、不明瞭となる。
これまたズル猿の典型の市長、土屋正忠の彦は、土地問題では現在一番戦闘的な「天敵」、「市民の党」の山本ひとみの媛などから追及を受けると、「百年の一度の土地は出た時に買わないと千載の悔いを残す。お陰様で、前進座の土地も買えましたし、……アッ、これ、名前を出しちゃて良いのかな」などと、これまた日本共産党と「新左翼」の市民の党の「天敵」関係を十二分に意識しながら、いなしに掛かるのである。
で、今回は、反市長派『よくする会』のアバウトの方を、先に片付ける。
最大の問題は、もちろん、東京の、場末の、片田舎の、武蔵野市くんだりの、「よくする会」風情の、この程度の、だけには止まらない日本全体の、アバウト水準にもある。
別に、頭の良い悪いの問題ではない。クソボンボン、クソジョーチャンのアバウト、スイースイーなのである。手間暇掛けて調べる気がないだけの話なのである。しかし、その程度の連中が、偉そうに「よくする」などとホザクから、注意するしかないのである。
「よくする会」代表として、すでに2度目の市長選立候補を宣言し、三鷹駅の北口、安売り王の城南電機が進出に失敗して閉店した駅前一等地のビルに選挙事務所を開いた桜井国俊の彦や、その事務局長、高木一彦の彦らが、私が苦心して作った日経新聞のファイルを見もしないで、「木村さんの意見は正しいと思いますが、武蔵野市では、そこまで言わなくても良いでしょう」などとホザク問題を、仕方ないので、これから手作り整理する。
まず、日経のデータベースから、古いものはシステムが違っていたので、3段階にわたって取り寄せ、3万円以上も払った記事項目の内、1987年9月23日の項目以前には、政策的な記事が、全くなかった。
この「なかった」という事実に、決定的な重要性があるのである。
つまり、記事が「なかった」ことが確認できたので、それまでは、土地開発公社という仕組みを景気対策に利用する政策が、少なくとも、記事になる程度には露出していなかったのではないか、と推定できるのである。
1987年9月23日の記事の見出しは、次のように非常に控え目なものである。
「先行取得土地の有効利用を提言/土地開発公社活性化へ報告」
しかし、この「活性化」という表現は、中曽根「行革」などで、何度も見掛けた政策的「隠語」「符丁」の類いである。記事の中身を見ると、「自治省の土地開発公社活性化委員会」(委員長、伊藤善一東京女子大教授)の存在があり、「公社の業務に新たに、観光・レジャー開発を目的とした用地取得・造成を加える」とか、「従来の公拡法(公有地の拡大の推進に関する法律)では賃貸などが認められていなかっため、報告書は有効利用を求めた」などとある。
この年、1987年は、アメリカで「ブラック・マンデー」と呼ばれた投機市場の暴落騒ぎが発生し、日本への影響が心配された年である。
翌年の1988年初頭、1月8日には、次の見出しの記事が現われる。
1990年9月16日になると、
1990年12月15日になると、
記事の細部は、また別途整理するが、「地方自治体に土地を買わせろ」という財界の本音が、段々と露骨になるのである。そして、前述のような、1991年度の武蔵野市の史上最大、236億円の、ああ、堂々の、土地開発公社による、三菱銀行からの借金にによる、市長の独裁権限による、日本共産党の「与党化」による、「その他諸々の反市長派のアバウト見逃し三振」による、ああ、堂々の、ババ抜き土地乱買が、札束が千切れるほどの喝采を浴びながら、進行したのであります。
以上で(その5)終り。(その6)に続く。
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