仰天!武蔵野市『民主主義』周遊記(その26)

借金火達磨・巨大政治犯罪都市

日の君の馬脚、自治体教育長に天下り利権の人参発見!

2000.1.7 1999.12.10.mail再録。

 武蔵野オンバー、木村愛二です。

「日の丸! 君が代! チャチャ、ラッチャ、チャチャ……」

 ありきたりの抗議運動には、あまり食欲をそそられないのが、オンぶお化けの、いないいないバーの、略称、わが臍曲りオンバーの存在価値のひとつなのですが、つい最近、これは、ぜがひでも暴露して、日の君に出会えば、親の敵のごとく、目を三角にして睨む習性の全国の皆様にも、地元の調査を呼び掛けねばと愚考する珍現象に遭遇しました。題して、日の君の馬の脚の秘密、発見!

 つまり、日の丸を旗印に担いで、ヤア、ヤア、遠からんものはと君が代をガナル、馬上豊かな防衛政務次官、いや、間違え、もとい、文部政務次官、実は、その名前も知りませんが、その馬の脚の目の前に、とてもおいしい人参がぶらさがっているのに気付いたのでした。言わずと知れた「天下り先」です。官庁用語では再就職先ですが、その利権の弊害は、つとに天下に名高いのです。

 しかし、わがオンバーの調査は非常に遅れていたので、猛反省します……、か、いや、しません。そこまで市議会議員の怠慢の尻拭いをしていたら、身体がいくつあっても足りません。発見したのは、武蔵野市中央図書館の館長に、いくつかの改善策を提言していた最中のことでした。ふと、なにげなく右を見ると、いつもは壁かと思って気にも止めていなかった場所に、扉が開いていて、その奥は、とてもとても広い部屋で、地獄の底の闇の世界に急に光が射した想い、どこかで見掛けた男が正面のデスクに座っているのです。

 夢の中の出来事のような奇妙なショックを覚える瞬間だったのですが、幻想文学的表現は省略して、その後の取材結果を総合すると、その部屋の広さは39.66平米、約12坪、24畳、わが食堂・兼・書斎・兼・事務所の4畳半の約5倍。デスクの主は、名誉館長で、元武蔵野市教育長、その前は東京都職員の、杉本某の彦。非常勤特別職で、火・木・土の出勤、月俸25万円。期限は1年で再任あり。ウヌ!

 その晩、早速、市議会議員の市民の党、山本ひとみの媛に電話で聞くと、いつもと違うしおらしい小声で、「杉本さんの天下り先ですよ」と言います。何も騒がなかったらしいのです。共産党の地区委員会政策委員長でもある市議会議員、本間まさよの媛も、同じことを言います。文教委員会で議論し、条例の補足の「規定」を設けたのですが(実物も検分済み)、市民としては、何の情報も得ていませんでした。市役所の広報課に確かめると、毎月2回発行、タブロイド12頁が普通の『広報むさしの』では、その規定の制定すら報告していないのです。

 さて、これは国際比較が難しいので、とりあえず、日本全国を見渡すと、日の君「強制長」こと教育長、様、様、議会の承認を得て地方自治体の長が任命する方式の教育長、様、様、たちは、いったいぜんたい、全国で何人いるのでしょうか。

 自治省行政局に聞くと、全国の地方自治体は、1999.4.1.現在で、市町村が3,229。都道府県が47。東京都の23特別区は自治権があり、教育長を置いているので、この3つの数字を足すと、3,299となります。再就職先こと天下り先については、文部省に資料なし。東京都の教育庁総務部に聞くと、東京都の前教育長は、住宅供給公社(教育と関係あるのかな?)の理事長になっているそうですが、区市町村の教育長に関する資料は、やはりないのです。ああ、地獄の底の闇の世界が、全国津々浦々にも広がっているのでした。

 上記の規定が制定されたのは、1996年、何と、わがオンバーが別途調査し、住民監査請求までしている550億円の塩漬け用地発生が公然化し、武蔵野市の財政危機、職員1割削減となった年のことなのでした。

 現在のところ、上記のように、東京都と武蔵野市の実情しか分かりませんが、もしかすると、1年に1回は都道府県の教育長を招集して全国会議を催し、定期、臨時の印刷物を全国の教育長に配布し、「教育の助成」をしているとか称する文部省筋から、内々のご指導があったのかもしれません。とりあえずのご注進まで。

以上で(その26)終わり。(その27)に続く。


(その27)土地開発公社問題監査請求に的外れ却下決定
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