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京都日記とは、2000年1月4日から12月31日まで、京都ものづくり塾のメンバが日替わりで京都のできごと、発見したお店の情報、日常の風景について描いた日記です。
地元に住む京都の生の情報が満載です。

1月 / 2月3月4月5月6月7月8月 / 9月 / 10月11月12月
9月30日(土) リニューアル

京都には、古い木造の建築がたくさんありますが、ハイカラな明治・大正時代の 近代建築と呼ばれる名建築も他の都市に比べて多く、質の高いものがあります。
近年では、再開発や使い勝手が悪いという事で、 多くの名建築が、いつの間にか姿を消しています。
その中でも、西洞院通七条西入る北側にある喫茶店『SECOND HOUSE』は ユニークです。
最初は銀行として作られ、その後生命保険会社の営業所でした。 それが今では、おいしいケーキのある喫茶店です。 外観は神殿のような大きな石柱で店内も天井が高く、 貸しスペースや陶芸教室もあります。
こんな形で、名建築を活用していきたいですね。(たっくん) 

9月29日(金) シンクロは京都発?

今日は珍しく、オリンピックの話題に触れてみたいと思います。今日、シンクロナイズドスイミングの団体競技で日本が銀メダルを獲得しましたね。嬉しいですね。さすがです。
なにやら、聞いてみると、メンバ8人のうち、6人は立命館大学だとか。そして、残りの二人は同志社大学。みんな京都の方なんですね。
しかも、踏水会の出身だとか。踏水会とは、丸太町通、東山西入るのところにある老舗(?)のスイミングスクールです。
京都では、「踏水会」というと、たいていのひとは知っているのかな?
私も実は、小さい頃、そこに通っていました。そして、今も泳ぎ続けています。今、私の姪も通っています。
こういった施設があることで、活躍する選手を輩出する京都の別の側面を見た感じがして、なんとも嬉しい気持ちになりました。(やっち)

9月28日(木) 秋の特別拝観

紅葉の秋京都になるのは、まだまだ先ですが、これから秋に向けて 多くの社寺で秋の特別拝観があります。
日頃は非公開の茶室や書院そして庭園などを見学する事ができます。 本来はいつも、公開すればいいのですが、 古建築は殆どが木造のため、多くの人が常に見学すると 痛みや破損が生じます。
京都の社寺は日本の歴史を語るうえでも重要なものばかりです。
これからも、次世代にバトンタッチするためにも、 古建築や庭園を大切にしたいですね。(たっくん) 

9月27日(水) メディアショップ

三条通り、河原町との交差点から一本南の道を東側に入ったところ(京劇ボウルのある通り)、にメディアショップというお店があります。
メインは芸術関連の本屋さんという印象なのですが、それだけではなく、建築や現代思想、デジタルメディアに関する書籍がならべられています。そして、アンニュイな音楽がなっている空間は、ちょっと独特。
美術フリークにとっては、結構有名なスポットとなっていて、イベントのポスターやチラシを持ちこむ人もちらほら。チラシはレジの下に所狭しと並べられています。
ちょっと不思議な空間ですが、秋の夜長、思索にふけるための本を探しに行ってみるのもいいかもしれません。(やっち)


9月26日 (火) 「どうする京都21」

京都のローカル放送局KBS京都テレビ では毎月1回第4土曜日の深夜0時から2時間 「どうする京都21」 という討論番組を放送しています。
毎月京都にまつわるさまざまなテーマ、問題について 関係者、学識者などが議論を交わします。 まぁ、他地方の人にわかりやすく説明するとすれば、 「朝まで生テレビ」の京都版です。
ちなみに23日深夜(24日未明)は「京都の和装産業に未来はあるのか?」 という、まさにものづくり塾で考えているような内容だったのです。
出演者は西陣の帯地問屋、室町の卸問屋、 友禅染の染工場、繊維関係の団体、女性染色家、コンサルタント、 そして京都に長く在住している外国人社長という顔ぶれだったのですが、 議論はすれ違いの繰り返し、まったく低調なものでした。
どの人も問題点はわかっているし、 やらなければいけないこともわかっているし、 視聴者ももうそんな議論は求めていないのに・・・
BBSでは視聴者からの意見を募っているのですが、 それをもとに議論されることもあまりなかったのです。(番組構成の問題か?)
おいおい、どうした、京都のきもの!!
本当にユーザーから見放されんで!!
あ、そうそう、来月から放送時間が土曜の夜になるそうですよ。(誠信堂)
9月25日(月) ずいき祭へ

昨日、かつらが御香宮のお祭りを紹介していましたが、ちょうと同じ時期、上京でもお祭りがあります。
昨日、なにげに北野天満宮を散歩していたら、山車をごろごろといくか移動させているひとがいました。そういえば、10月1日から5日は北野天満宮のお祭り、「ずいき祭」なのです。昨日はそのための山車の飾り付けの日だったのです。天神さんの境内周辺で神社の関係者の方と思われるみなさんが、山車の飾り付けをされてました。
ずいき祭は、秋の収穫が実りあるものであることを祈るお祭り。おみこしにはとうがらしなどの秋の味覚が飾られているとか。
10月1日には、この周辺をおみこしが練り歩くので、よかったらみなさん、一度、見に来てください。(やっち)

9月24日(日) 秋、祭りの季節です
秋。祭りの季節です。今日早くも紅白のやぐらを組み、花笠を飾り付けているお父さん達を目にしました。ここ伏見 では、10月1〜10日頃御香宮の祭りが盛大に催されます。境内にはずらりと屋台が立ち並び(昔懐かしの見せ物小屋 も今だ健在です!)、週末の夜ともなると押すな押すなの大賑わい。
最終日の花傘巡行は、伏見が商人の町と して栄えていた頃からの伝統行事。最盛期に比べ規模は小さくなったと言うものの、祭りを楽しもうという心意気は 確実に若い世代に受け継がれているように感じます。地元では愛されてやまないこのお祭り、ぜひその熱気を体感し てみてください。
御香宮神社へは京阪桃山駅、または近鉄桃山御陵駅から東へ徒歩2分程、朱塗の大鳥居が目印で す。(かつら)
9月23日(土) おいしいタルト発見!

何気なく入った喫茶店で食べた「フランボワーズタルト」。 タルト1切れに、フランボワーズ(ラズベリー/木イチゴ)が20個くらい のっていて、すごくおいしかったです。
ストロベリー・ラズベリー・ブルーベリーなど取り混ぜてあるのは食べたこと がありますが、ラズベリーだけがこんなにのっているのは初めてでした。
場所は御幸町三条東入ル「カフェ・パリス」。河原町三条からアーケード を抜けてすぐ、という繁華街のすぐ近くです。
最近は河原町や木屋町、四条通の人混みより、少しわき道を入ったところが 落ち着けて、気に入ってます。実は素敵なお店が多いので、あちこち探検する のが楽しいです。(まき)

9月22日(金) 弘法さん

京都を舞台にしたドラマになると、いつも映る風景に東寺の五重塔があります。
毎月21日は、五重塔を創建した弘法大師の命日に催される『弘法さん』の日です。有名なのは、1月の『初弘法』と12月の『終い弘法』です。
境内には、日用品から骨董品・古着そして食材まで、色とりどりの露天が並びます。
独特の言い回しで声を張り上げ、お客を呼び込むおっちゃんがいたりと各店を観てまわるだけでも楽しいです。お寺の境内は、西洋での街の広場に相当します。
日本には街の中に広場という概念がありませんが、お寺がその役目を果たしてきました。
昼間は、彼岸の入りと言っても、まだまだ暑いですが、お年寄りや、観光で京都に来ている外国人の方がたくさん来ていました。(たっくん) 

9月21日(木) 花背の里より

昨日、花背の工房から感謝祭の案内はがきがきました。明日から24日までとのこと。
この夏、花背に行ったときに入った手作りのお店です。鞍馬からさらに山を越え、ひらけたところにあります。とくにお客を歓迎するわけでもなく、ひっそりとたたずんでいます。
狭い店内、
手作りの品々がところ狭しと並べられています。それぞれが個性を競い合い、木のぬくもりとともに、とってもあたたかい空間をつくりだしています。それはせせこましい都会から離れて、ひたむきに作品を作りつづけている作家の方々の気持ちが伝わってくるよう。
派手にかざることもなく、この花背の静かな雰囲気を生かしたここは、まさに、ほんとうに好きで見に来てくれる人との接点の場、という感じ。
普通の案内はがきと違うところは、このくだり。
「尚、年々ご利用の方が増えてきております。あまりご近所の方々のお誘いはご遠慮下さい。」
とのこと。花背だからこそ、ですね。(やっち)

9月20日(水) すっかり北山は秋

北部担当の雅楽之助です。北山はすっかり秋です。夜は虫たちの合唱が聞こえてきます。ホントによく聞こえてきます。彼らは昼間はどこにいるんでしょうか。
いつも通勤途中に見る鴨川は緑でいっぱいです。鮮やかな緑色と空の青さ。非常に美しい。これで仕事がなければ…
休みともなると植物園のまわり、北山通り、鴨川公園は散歩をしている人たちでいっぱいです。お金を使わなくてもちゃんとリラックスできる、そんな人たちが少しづつ増えています。これでもう少し、北山通りにクルマの通りが少なくなったら… 
それに歩行者天国にしてみたらもっと楽しいのにな…(雅楽之助) 

9月19日(火) お誕生日を祝ってもらえるレストラン

堺町錦小路を上がったところに「OZIO(オーヂオ)」というレストラン があります。ここではお誕生日の日に行くと、お店をあげて、お祝いをしても らえます。
食事が終わったと、お店の照明が落とされ、店員さんがケーキにロウソクをつ けて運んできてくれます。HappyBirthdayのうたも歌ってもらえます。他のお 客さんも一緒になって拍手なんかしたりして、私も誕生日に来ようって思いま した。
お料理はあっさりしたイタリアン系の創作料理といった感じで、前菜、パスタ かピザ、メインディッシュを好きなものからチョイスでき、デザートとエスプ レッソがついて、2500円というコースがあります。単品で注文することも できますがデザートまでついてるので、女の子にはお手頃ですね。
店の奥に坪庭があるのですが、坪庭も和風でなく、今時のガーデニングにして あり、それもおもしろいなと思いました。(まき)

9月18日(月) 色づく秋は

京都の町に根ざした雑誌としては、LeafsやCFが知られていますが、 最近、それ以外にも雑誌で京都特集を組んでいるものをよく見かけます。
先日、関西Walkerは「京都2000」と題して四条、河原町界隈を中心にファッション情報 やおいしいお店の特集を組んでいましたね。
また、Hanako westも秋の京都に関する特集を組んでいましたね。
そう、時間は着実に秋へと向かって流れていて、暑く、光鮮やかだった夏を 過ぎて、京都の落ち着いた色がひきたつ季節になります。
秋の京都を見ようとたくさんの方が訪れてくださるのは嬉しいのですが、 道路もバスも尋常でなく混雑するので、わたしたちはそれに巻き込まれぬよう、 要注意。
三千院の手前に住んでいる知り合いがいるのですが、そこに行く道はひとつしか ないので、もぉ、たいへんとのこと。観光地に住む人の嘆きもさぞかし、 多かろうと思います。(やっち)

9月17日(日) 「秋の気配」

今日は秋の気配を感じさせる、穏やかな風の吹く一日でした。今年はずっと暑かったですもんね。
ここ一週間ほどぐずついていた空模様はすかっと晴れて、木洩れ陽のまぶしい吉田山茂庵は、やわらかな光に包まれていました。
四春屋の出店で茂庵にいたわたしたちは、のんびりと、日曜の昼下がりを過ごすことができました。
他のメンバと話しこむもの、ほかの出店者の方に似顔絵を描いてもらってるもの、熱心に接客するもの、製作活動にせいを出すもの...
四春屋店長として、この場でみんなが楽しんでくれているのがなんとも嬉しい一日でした。
自宅に帰って、FMラジオを聞いていると、毎年、必ず一度は耳にする「秋の気配」が流れてきました。芸術の秋を謳歌しましょう。(やっち)

9月16日(土) 町屋で食べるお豆腐料理

柳馬場蛸薬師の北東角に、お豆腐料理のお店があります。「豆菜」といいます。 そこは町屋というか古い民家をそのまま利用した作りで、昔ながらのお家に 招かれたような気分を味わえます。
料理はお豆腐、湯葉、生麩を使ったものしかありません。そういうと料理の 種類が少ないように思われるでしょうが、お豆腐と言っても普通のお豆腐か ら黒豆豆腐、ゴマ豆腐と種類は豊富。工夫を凝らしたお料理が揃っていて、 なかなか楽しめますよ。
今日、豆菜で食事をしてくつろいでいたら、突然電気が消えて、真っ暗にな りました。するとお店の方が「よくブレーカーがおちるんです」とおっしゃ るではありませんか。電気がついたなと思ったら、また消えて、お客さんは みんな笑ってました。それもまたご愛敬。この和みの空間では、気持ちもゆ ったりして、誰も怒ったりしないんだなぁと思いました。(まき)

9月15日(金) どこかで見た・・

みなさん、京都新聞夕刊に連載されている 『京都ハイカラ探訪』って知ってますか? これは、京都にある、その当時「ハイカラ」と呼ばれて いたような建物を、写真付きで、紹介している記事です。
さて先日、京都市内を歩いていて、目に留まった建物がありました。「どこかで見た よーな・・」と思っていたら、この連載に取り上げられていた建物でした。なにか、 載っていた写真とイメージが違い、驚いてしまいました。みなさんも、こういう経 験ってありませんか?
写真を載せる際は、その建物だけを撮ることが多くて、周辺の町並みから切り取られ ている気がしませんか?そのせいか、なんとなく現実味が薄く感じてしまいます。
実際のその建物は、目立ちすぎることなく、周りの町並みの中で、ひっそりと建って いました。
そんなこんなで、建物っていうのは、周りの雰囲気も含めて考えたほうがいいよなー と、思ったこの頃でした。 みなさんは、どうですか?(風夕)

9月14日(木) 出町の商店街とまちづくり

出町枡形商店街といえば伏見大手筋商店街とともに 京都の「にぎやか商店街」として有名ですが、 ここの特色は情報発信という点において熱心で、 地元商店主さんとともに大学の先生や学生、NPOの人たちなど が集まってきて一緒になって活動しているところにあります。
出町界隈は古くから市場町として栄えており、 若狭から京都へ海産物を運んだ「鯖街道」の起点であり、 洛中との結節点でありました。また、近くに同志社大学、 京都府立医大、京都大学があり、20年程前までは立命館大学も この界隈にありました。そのせいでしょうか、 今も地元以外の人に対してもオープンな気風をもっているのは。
そして、イベントをするとなれば、近くの喫茶店が 「事務局」と化すのです。また、近くのお寺は 「コンサートホール」になります。
また、14日までは商店街の宣伝チラシを使って アート作品を制作、展示するスペースも開設されていました。
さらに、交通至便、御所も近くという不思議ゾーン、出町界隈に 一度足を運んでみては?
なお、関連URLは次の通り。
出町まちづく り会議
出町商店街振興組合(誠信 堂)
参考資料:出町商店街振興組合ホームページ
      京都新聞2000年9月7日付朝刊

9月13日(水) 円山野外音楽堂でライブ

毎年、8月上旬の日曜に八坂神社の南側にある円山野外音楽堂でライブが おこなわれ、9月の今ごろに深夜、テレビで放映されます。
毎年、3組ほどのJAZZやフュージョン系の有名なアーティストが その腕を見せてくれます。超一流のアーティストばかりで約5時間、 それで値段は4500円くらいなので、音楽好きにはたまらない ライブです。
今年はギター好きの方なら必ず知っているでしょう、「山弦」が その腕をふるってくれました。
真夏の暑い午後、うちわを片手に、上質の音楽に酔いしれる... 贅沢な時間です。
私は残念ながら、今年はテレビでしか、見ることができなかったの ですが、やっぱ生がいいですね。来年こそは行くかな。(やっち)

9月12日(火) 雨がやんで、名月

日曜日からの雨がようやく降りやんで、雲がきれ、月がでてきました。今日はお月見の日だったんです。 沖縄は台風、名古屋は水没でお月見どころではないでしょうが、せっかく京都にあらわれてくれた名月です。 少し楽しんでみました。
夜10時半ごろ、外に出てみると、雲がものすごい早さで西へ向かって流れていました。雲は薄く、 いつもより明るい月の光は、雲に負けじと、輝いていました。
家庭用のカメラでは、なかなか月のうさぎまでは写すことができませんが、真っ暗な空に、 美しい光をはなっている名月を、少しは感じていただけたら嬉しいです。(まき)

9月11日(月) 哲学の道を行く

先日、「哲学の道&銀閣寺」という京都ではメジャーな 観光コースを行きました。京都で生まれ京都で育って早2○年ですが、 哲学の道も銀閣寺も初めてでした。
歩いていると人力車のお兄さんに声をかけられました。お兄さん曰く 「歩いて散策すると、銀閣寺だけしか行かない人が多いのだけど、人 力車に乗ると、あまり知られていない道を通って、法然院の方まで行 けますよ」との事。人力車は2000〜3000円。一度試してみる のもおもしろそうですが、今回は歩きたかったので遠慮しました。
哲学の道に沿って流れる川には小さな川魚や可愛い鴨が泳いでいました。 また、歩道には沢山の紅葉があり、まだ夏の日差しが残るこの季節でも、 綺麗な黄緑色の紅葉のおかげで暑さも幾分和らぎます。
銀閣寺は、金閣寺の煌びやかさとは全く正反対でこれが「わびさび」か・・ などと、わけのわからないことを考えつつ金閣寺よりどこか悲しげな 銀閣寺が気に入りました。
たまには京都の観光地へ行ったり、散歩道をぶらぶら歩くのはよいものですね。 (よしえ)

9月10日(日) こりゃどこだ

「今日、ウイルスが入ってしもた」、「そりゃ困った」… 先日、 京都でも古い地域である上京区にある京友禅の工房へ行って参りました。そこはいわゆる僕た ちが想像する工房と言うよりも、工房とデザイン事務所が合体したような空間でした。
10年くらい前に印刷業界はマックによりDTPという手法が主流になり業界は一変しました。 要するに印刷物をパソコンでもって処理してしまい、印刷会社はそのデータをパソコンで入力し、 印刷すると言うことです。
そんでもってその工房では、友禅のある程度のデザインをマックでもってしてしまうのです。 要するにそのデータを服をつくる会社に直接送ってしまうというのです。そうすれば、 京都で考え出されたデザインはイタリアでも製造可能な訳なんです。和装業界のDTP化は 少しずつ進んでいます。(雅楽之助)

9月9日(土) 京都市学校歴史博物館

秋も近づいてきました。芸術の秋と言うことで、博物館など行ってみてはどうですか?
京都には、大きな博物館以外にも、色々と博物館があります。
そこで今日は、『京都市学校歴史博物館』を紹介します。この博物館は、昔の開智小学校を改造して建設されています。
内容は、京都の統合、閉校された小学校が所蔵していた教科書、美術工芸品などを展示しています。
昔、使っていた教科書が展示されていますので、ご自分が使っていた教科書に出会えるかもしれませんよ!
戦争の影響を受けた、墨塗りの教科書もあります。
また、展示以外にも、小学校の作りを懐かしめます。例えば、手洗い場。蛇口が低い位置についており、昔はこんなに背が低かったのだなと思い出されます。
周辺は静かな住宅街ですので、ここでゆったりとしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
場所は、御幸町道仏光寺下るです。
是非、ふらりと出かけて見て下さい。(風夕)

9月8日(金) 桂川もお忘れなく

京都日記では、鴨川の話題がよくのぼりますが、京都には大きな川が3つあります。 鴨川、桂川、宇治川の3つです。今日は桂川のお話。
通勤電車でまず鴨川を渡り、続けて桂川を渡るのですが、桂川は水量が豊富ですね。整備されすぎた鴨川より、 自然の雄大さを感じます。
南の方の川岸は広くて、バーベキューをしたり、へらブナ釣りをしたり、ラジコン飛行機を飛ばしていたり、 そうかと思えば畑が作られていたりします。いろいろな顔を持っていて、おもしろいところです。
北へずっと行くと嵐山があります。言わずと知れた京都の名所中の名所です。そこから上は大堰川と呼ばれ、 さらに上へいくと保津川と呼ばれます。
保津峡あたりは水も美しく、岩が切り立っていて、また違う顔を見せてくれます。川幅の狭いところもあるので、 流れはわりと急流です。トロッコ電車から見る景色も絶景ですよね。
鴨川は繁華街に近く、お散歩もしやすいのですが、自然たっぷりの桂川もお忘れなく。。。(まき)
9月7日(木) チーズケーキならここ!

山科にあるスイス菓子のお店『ローヌ』は私の1番のお勧めです。 数あるケーキの中でも、チーズケーキが絶品です。ふんわりスフレは口に入れると、ふわっと、 とろける感じです。これは是非、ご賞味いただきたい一品です。他にはレモンケーキ、レモンパ イがおいしいです。レモン味のカスタードクリームが使われていて、さわやかなケーキです。ケ ーキは甘みおさえ目で、2つくらいペロッといけちゃいます。
パンもおいしいです。やまがたの食パンもおいしいし、バターパンもおいしいです。クロワッサ ンもおいしい。どれもおいしくて紹介するのに、きりがありませんね。
『ローヌ』は外環状線渋谷街道にある本店の他、旧三条通、山科駅前ラクト地下1F、にありま す。(まき)
9月6日(水) 京都の水がめ

今年の夏は、あまり雨が降りませんでした。京都の水がめである琵琶湖の水位も、 マイナス91センチだとか。心配なことですね。
琵琶湖の水は、みなさんよくご存知の通り疎水を通ってやってきます。疎水は琵琶湖から、山科を通って、 蹴上げの浄水場へとつながっています。
山科の疎水は山沿いに、ゆるやかなカーブを描き、ゆったり水が流れています。春は桜、秋は紅葉というように、 いつの季節も自然との一体感があり、よい風景です。子供のころ、夏は近くの山で、弟と一緒にセミ捕りや、カブトムシ探しをしたものです。
琵琶湖の取水制限が行われると、疎水の水も少なくなってしまうのかな?京都の人たちも、節水を心がけましょう。(まき)
9月5日(火) 京のおばんざい

我が家では、夕食のときに教育テレビがついていることがあります。
そこで、お料理番組があります。今日は、「京のおばんざい」ということで、 「お揚げと青菜の煮物」をやっていました。その料理人さんは京料理の方 らしくって、「これを、京都では『お揚げと青菜の炊いたん』と言う んですけどね」って言ってはって、「そうそう、言う言う」と思って しまいました。
お揚げと小松菜をみりんで炊いて、だしといっしょにいただくというもの。 ふ〜ん、と思って見ていると、今夜の我が家のおかずはまさにそれ。
グッドタイミングで笑ってしまいました。こうして、京都の真っ只中 にいると、いつのまにかそれを体感しているのだなぁ、と思ったのでした。(やっち)
9月4日 (月) 和装関連初のNPO認証

2日付の京都新聞 は京都の和装関係者が和装文化の振興を目的に今年2月に設立した 「京都きもの文化振興会」がこのほど、京都府から特定非営利活動法人(NPO) の認証を受けた、と報じました。 和装関連団体のNPO法人化は初めてだそうです。
同振興会はコンサルと前売卸問屋などから成っており、 この冬から無料着付け教室や新作きものの提案会などを実施していくそうです が、社会に与える影響はどうでしょうか。 ひとつ気になるのはこれまでの業界主導の枠を超えていないということなのです。
7月29日付の京都日記でも私は書きましたが、きものに限らず 伝統産業界に求められているのは「マーケットイン」の発想。 現在の消費動向や流行、社会の流れに目を向け、 ユーザーの声に耳を傾けながらそれに合ったものづくりをし、 市場に提案していくための「製販技」におけるシステム改革と人材育成なのです。
京都の産業関連のNPO法人の先輩となった同団体ですが、 そのあたりをこれからどう考え、進めていくのかを見つめつつ、 エールを送りたいと思います。(誠信堂)
9月3日 (日) きもの解放?

なにかと元気のない和装業界ですが、室町の若い女性たちが立ち上がり、 若い女性を対象に着物のコーディネートやアイディアを提案するイベント 「きもの解放区」が開催されました。
例えば、チェックの着物や、パステルカラーの着物。 こんな着物あったのって、若い人が絶対気に入るような着物がいっぱい! れっきとした産地のものなのですが、産地や価格を前面に出していないところが、着物への入り口としては よい方法なのではないかと思います。
ただ残念なのは、このイベントが産業会館の5Fで行われていて、あまり広報されてないということ。せっかくのかわいい着物とコーディネート。、通りすがりに見れる場所で行うとか、ショーウィンドウに飾るとかすれば?本当にアピールしたいの?という疑問が残ります。
私はとにかく着物が好き。業界人ではありませんが、着物の気軽さをアピ ールしたい。それにはまず、着て歩いて人目に触れるようにする。着物で行かないような場所へも行く。そうやって、着物の気軽さを伝えようとしています。
(まき)
9月2日 (土) 地域の文化を生かした産業起こしとは

9月1日に私が参加したとある勉強会で「ベンチャーと地域振興」についてのお話が神戸大学経営学部教授の加護野忠男教授よりありました。
地域ベンチャーのポイントとして1.流動性の低い人(土着性の高い人)達を生かしたもの、2.地域の伝承された文化と風土を生かしたもの、3.物理的空間デザインの重要性、すなわち住居も商店も工場も企業も渾然一体となってある町の3つをあげておられました。
現在ベンチャーといえばネットビジネスなどが盛んですが、こういったビジネスはせっかく地域で起こっても流動性が高く、資金や人材の多く得られる東京に流れて しまい、地域振興に結びつかないケースが多いのです。京都発祥の企業も例外ではありません。
ところが、京都は上記の3つの要素をすべて満たしているのです。なのに、もうひとつぱっとしない。地域独自の施策が必要で、全国一律のベンチャー育成、産業振興政策ではなかなかうまくいかないということを証明しています。
確かに、「IT革命」は避けて通れない流れかとは思いますが、それを追っかけるだ けでは行き詰まるのは必死でしょう。それをいかに活用し、地域の人、文化、資源を生かした産業起こしをしていくかということがこれからの地域産業振興、まちづくりには求められているのだということを再認識しました。(誠信堂)
9月1日 (金) 二学期のはじまりですね

通勤時、集団登校している小学生たちとすれ違いました。今日から二学期の始まりですね。みんな、大きな荷物を持って登校しています。夏休みの工作を持っていくのでしょう。上手にできたかな?
それにしても子供の数は本当に少ないようです。うちは小さな小学校で、1学年3クラスでした。それが今では1学年1クラスしかないようです。私はベビーブーム世代で、そのころ増設された校舎がありましたが、今は使われてません。少し寂しい気がします。洛中では統廃合された学校も多くあります。これからは市民に開放して、子供も大人も交流できるようになるといいですね。(まき)

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