すだれ【簾】細板、割り竹などを荒く編みかけ垂らした簀(す)。もともと床に敷いたむしろを垂らしたことに始まる。 |
簾には多くの天然素材が使われています。簾には以下のように大きく2種類あります。
大きさは関西の方が関東に比べ大きく、これは畳にも共通しています。日よけ簾の丈は大155センチ、中112センチ、小80センチです。座敷簾になりますと、172センチ丈と長くなります。 編み糸の数が多い方が上等なのだそうです。
|
|
窓や出入り口など開口部の軒や部屋の鴨居(かもい…戸の縁)から垂れ下げる。その用途は大きく4つ。 特に全てに共通することが建物の外観と内部空間を一体にさせていることです。ちょっと拡大解釈をしますと、自然との調和の出来る道具というわけです。 |
加工することのない素材には自然の情緒がある | |
日本の夏座敷は冬の座敷に対するものではなく、夏の間のインテリアとして、より風通しがよく、涼しく見えるように模様替えをしたもの。簾はその代表例。縁側の障子を簾に替え、襖は簾戸(すど…上の写真の座敷簾の奥)に替えたりもします。 季節の変化に富む日本は季節を春夏秋冬を3つずつ、さらに正月を加えた13にわけ、それぞれにふさわしい、衣食住を整えてきました。インテリアコーディネーター、色彩コーディネータもよろしいですが、自然を生活に活かすコーディネーターもあってはいいんじゃないでしょうか。 (担当:じゅん) |