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京都日記とは、2000年1月4日から12月31日まで、京都ものづくり塾のメンバが日替わりで京都のできごと、発見したお店の情報、日常の風景について描いた日記です。
地元に住む京都の生の情報が満載です。

1月 / 2月 / 3月 / 4月5月6月7月8月9月10月11月12月
3月31日(金) お見合い その2

実はお見合いしたことがありまして、相手はなぜか新潟の人でした。 この時「もしかしたら京都を離れるかもしれない」ということを真剣に考えました。
結果「やっぱり京都に住んでいたい」という思いが強くなり、 これがきっかけで今まで以上に京都と深く関わりたいと思うようになりました。 京都の良さ、大切さに、京都の人はなかなか気づかないみたいですけど、 何がきっかけになるかわからないもんです。(まき)
3月30日(木) お見合いおばさん

京都はお花の家元が多い場所でもあります。
私もお花を習っていて月1回、師範が集まる勉強会に参加しています。 年輩の方が多いのですが、とある先生に「あんたさん、感じええねぇ」と気に入られてしまいました。 「お茶もしてはるの?」「お勤めしてはるの?」「ご家族は?」とか聞かれる。 なんだか雲行きが怪しいぞ・・・案の定「お見合いしはらへんか?ええ人いはるねん」と言われてしまった。
あらら「お見合いおばさん」だったのか、この人。頼んでないのに勧められても困るんだけど・・・(まき)
3月29日(水) 北山で美味しいスコーンを

ちょっといいカフェが軒を並べる北山界隈に、 とびきりおいしいスコーンと紅茶の味わえるお店を 発見しました。
北山通りを西へ進み、レストラン東洋亭で北へ曲がります。 通り2本目右手、逆円錐形のコンクリートの建物がそれ。 「ラ・メランジェ」といいまして、紅茶と中国茶の専門店です。  各種の紅茶は全て、たっぷりが嬉しいポットサービス。 様々なテイストが揃っているので、選べるのに迷うほど。
そして目指すスコーンは、ほかほかの温もりを保つ為、 温めた素焼きのプレートに載せられて登場します。
いかにも美味しそうな焼き色のスコーン、 表面はきちんと香ばしく、内はふっくらソフトで 甘いバターの香りがいっぱいです。
クローテッドクリームが添えられているのも、 嬉しい限り。
他にも5種類ほどケーキが用意されています。 どれもこれもおいしそう・・・目移りしても大丈夫。 ケーキセットは 「スコーン1個+ケーキ1個」 「スコーン1個+ケーキ1/2カット2個」 等などマコト事細かに選べるようになっています。
またちょっと目先の変わったお茶を楽しみたい向きには、 中国茶と中華菓子のティーセットをどうぞ。
これまた茶葉の種類の豊富さに驚かされますよ。(かつら)
3月28日(火) 風紋舎

西洞院通七条西入北側にあるSECOND HOUSE 西洞院店に行ってきました。
昼下がり、ここは落ち着いたJAZZが流れ、木目調のいす、机と柱。やさしいライトが照らしてくれます。 すごく居心地がいい。 なにやら、陶芸教室もやっているらしく、有名な作家さんの作品が並べられていたり、 陶芸教室のチラシも置いてあります。
2階はフリースペースらしく、ライブなんかがあったりするようです。 3月31日はブルースだとか。これもなんともよさげ。(やっち)
http://www.secondhouse.co.jp
3月27日(月) 錦小路通ファッションショー

歳の瀬には京の台所として賑わいをみせる、錦小路通商店街で 26日の夜8時から、パリ・ミラノコレクションに参加した若手の デザイナーのショーがありました。京都在住の新進気鋭の服飾デザイナー で、コジマ・ケイタさんと岡本 圭司さんの二人です。
舞台は錦小路通の真中あたりの堺町から柳馬場までの50メートルほどで 魚屋・八百屋・漬物屋・果物屋・・・・といった店のまえでおこなはれました。 観に来る人も若者だけでなく、じいちゃん・ばあちゃん・隣のおっちゃん・おばちゃ ん といった人達で、その中をモデルが歩くのは何ともミスマッチな面白さがあり 新進気鋭のデザインに首をかしげながらも、ニコニコしている人達を見ていると 舞台と観客が一体になり、すごく濃密な空間でした。
ただ、8時始まりも1時間程準備で遅れ、終わったのが10時前でした。 寒い中立って観るのは、少々つらかったです。 (たっくん)

3月26日(日) 壬生寺(みぶでら)

壬生寺は観光地として有名な場所ですが、門をくぐってまず目に留まるの は、子供が遊んでたり、お年寄りが日向ぼっこしたり、鳩が散歩したりしてる 光景です。こういうのって、ほのぼのしてていいですね。そこに観光客らしき 若い女性や観光タクシーも入ってきます。
京都の観光地のお寺は拝観料をとる所が多いです。そういう場所に地元の人 はわざわざ行きません。壬生寺は観光地であるけれど幼稚園、老人ホームが併 設されているためか、いろんな人が集う場所だなと思います。こういう場所が あちこちにあれば嬉しいですね。
もう一つの楽しみは、帰り道にあるおいしい『きんつば屋さん』です。 私には、こっちが本命かも・・・(まき)
3月25日(土) 御前通り

今日は天神さんの日です。ひさしぶりにちょっくら行ってみました。
天神さんの醍醐味は参道に並ぶ出店ではなく、御前通りに出る古着や骨董やさんでしょう。一見同じような骨董やさんでも、順に見てみるとそれぞれ個性があっておもしろい。きものの古着やさんも思った以上に多く、大勢の方が見てます。結構、きものも根強くきてるおばちゃんたくさんいるんやん、と思えます。お店のひととお客さんのやりとりを聞いてると、まさに地元のおばちゃんどうしの掛け合いって感じでおもしろい。そんななかに若いひともきもの見てたりもします。
フリマ感覚で店を出している若いねーちゃもいます、出刃包丁の実演付きで売っているおっちゃん、お客さんのペットの絵をTシャツに描いているひと、猫のポストカードとおきものを扱っているひと...きれいな日本画を色紙に描いてるおっちゃんはなにも言わなくても淡々と絵を描いてるだけでひとが集まってきます。
それぞれが自慢の商品や技を持ち寄って、お客さんとのふれあいを楽しむ。ここは素敵なひとたちの博覧会です。(やっち)
3月24日(金) きょうの礎(いしずえ) その三

角倉了以(すみのくらりょうい)・・・それ、安土桃山、江戸初期の豪商なり。
角倉家は室町の頃より富豪にして、「土倉」たる高利貸しも営み、巨額の資本、これあり。徳川家康と懇意になり息子与一と共に大規模な朱印船貿易を行ふ。土木事業に献身的で高瀬川を開削、京-伏見間の舟路を開く。
江戸時代より今日に至るまで、京宸ェかくも発展し得たは、水上輸送の便の良さにあり、彼の功績多大なり。1615年(元和元年)大阪の陣に物資の輸送で徳川に協力、戦後山城国の代官に任命せらる。
では、きょうはこれにて。(安芸守 京町)
3月23日(木) 烏丸丸太町

今日は春の朝9時過ぎの烏丸丸太町を描いてみます。
このあたりは、特にこれといった施設や名所があるわけでもないし、ビジネス街という わけでもないし、民家がひしめき合うという感じでもないような印象があります。 でも、京都市の中枢部だけあって、結構、人通りが多い。
京都観光に来たとおぼしき若い女性たちが近くのホテルからぽつぽつと荷物を持って出てきます。
地元のひとらしきひとたちも多く歩いています。自転車も多い。 若い女性が軽装で自転車で走り抜けて行きました。なんとも気持ちよさげ。
10時ごろになると、北西角の花屋さんが開きます。バイトのにーちゃんらしきひとが 花に水をやっています。彼は花が好きなのかなぁ...
眺めも結構いいんです。烏丸通りって、丸太町のところで、御所の関係でちょっとずれてます。 烏丸通りは丸太町より北ではちょっと西にずれています。交差点の南西角から北のほうを見ると、 歩道から正面にまっすぐ伸びる烏丸通りと北山がその先に見えます。それがすごくさわやかな 感じさせてくれて、なんだか、山に行きたくなってしまいました。(やっち)
3月22日(水) 春ですねぇ “今年は少なかったはず”編
3月が憂鬱な人って多いはずです。 そう、杉花粉。
私も、この5〜6年この症状に悩まされています。 特に、暖かくなってきてここ1週間が特にひどいです。 なんといってもくしゃみが止まらない、目がかゆい、鼻水が止まらない、 なのです。
確か今年の花粉飛散状況は「東高西低」だったはず。 15日くらいまで全く症状がなかったので 今年は大丈夫と思っていたのですが、甘かった。
どうなんでしょう、京都は杉の木が多いからとか。 因果関係があるように思うのですが…どなたかわかりませんか?(誠信堂)

3月21日(火) 紫式部之墓

先日、ふと通りかかったところに、紫式部の墓を見つけました。 それもすごく車通りの多いところに。 堀川通り北大路を少し南に行ったところに、すこしひっそりとした雰囲気の 一角があります。 へぇ〜、こんなところにあったのか、と驚きました。
そこにはノートがあり、訪れた人の名前と住所が日付とともに書かれています。 これが、結構多い。1日に10人以上は来ているよう。それも京都市内だけでなく、 全国各地から。 観光ガイドにものってるともあまり思えないし、知る人ぞ知るスポット なんでしょうね。(やっち)
3月20日(祝) 京都芸術センタ

京都芸術センタかつて、明倫小学校(室町通蛸薬師下る)だったところを改装して、 京都芸術センタというものができました。
18日(土)からオープニングイベントが始まっており、今日は狂言の 茂山千三郎さんらが「継ぐこと、伝えること」というタイトルで対談をされてたようです。 私は残念ながらそれを見ることはできなかったのですが、見てきたたっくんの話を聞くと、 ものづくり塾の理念に通じる話が聞けたようです。
ここは芸術家の製作活動、発表の場を提供しているようで、作業場所とギャラリーがありました。 小学校の建物って、すごくいいですね。あじがあります。すごくきれいになっていました。 昨日の龍池小学校ももっときれいにしてくれたらいいいのに、とたっくんと話してました。
オープニングイベントは4月2日(日)まで続きます。(やっち)
3月19日(日) 活動成果発表会

あいにくの天気の中、まちづくり塾の成果発表会が烏丸御池の龍池小学校でおこなわれました。
以前からお知らせしていた通り、ものづくり塾も人形劇や陶器の絵つけ体験コーナーをブースでおこないました。人形劇はすごく大勢の方に見ていただいきましたし、陶器の絵つけ体験コーナーでも用意した陶器がなくなるほど多くのかたに参加していただきました。(やっち)
京都徒然草
でこの続きをご覧いただけます。
人形劇のもよう 人形劇の様子
陶器の絵つけの様子
絵つけの作品たち
3月18日(土) 北野をどり

昨夜はずいぶん冷え込んだのですが、今日の京都はあたたかくて、快晴のまさに春がきましたよっていう天気でした。
そんな天気に誘われて近所を散歩してみました。落ち着いた風景の上七軒通りには、北野をどりのポスターがあちこちに貼られていました。上七軒通りからすこし入ったところに歌舞練場があり、独特の雰囲気をかもし出しています。
そういえば、昨日の京都新聞にも北野をどりの衣装合わせが始まったとのニュースが載っていました。北野をどりは4月15日から始まるそうです。
3年ほど前に造形大の公開授業で会った人が「祇園より北野のほうがおもしろい」と言っていました。彼女は今年も見に来るのだろうか...(やっち)
3月17日(金) 卒業式ときもの

今朝、京都駅にいると、きものやはかまをはいた若い女性をあちらこちらに見かけました。 なにかイベントがあるのかと思ったら、今ごろは卒業式シーズンなのですね。 大学の卒業式にきものを着ている女性がおおくいるのだなぁ、と少し嬉しくなってしまいました。
多くの女性は、こんなときくらい、せめてきものを着てみたいと思っているのかな。でも、 ふだんの生活の中で着る場面がないとよくいわれます。確かに、そのとおり。 彼女らが普段の生活の中でも着てくれるようならもっと、この西陣も活気が出てくるだろうに、 とも思ったのですが...
まぁ、せめてこんなときだけでも着てくれるのならば、それも よしとしたほうがよいのでしょうね。 これを機会に、彼女らがきものに触れることがあれば、それだけでも嬉しいことです。(やっち)
京都徒然草でこの続きをご覧いただけます。
3月16日(木) 京都の地名

他府県の人にはわかりにくいと、不評の京都の地名。 ご存知の方も多いと思いますが、東西南北の通り名と 交差点からどう進むかを表しています。
「四条河原町上ル」なら、四条通りと河原町通りの交差点を 北に進む(上ル)、といった具合です。 数多い通り名を覚えるのに、昔の人も苦労したのでしょうか。 「まるたけえびすにおしおいけ」で始まる、南北の通り名を連ねた 手毬歌が今も伝わっています。ただし東西方向の歌は これほど一般的でなく、歌えない私は今でも東西方向の土地勘が ありません。
ところで聞いた話では、「烏丸丸太町」を 「からすまるまるふとるまち」と呼んだ人がいるとか、いないとか。 想像すると、ちょっと楽しいですね。(かつら)
3月15日(水) カプリーチョス

そして、さらに昨日の続きです。
造形大からさらに北に進むと、あまりにも有名な「天下一品」総本店があります。結構有名で、東京の知り合いの方がここに行きたい!というので連れて行ったこともありました。 去年の正月には、3日に行ったら会社の後輩に会って、彼が
「やっちさん、正月から濃いですね。僕、昨日も来たんですけど。」 「おまえのほうが濃いやないかい」と突っ込んだのを思い出したりします。
そしてその先、北大路通との交差点のところに、おすすめの無国籍料理屋さんがあります。 「カプリーチョス」といって、さまざまな国のこれぞ!と言える料理を出してくださいます。これがうまい!
先日、職場のひととその話になり、「カプリーチョスの鶏飯(けいはん)はいいよね〜」って 盛り上がってました。
あと、タイの春巻きや沖縄料理もあって、それらもよかったです。ここ、ほんとにおすすめ。(やっち)
3月14日(火) 「芸短」

昨日の続きです。
御蔭街道から白川通りにでて、左へ曲がるとそこにもきれいな並木が続きます。並木がきれいなので、 雰囲気的には、東京でいうところの表参道に似たイメージがあるのですが、それよりもこじんまりとしていて、 あたりに住んでいるひとのあたたかみのようなものを感じられるのがすごくいいです。
しばらく進むと、私の好きな京都造形芸術大学があります。もともとは芸術短大があって、「芸短」の愛称で 呼ばれていて、「造形大」というよりも、「芸短」というほうが通じたりする。でも、来年度からかな、 短大が4大のほうに吸収されてしまうそうで、もはや「芸短」とは呼べなくなってしまうんですよ。
なぜか、造形大に知り合いが多いのですが、1月の町屋アートの学生くんが「芸短、芸短、って言われるけど、 もうないっちゅうねん」と言っていたのがおかしかったです。(やっち)
3月13日(月) 御蔭街道

今日は私の好きな場所を紹介します。
河原町今出川の交差点から北東に斜めに伸びる道があります。 下鴨神社の前を通り、高野川を越えて、東大路通り、そして白川通りへと続きます。
この道がこれからの季節、すごくいい。 下鴨神社の広くて延々と続く参道はやさしい新緑に包まれています。それを左手に見て、 高野川の橋を渡ります。そこで左を見れば五山の"妙法"のどっちかが川の向こうに見え、 前には比叡山がそびえています。叡電の踏切を越え、東大路を渡ると、あれは やなぎの並木かな、それがすごくきれいで、通るひとや車を包み込むように並んでいます。
その道を原付ですーっと走り抜けます。これから春になって緑が増えてくると、 すごく気持ちいいんですよ。その先、北白川にはまたいいところもいいぱいあって、 京都の中で、すごく好きなエリアのひとつなんです。(やっち)
3月12日(日) 京都ハーフマラソン

ランニング好きの”たっくん”は今日は特別な一日でした。 第7回京都ハーフマラソンに参加して、都大路を走ってきました。
都大路を走るのは、ランナーにとって特別な想い入れがあります。 学生時代、僕は決して速いランナーではなかったけれど、 全国高校駅伝の舞台だけにあこがれがありました。 僕も、駅伝では、近畿大会に出場したのが最高でした。
この大会は、平安建都1200年を記念して出来た大会です。 7000人の市民ランナーが街の大通りを走れる大会は全国中捜しても 珍しいくらいです。 それから、途切れる事の無い応援はランナーにとってすごく励みに なります。 普段は独りで、トレーニングしていますが、今日のレースは 高校のクラブの後輩達や先生と再会できるのも楽しみの一つです。
ちなみに、僕は1時間22分代でゴールしました。(たっくん)

3月11日(土)

四条寺町あがる、蛸薬師の角くらいのところに「衣」と書いた一見、古着屋さんのような、 純和風のお店があります。落ち着いた感じがすごくいいです。
そこに入ってみると、きものをリメイクして洋服にしたてたものや、スタッフの方が 染めや織りをされた商品がならべられています。ジーンズに風神雷神の絵を描いたものも ありました。
お店の方に話を聞いてみると、経営者の方がこんなことを言って始めたそうです。
「ずっと箪笥にしまったままのきものも、こんなふうに着てあげたらきっと喜ぶんちやうか。」
「今の若い人たちにもっと、日本のいいものを着て欲しい」
そんなコンセプトで商品を作っていて、共感された友禅の職人さんがジーンズに風神雷神を 描いてくださってるそうです。他にも、染めの職人さんも仕事をしてくださってるそうです。
こんなふうに、力あるひとたちが若い人に和の文化を伝えることをしてくださるのはすごく 嬉しいことだなと思いました。みなさんもぜひ、行ってみて下さい。(やっち)
3月10日(金) 伏見名所

京宸ェ京都らしさを失いつつあり、憂うべき事態が噴出していると は云へども、今日は京都が京宸スる事の喜びを感じずには居られぬ場所を御話し申し 上げ候。
それ、すなわち近鉄京都線を奈良方面より乗車することなり。
急行列車なら「大久保」、普通列車なら「向島」を通過せらると左の車窓を御覧ある べし。されば宇治川の鉄橋を渡るや否や伏見の旧市街の美しく甍の並ぶ様子、手に取 るが如し!初めてなら景色のあまりの変貌ぶりにおどろくに相違なく存じ候。
昨今、確かに京宸フ伝統的なる町屋が姿を消しつつあれどもその趨勢の中で今なほこ れほどのものを残せる京宸フ強さ、凄さ、恐ろしさを思ふと同時にこの景色を是が非 でも守り抜かねばならぬと感ずるものなり。
それでは、御免。(伏見奉行、伏見安芸守京町)
3月9日(木) まちづくりとは

僕は、市バスの九条車庫の近くに住んでいます。毎日の通勤は京都駅まで 歩いていくので、近鉄東寺の方面へはたまにしか行きません。 今年に入り、近鉄東寺から十条油小路まで都市計画で油小路通りを拡幅工事 しています。道が広くなると車を利用する人には便利ですが、近隣住民は 環境が良くなるとは思えません。拡幅に伴い、古くからある住宅が次々と 壊され、今日もたまたま歩いたら、空き地ばかりを目にすると、 本当のまちづくりとはなんだろうか?と思います。(たっくん)
3月8日(水) 「シュリ」
今日は、映画のお話をします。
京都では三条の朝日会館の「朝日シネマ」や近鉄東寺駅近くの 「みなみ会館」は興行ベースでない ちょっと個性的な作品を多く上映しています。
現在「朝日シネマ1」では午前中の2回のみ 「シュリ」という韓国映画を上映中です。 この「シュリ」、かなり話題になっているらしく、 このところ、しばしばマスコミでも取り上げられているのですが、 韓国では全国民の7人に1人が見た、といわれる 大ヒット作となりました。
全編息を呑むようなスリルとアクション、 そして悲しいラブストーリーなのですが、 その背景にあるのは「分断国家」という 朝鮮半島の現実なのです。
個人的にはおすすめ出来ます。
17日までです。気になった人は朝日シネマ1に急げ!! 近くならば現在は他に大津や久御山でも上映しています。(塾長)

3月7日(火) きょうの礎 その二

「六波羅探題」・・・再び京宸ナ承久の乱(1221年)の如き反乱が起こらぬよう 東山の地に置かれし鎌倉幕府の西国の要なり。六波羅の名は 付近に空也の建てし六波羅蜜寺が在りしゆえにて今なほ残る。 さればなにゆえに「六波羅」と申すかと云ふことを申せば、 六波羅蜜寺は空也の在りしころは西光寺と云へど、その後今の名になる。 六波羅蜜とはこれすなはち菩薩が実践すべき六種の徳目のことなり。すなはち・・・
(一)布施(ふせ) 真理を教へ、恐怖を取り除き、富をもたらす事
(二)持戒(じかい) 戒律を守り、自己反省をする事
(三)忍辱(にんにく) 迫害を耐え忍ぶ事
(四)精進(しょうじん) 他の五つの徳目をたゆまず実行する事
(五)禅定(ぜんじょう) 精神を安定させること
(六)智慧(ちえ) 生命と宇宙の真理を把握する事
まこと我等も斯く在りたきものなり。 それでは本日は此れにて御免。(伏見京町)
3月6日(月) 佐武将章さんの個展

先日、列伝WGのメンバーで体験・取材した、佐武将章さんの個展を観に3月4日、 宝塚のギャラリーに行って来ました。会場全体を使い佐武さんの作品が展示してあ り、 常に『虹』をテーマに制作されている氏の作品はライトに照らされていると、 微妙な色使いが良くわかります。娘さんはアクセサリーのデザイナーで 親子で作品を展示されていました。 展示会終了後、佐武さんと居酒屋で一杯飲みながら、ものづくりの心を語り合いまし た。 1週間前まで、お互い知らない者同士が、その日は酒を飲み交わしながら 本音で話しするのも、取材を通じての縁です。(たっくん)
高校入試

私事で申し訳ないのですが、今日は姪の高校受験の日です。
今まで何度も家庭教師として教えてきた成果が出せる日です。
受験生の時のことって、思い返せば、10年も前のこと。たしかに、 あの時、自分も高校受験をしたし、あの3月のわくわくするような予感と 卒業の寂しさが交錯した気持ちを抱えた自分がいました。そんなことを思い出すと、3月って、少し切ないですよね。(やっち)
3月5日(日) 市役所前フリマ

朝に友人から今日は市役所前フリマの日だと聞いて、ちょこっとだけ覗いてみました。 あの市役所前広場にいいっぱい人がいました。あんなに賑わっているのですね。
夕方に行くと、人だかりもすごくて、お店のひとも最後の売り出し時間帯で 「100円ですよ〜」とか「安いで〜」とかいう声が行き交います。 ほんま、すごいひとでした。お店を出している人の数もかなりです。 あんなに賑わっているとは、驚きでした。 毎月、第一日曜にやっているらしいです。今日はあまり時間がなかったので、 今度はゆっくり見てみたいです。(やっち)
3月4日(土) 岡崎の朝市

岡崎公園や平安神宮前でおこなわれている朝市に行ってきました。
朝市といっても、夕方の4時までやっています。京扇子や西陣織ネクタイ、京象嵌といった 伝統工芸品や和装小物、おつけものやさん、和菓子やさんなど、20店舗くらいが岡崎公園に 出店されてました。
京と市の取り組みで、観光客の方に京都のいいものを安くで提供しようと、今年で3年目くらいらしく、 ほんま、いいものばかりでした。
今日は朝から晩までずっと雨降りで、せっかくのイベントがもったいない感じでした。 お店の方々もひまらしく、それぞれのお店で話をしていると時間が経ってしまって、 ついつい買い物もしてしまって、なかなか前に進めませんでした。(やっち)
3月3日(金) きょうの礎 その一

「平安京」・・・・・・・794年桓武帝が今の京都市に移せし宦B政治の閉塞の打 破、奈良時代以来の政治に対する仏教勢力の一掃、水上交通の便などの理由もさりな がら、この地に住む豪族藤原氏や秦氏の経済的影響も多分なり。
さらに当時の遷都の 場所選びには四b獣思想も大いにあり。すなはち北に「玄武」の住む山(比叡山)、 東に「青龍」の住む水(琵琶湖)、西に「白虎」の住む大地(大阪平野)、南に朱雀 の住む窪地(巨椋池)があり、bに守られし土地なる由なり。
新しき宸フ地は京宸ア そ相応しく、宸ェ移るは至極当然の帰結とこそ、云ふべけれ。
それでは、本日はこれにて御免。 (伏見奉行、伏見安芸守京町)


3月2日(木) 春ですねぇ…気候風土とまちの個性編
3月に入った途端に春めいてきましたね。
2月はあれだけ雪が降ったのに… 日も長くなり、なぜか心も穏やかになってきます。
ところで、私、今週初め新潟県上越市に行って来ました。 ここは新潟県の西部に位置し、今から約30年前に城下町である高田と 港町である直江津が合併して出来た市です。 昔、地理の教科書でこの地名を聞いたこと のある方も多いとは思いますが、 日本有数の豪雪地域であり、その雪の中を少しでも歩きやすい様にと それぞれの家が軒のひさしを道の端まで伸ばしてその下を 人が通行するという『雁木(がんぎ。アーケードの元祖みたいなもんです)』 で有名です。でも、この伝統的な『雁木』を持つ建物も減ってきており、 多くのまちと同様「まちの個性」は薄れてきつつあります。
いつも「寒い、寒い」と言ってぼやく京都の寒さも 雪国帰りの身にはいつになく穏やかに感じました。
日本の気候風土の多様性を感じます。(塾長)

3月1日(水) 攘夷と本物2
ワインは日本では甲府盆地が有名です.だけど多くの日本人は甲府産とフランス 産が同じ値段で売っていたらフランス産を買うでしょう.そこには攘夷思想はあ りません.つまり攘夷というのは時として本物だとか,歴史だという背景に左右 される考えかたなんじゃないでしょうか.でもそれは本物なのでしょうか.
えてして人間は社会に振り回される者です.有名だとか,華やかであるとか,中 心的であったとかそういう社会の価値がが左右してきます.純国産土とうまいと かフランス産のワインはおいしいとか.
僕の生まれた三河にしても,九州にしても,関東にしても同じ歴史を持っていま す.ちょっと長くなりすぎました.確かに京都はすばらしいけど,地方にもすば らしさはあるっていう僕なりの攘夷を書きたかったのですが… だけどやっぱり 京都はすごいや. (雅楽之助)



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