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京都日記とは、2000年1月4日から12月31日まで、京都ものづくり塾のメンバが日替わりで京都のできごと、発見したお店の情報、日常の風景について描いた日記です。
地元に住む京都の生の情報が満載です。

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7月31日(月) 京都から大阪へ転勤

約10年間京都のオフィスに通っていましたが、この8月から転勤になり 大阪へ通うことになりました。家は京都なので通勤時間が長くなるものの、 京都から大阪は通勤圏内です。ただ近頃、京都の魅力を再認識し、京都に こだわり始めた私にとっては、寂しいことこの上ない、、、
仕事の合間に窓から見ていた北山、東山、比叡山。今日は山が霞んでいる なぁとか、くっきり見えるなぁとか、雪が積もったなぁと、京都の気候を 感じられたものです。
大阪のオフィスはビルの谷間です。さてこれから、どうなることやら。(まき)

7月30日(日) しぐれ焼

みなさん、「しぐれ焼」ってご存知ですか?天神さんなどでは、「○○焼」という名前で屋台で出ているのと よく似ています。値段は1個200円。お好み焼きの素材を使って、今川焼のような形の枠にはめて焼き上げます。でも、お好み焼き とは違った味でまたおいしいんです。
堀川通を北大路からさらに北に進み、ひとつめの信号のちょっと手前あたりに左手にたこ焼きの看板の「すずや」という お店があります。そこでは、3個250円でおいしいしぐれ焼が食べられます。豚肉が必ず入ってくれてるのがまた嬉しい。 あつあつのしぐれ焼にソースとかつおぶしをまぶしていただきます。3個で結構おなかいっぱい。これはほんとうにお得です。
こちらのすずやさん、ほかにも「ちびたこやき」と称して、12個250円でたこやきを食べさせてくださいます。「ちび」といっても、しばらく前までふつうの大きさだったたこやきです。最近、全般的にたこやきが大きくなりましたよね。
これだけでなく、他にもお得なセットなどが用意されています。こちらのお店、ほんとうにおすすめです。 みなさん、ぜひ一度、ご賞味あれ。(やっち)

7月29日(土) いまさら・・・?

本日付の京都新聞朝刊によると京都染色協同組合連合会(京染連)が 21世紀の京都の染色産業のあり方を探る「第二次京都小幅染色産地振興対策ビ ジョン」 を策定した、と報じました。(記 事はこちら)
それによると、府や市、学識者、同連合会役員で作る「策定委員会」で同ビジョ ンをまとめたそうですが、 京友禅産地の現状として、生産量がピーク時の14分の1と激減し、「産地崩壊 の危機」 を迎えたと指摘し、生産体制の崩壊や、技術力の喪失も警告しています。
そこで、今後の方向性として、「生活者主体の生産・流通体制」として、これま でのような 生産者側から提案する高級品ばかりでなく、消費者ニーズに合った準高級品や中 級品 の開発を進める、と打ち出しています。
また、和装業界特有の複雑で不透明な流通改革を改善することもあわせて指摘し ています。
私はこの記事を読んで、「何をいまさら」という思いを抱かずにいられませんで した。 「消費者重視」だとか「流通改革」なんてことはずいぶん前から言われていたこ とですが、 いまだに掛け声だけでちっとも改善されていません。
現代の生活や文化、現実を認識し、もっと、和装不振の根源の問題から論じ、ビ ジョンを打ち立て、 再生、もしくは異業種への展開などの戦略立案をしなければ、また「掛け声倒 れ」に終わることでしょう。
もはや、痛みを避けての改革は不可能なのです。 (誠信堂)

7月28日(金) 通り名唄2

昨日に引き続き、京の通り名唄を紹介します。
今日は南北の通りです。
♪てらごこ ふやとみ やなぎさかい 寺町、御幸、麩屋町、富小路、柳馬場、堺町
たかあい ひがし くるまやちょう 高倉、間之町、東洞院、車屋町
からす りょうがえむろころも 烏丸、両替、室町、衣棚
しんまち かまんざにしおがわ 新町、釜座、西洞院、小川
あぶら さめがいで ほりかわのみず 油小路、醒ケ井、堀川
よしや いのくろ おおみやへ 葭屋町、猪熊、黒門、大宮
まつひぐらしに ちえこういん 松屋町、日暮、智恵光院
じょうふく せんぼん さては にしじん  浄福寺、千本、西陣

(やっち)

7月27日(木) 通り名唄

京の通り名唄を紹介します。
FM京都で一部流れていますが、全部をちゃんと知っているひとって、意外と少ないのではないでしょうか。 これを知ってると、結構重宝しますよ。
今日は東西の通りを紹介します。
♪まるたけ えびすに おしおいけ 丸太町、竹屋町、夷川、二条、押小路、御池
あねさん ろっかく たこ にしき 姉小路、三条、六角、蛸薬師、錦小路
しあや ぶったか まつまん ごじょう 四条、綾小路、仏光寺、高辻、松原、万寿寺、五条
せきだ ちゃらちゃら うおのたな 雪駄屋町(楊梅通り)、魚の棚
ろくじょう さんてつ とおりすぎ 六条、三哲
ひっちょうこえれば はっくじょう 七条、八条、九条
じゅうじょう とうじで とどめさす 十条

(やっち)

7月26日(水) 鴨川の床でタイ料理

京都の夏の風物詩に「鴨川の床」があります。京懐石はもちろんのこと、すき 焼き、湯豆腐、中華料理などいろいろなお店が並んでいます。
中でも珍しいのが「タイ料理」。木屋町通高辻下ルにある「仏沙羅館(ブッサ ラカン)」はタイ宮廷料理を味わわせてくれるお店。純和風の部屋にタイの置 物や掛け物が飾られていて、おもしろい趣向です。そして夏は床がでます。
床で涼みながら、と言っても結構暑い日もあるので、タイ料理の辛さと暑さで ビールのおいしさもひとしお。日が暮れてくるとご近所の床の灯りや、対岸の 街の明かりがきれいです。そんな中、涼しい風が吹いてくると、もう気分は最 高!
時には贅沢して床体験もよいものです。クーラーのきいた部屋を出て、昔なが らの涼み方で京都の夏を楽しみませんか?(まき)

7月25日(火) 竜馬の手紙

幕末istである雅楽之助は気になるニュースを目に入れました。竜馬の手紙が見つかったそうです。家族にあてた手紙だそうです。どうやら京都で書かれたようです。京都から土佐高知に向けて手紙を書いたそうです。約150年前ですね。高知の家族にあてて書いた手紙が東京で見つかり、今京都にあるそうです。
それは京都には国立京都博物館があるからです。日本のありとあらゆる歴史に関する博物館です。国立博物館は確か東京と奈良と京都にあったと思います。その建物自体も国の重要文化財です。明治期の建物です。なかなかの建物ですから、是非一度行ってみてください。もともと秀吉が桃山時代に建てた大仏殿があった場所です。(雅楽之助)

7月24日(月) 鴨川で花火

暑い京都の夏を涼むのには、鴨川でのんびりと過ごすのもとても気持ちが良いです。
夏の夜の鴨川では、たくさんの人たちが花火を楽しんでいます。
一番いい楽しみ方は反対の岸辺から無料で見学することです。場所は三条から 丸太町の間で西岸で花火をするようです。東岸から寝転びながらビールを飲みつつ 見るのもなかなか夏の風情が感じられて心地いいです。(じゅん)

7月23日(日) 1300円のソフトクリーム

丸太町通り、東大路西入るのところに「ソフトクリーム」の看板を掲げた 昔ながらのお店があります。
そこのお店はがんこなこだわりを見せています。なんと、1300円もするソフトクリームが あるのです!なにやら、総天然素材にこだわったとか...いったい、どんなもんか食べてみたいですよね。
1300円はちょっと...というかたにも、他のメニューはあります。グレープフルーツ味の アイスキャンデーは300円からだったかな。ぜひ一度、みなさんもご賞味あれ。
ただし、そのお店がやっているのは昼の2時から5時の暑い盛りだけ。一瞬、目を疑って しまいますが、さっすが、がんこなこだわりですね...(やっち)

7月22日(土) 日本三景で海水浴

京都府宮津町には日本三景の1つ、天橋立があります。 ここは観光地かと思いきや、海水浴をしている人が多いので驚きました。 日本三景で海水浴!なんとも贅沢な感じがしますが、地元の方は自転車で来たりして 随分気軽なようです。無料脱衣所、シャワーも用意されてますし、京都市内から3〜4時間。日帰りで十分楽しめますよ。
天橋立は松原が広がっていて日陰が多く、暑い盛りの日中でも涼しく、のんびり過ごすことができます。 ここの建物や自動販売機は茶色で統一され、砂浜に設置されたシャワーは松の木を模した形で、景色を壊さないように配慮されているのに感激しました。(まき)

7月21日(金) 北大路橋

賀茂川は北大路橋付近がすごくきれいで私は好きです。東側には植物園があり、西の賀茂街道の並木もすごくきれいですよね。
夏になると炎天下、正方形の大きなベンチで寝て焦げているお兄さんやおじさんをしばしば見かけます。こんな暑い日にわざわざ焦げにくるとはすごいなぁ〜と思ったりもします。
暑い暑い昼間はさすがにひともまばらですが、夕方になるとジョギングに来るひと、犬の散歩に来るひと、学生さん、カップル、老夫婦...いろんなひとがここを通って行きます。
四条界隈は等間隔カップルで有名ですが、北のほうに来ると、こんなふうに、いろんな世代のひとの憩いの場になっています。市民の場所って感じがして、すごくよいですよ。(やっち)

7月20日(木) 鴨川で涼む

暑い京都の夏を涼むのには、鴨川でのんびりと過ごすのもとても気持ちが良いです。
足を川の水につけたり、芝生の上で昼寝をしたり、本を読んでみたり...
北山から吹く風にあたりながら、非日常的な空間で心も体も癒されます。
ただし、天気の良すぎる日は陽射しが強すぎるので、涼しくありません。ご注意を...(じゅん)

7月19日(水) 京都ホテル最上階の眺め

河原町御池の京都ホテル。言わずもがな、高層化による景観論争もありました がそれはさておき、京都市内を高い場所から見ることのできる数少ない場所の 1つです。
京都ホテル最上階のレストランで食事をする機会があったので、眺めを堪能し てきました。
東側に面した窓からは大文字山、知恩院、清水寺などが地図を見るように並ん でいます。。例えば知恩院は、お参りするときには山という感じはしないの に、ここから見るとまさに山の中。東山の霊山観音は山の斜面から生えている という感じで不思議な眺めでした。
どの山のふもとにもお寺があり、俗世を離れた隠棲の場所だった頃が偲ばれま す。そして何よりも、何百年もそこに存在し続けていることに感動しました。
京都の山の美しさと、京都が山に囲まれた土地であることが実感できてよいラ ンチタイムでした。(まき)

7月18日(火) 祭りのあと

私たちを魅了した山鉾は今年の大役を終え、解体されました。 昨日の巡行が嘘だったかのように、街はいつもの顔を取り戻し、道にはバスや自動車が 行き交い、ビジネスマンが歩いていきます。
やはり、ほんとうに美しいお祭りだと思います。京都の伝統の技術と壮大さと奥ゆかしさと力強さを そこに凝縮させた山鉾は、わたしたちの誇るべき文化の結晶だと思います。
もう、今年は終わってしまったのか、というさみしさもありますが、また来年、必ず巡り来ることは 今から確かなこと。また、そのときに同じ感動にめぐり合えることを楽しみにするとしよう。
この巡行の終わりと同時に梅雨が明けました。暑い暑い京都の夏、いよいよ本番です。(やっち)

7月17日(月) 祇園祭を楽しむ法

今日は山鉾巡行。一番良い見物ポイントは新町通りです。
朝9時から巡行が始まり、だいたい11時ごろには新町通りに山鉾が戻ってきます。すごい身近に動いている山鉾が見られ、ギシギシと音を立てながら進んで行く鉾は必見です。
お囃子の音、曳き手のひと、山鉾のお飾りなど、とにかくすごい迫力です。
山鉾巡行は大通りではなく、細い新町通りで見るのが一番です。
今年ご覧になれなかった方も、来年はこちらで体感してみてください。(じゅん)

巡行の技術

言わずと知れたことながら、山鉾には車輪がついていますが、それらは本体にそのままつけられているために、自動車のように簡単に方向転換することができません。微妙な方向転換は車輪の橋に木をあて、すこしづつずらすようにします。そして、右折、左折するためには辻回しをします。
今日も全部で32基の山鉾が巡行しました。それらのなかにも、鉾曳きの技術の高いもの、そうでないものがあります。
いつも巡行の最後を締めくくる北観音山は見ていてすごく気持ちがいいんです。辻回しがむちゃくちゃに早い!びっくりします。さくさくさくっと回して前に進んで行きます。辻回しにかかる時間はおよそ3分。これはどの鉾よりも短く、観ているひとたちを釘付けにします。最後にすばらしい技術で見せ場をつくってくれます。(やっち)

7月16日(日) 明日は山鉾巡行

今日の京都はなんせ暑かった。最高気温は36度くらいあったようですね。避暑地のはずの吉田山茂庵もかなり暑かったです。宵山に行かれた方もさぞかしたいへんだったでしょう...
そして、明日は年に一度の大イベント、山鉾巡行です。これが暑かったら鉾を曳いてるひとも観てる方もタイヘンです。
各山鉾は四条通から巡行を始め、河原町通りを曲がり、御池通を巡行するのですが、晴天に恵まれてしまうと、この御池通がつらい。曳き手は疲れ始めてるうえに、陰は全然ないし、あのアスファルトの照り返しはかなり厳しいものがあります。観覧席のみなさんもかなりつらそうです。数年前、御池通にケヤキ並木があったころまではよかったんですけどね...
だから、あんまり晴天に恵まれるよりはちょっと雨が降っていたり、そこそこ曇っている方が曳き手にとっては実はありがたいのです。
明日の巡行が無事、成功することを願いつつ....(やっち)

7月15日(土) ちまき売り

たっくんは、毎年祇園祭が近づくと、 子供の頃『厄よけのちまき』を鉾町で売っていたのを想い出します。
 京都では、たんごの節句の時に食べるちまきではなく、 祇園祭の時に各山鉾町が売っている『厄よけのちまき』を買い、 家に持ち帰り、玄関に吊る風習があります。
一年の災いから守る、お守りのかわりです。
 たっくんのお父さんは囃子方なので、祭りの浴衣を持っています。 子供の時は、余った生地でお揃いの浴衣を着ていました。 それを着てちまきを売っていました。
 子供心にも、最初は人前で声を張り上げて売るのは恥ずかしいものですが 一人、また一人と、買って行ってくれると嬉しいもので、自然と声が大きくでるもの です。
お駄賃に、冷たいジュースを貰うのが楽しみでした。(たっくん)

7月14日(金) 祇園祭 町屋に飾る花『ひおうぎ』

今日から宵山(16日)までの3日間は山鉾巡行の前夜祭。人の多さも、みん なの気持ちも、祇園祭は最高潮をむかえます。
宵山では道に建てられた山や鉾を見るのはもちろん、もう1つの楽しみは各鉾 町の町屋飾りです。
普段はひっそり佇んでいる昔ながらの町屋を開け放ち、屏風や着物、タペスト リーを飾りつけ、京都の風情を祭の見物客にも見せてくれています。
そこに飾られる花をご存じですか?「ひおうぎ(檜扇)」がそれです。祇園祭 の頃は小さな黄色い花が咲くのですが、ひおうぎには黒い実がなることから、 「黒い実=魔よけ」ということで、魔よけ・厄よけのシンボルとされていま。
もともと祇園祭は邪気を追い払うために始められたので、お花1つとってもい ろいろ意味があるのですね。

さて、その町屋飾りを見るには烏丸や四条の大通りよりは、室町などの小さな 通りを行くのですが、これがまた道が細いうえに人が多くて、見物どころじゃ ありません。浴衣に下駄で歩いていると足を踏まれて痛かったり、道から抜け 出せなかったり、ものすごいことになります。
北は御池通、西は烏丸より2、3本横の通りを見る方が比較的空いていてゆっ くり見物できそうです。(まき)

7月13日(木) 京の夏

京都の街を歩いていると、最近どこに行っても祇園祭りの囃子を耳にします。 駅の構内でも、スーパーの店内でも、商店街でも・・・・・・
『コンコンチキチン!コンチキチン!』、ちょっと鳴らしすぎな処はありますが、 この音色を聞くと、蒸し暑い京の夏も涼しさを感じさせます。
 昔の京都の人は、夏になると鱧を食べたり、川床を楽しみ、祇園祭などの祭事をし て、 五感で楽しむことで、蒸し暑い夏を乗り切ったのでしょう。
私達も、風流な気持ちを忘れたくないものです。 (たっくん)

7月12日(水) 曳き初め

鉾建ても終わり、四条通界隈は祇園祭一色になってきましたが、 今日は「曳き初め」になります。
「曳き初め」とは山や鉾が経ちあがり、その年の初めて曳くという いわば「試運転」の日です。
通りかかったとき、たまたま函谷鉾の曳く初めをしていました。 17日の山鉾巡幸は山や鉾の曳く手、乗り手とも男性のみですが、 この「曳き初め」には町内の女性や子供も引くことが出来ます。
また、地域の人に混じって町内にある会社の人も鉾を曳いていたりします。 このあたりが企業も地域と密着している京都ならではの光景です。 (誠信堂)

7月11日(火 ) 四条通に鉾が建つ

鉾建ての様子7月半ばになると、いつもは車で混雑しているばかりの四条通に祇園祭の 鉾が建ち始めます。
勇壮な姿の鉾がそこに建つだけで、ふだんはビジネス街の四条烏丸 界隈もわけもなく躍動感を満ちています。
職人の方々が鉾を建てる姿は、これから祭りが始まるという希望と誇らしさと 力強さを感じさせます。
四条通などはまだ車が通れるからいいですが、鉾の建った室町通りなんかは、 車まで通行止めにしますからね。そして、あたりの呉服屋さんはおやすみです。 町のひとたちの祇園祭への心意気が感じられますよね。
こうして、京都の夏は始まるのです... (やっち)
この続きはやっちエッセイでお読みいただけます。

7月10日(月) 生け花とフラワーアレンジメント

私は高校生のときから生け花を習っています。生け花家元のメッカである京都 でもこういう女の子は少なくて、近頃の女の子は生け花よりフラワーアレンジ メントを好むようです。
確かに色とりどりのお花を使って、かわいい形を作っていくのは楽しいし、今 の感覚に合っているのでしょう。生け花は古くさいと思われるのかもしれませ ん。
でも生け花ってとても楽しいのですよ。ぱっと見の美しさだけでなく、形の1 つ1つに意味があって、知れば知るほどおもしろいものです。
長い歴史の間につちかわれ洗練されたもの。生け花にしても伝統産業にしても よいものだからこそ残っている。日本人がもともと持っている心の余裕が形に なったもの、なのではないでしょうか。
バタバタと忙しい時代だからこそ、心の余裕を持って日本のよいものを再認識 したいものです。(まき)

7月9日(日) 北山通りにも変化の兆し

北部担当の雅楽之助です。最近、北山通りにも変化の兆しが現れています。2年 ほど前に大きなファミリーレストランができました。下は駐車場になっていて、 車で来られるようになってしまいました。それと、最近、大手電機屋のケータイ ショップができました。夜でもネオンサインがきらびやかに光っています。そし て現在、また大きなビルを造っています。噂によりますと、一階にはファースト フードが入るそうです。 北山通りの最初のコンセプトはちょっとおしゃれな通りであったはずが、最近、 変化の兆しがあるようです。このままではどこにでも有りあえる商店街になって しまうんじゃないかな…(雅楽之助)
7月8日(土) タウンページで京都情報

新しいタウンページ(NTT職業別電話帳)が配られたので、何気なく見てい たら、表紙に「京都人おすすめスポット満載」「いろいろなイベントや祭りを 紹介」「おでかけ情報を紹介」と書いてあるので、中をのぞいてみました。
「エリアマップ」として京都駅周辺・河原町周辺のカラーマップ。そしてエリ ア別のおでかけ情報が、写真入りでなかなか詳しく紹介されています。
おもしろいところでは温泉情報。京都市内の温泉と、京都近郊(滋賀・奈良) の温泉が紹介されています。また、フリーマケット情報など、なかなか楽しい 情報が満載でした。
もちろん緊急ダイヤルやくらしのダイヤルなど、いざというときにかかせない 生活に必要な情報も探しやすくなっています。
カラーページが多くなって、何気なく見るにも楽しいタウンページに生まれ変 わったようです。(まき)

7月7日(金) 清水の舞台から...

今日の京都新聞におもしろい記事が掲載されていたので、こちらでも紹介します。
江戸時代、清水の舞台から飛び降りは234件もあったそうです。「命を賭けて飛び降りれば願い事がかなう」という庶民の信仰があったとか。
飛び降りたひとのうち、20才代、30才代が約73%をしめていて、全体の生存率は85%だったとか。あとの15%のひとは願い事がかなわなかったのですね。
そんなことを、学芸員の方が調べられたとのこと。調べてみれば、おもしろいことがわかるものですね。 (やっち)

7月6日(木) 京都の基準はやっぱり歴史でしょうか

京都のプロスポーツチームはJリーグの「京都パープルサンガ」です。関西人=阪神 ファンというのが全国的なイメージですが、京都には阪神ファンは少ないようです ね。
話がずれましたが、せっかく地元にプロスポーツチームがあるのにサンガファン には会ったことがありません。サンガ試合を見に来てもらいたいために、京都のまち ではサンガの宣伝カーが走っています。でも現在の状況はJ2に落ちそう。
お隣のまち大阪にある「セレッソ大阪」は今年から、真の市民チームになったという ことです。その影響か、今年は非常にがんばっています。京都の人ももう少し京都サ ンガを応援して欲しいなー。やっぱり歴史が短すぎて認めてくれないのかな。 (雅楽之助)

7月5日(水) お勧め・京都の甘味処

夏です。冷たいものが恋しい季節になってきました。
今日は「超個人的・お勧め京都の甘味処番付」をご紹介しまし ょう。

ベスト1「鍵善良房」のくず切り

つるり・シコシコ、こんなと不思議な食感のくず切りは京都でもこ こだけだと信じています。上品な甘さの黒蜜も良し!下河原通高台寺表門前上ル。

ベスト2「梅園」の抹茶かき 氷
ふわりと雪のような口溶けのかき氷は、日頃口にするシャリシャリした氷と全く別物のよう。感動モノです。手 狭で慌しい店内では寛げないのが残念!河原町通六角東側。

ベスト3「祇園小石」の黒糖シフォンパフェ
黒 糖シフォンケーキに黒糖わらび餅、白玉にアイスにと盛だくさん。四条通りに京風パフェを売りにしたお店は他にも ありますが、私の一押しはここ。運がよければ舞妓さんにも会えるとか。四条通祇園町北側(八坂神社の階段下)( かつら)

7月4日(火) 町家でランチ

大宮通、七条を下がって20〜30メートル行ったところの西側に麒麟亭というお店があります。古風な建物はまさに町家で、それを改造してあります。手ごろな値段ですきやき、しゃぶしゃぶ料理を食べさせてくださいます。
ふだん、夜はすきやき、しゃぶしゃぶやさんなのですが、ランチもあります。1000円までこだわりのお肉料理のランチが食べられます。これはおすすめですよ。
最近、こんなふうに町家を改造してつくられたお店が多くく見られるようになりました。住むのには不便と、手放す方がいる一方、こうして町家を生かしてそのお店に訪れる方々に町家の雰囲気の良さを伝えてくださるかたがいらっしゃるのはすごく嬉しいことです。(やっち)


7月3日(月) ファッションとしての浴衣

着物離れで百貨店の呉服売り場の面積が縮小されているそうですが、浴衣は若 い子たちにも大人気で、伊勢丹や大丸の呉服売り場のほとんどが浴衣売り場に 変わっています。呉服売り場のないアバンティにも、浴衣売り場が作られてい るのには驚きました。
おもしろいところでは「キティちゃん柄」。正統派のきものを好む方は眉をつ り上げるかもしれませんが、ファッションの1つとして浴衣を選ぶこの子たち を見ると、普段の着物もこれくらい気軽に選べるものがあってよいと思いま す。浴衣と帯、下駄、巾着のセットなど、価格面でもおさえられているので、 かなり気軽に買えるようになっています。
こういう売り場にも「有松絞り」など、通好みの浴衣もありました。今はキ ティちゃん柄を選ぶこの子たちの中から、将来ホンモノの良さに気づいて「有 松絞り」を選ぶ子が何人か生まれるのなら、今はキティちゃん柄もあってよい のではないでしょうか。
若い子たちは着物の形がキライなのではなく、気軽に着れないものしかないと いうことがネックなのだと思います。浴衣が単なるブームで終わらず、着物へ 導く途中段階となって欲しいものです。それが着物拡大、ひいては伝統産業活 性化の近道だと思います。(まき)

7月2日(日) アートなてぬぐいやさん

室町通り、三条上ル東側に「エイラクヤ」という手ぬぐい専門店があります。 1Fがショップ、2Fが手ぬぐいギャラリーになっていて、昭和初期のデザイ ンから現代までのものが揃っています。
実際に昔の復刻版が1Fのショップで販売されているので、コレクターにはた まらないと思います。(1枚\1200〜\1800位)
柄はチャップリンから戦時中のもの、祇園祭や舞妓さんのものまで様々です。 今みてもモダンでおもしろい手ぬぐいばかりです。ぜひ一度、アートな手ぬぐ いを見てあげてください。
※近くに同じ名前の「永楽屋」というお豆とお昆布屋さんがありますが、間違 わないように!! (じゅん)

7月1日(土) 町家は快適

今日はほんとうに暑い1日でした。夏到来という感じでしょうか。さすが、京都の夏はいつものことながら、見事なまでに蒸し暑い。他の地域の方が来られると驚きますよね。
そんな、暑い京都の夏を快適に過ごすために、昔ながらの京の町家は暑さをしのぐための工夫が多くなされているのは有名な話ですね。今日はその話。
町家では、うなぎの寝床と言われているように、細長くなっています。風通しがよくなるように、玄関と裏庭の戸を空けておくと、炊事場を通り、風がすぅ〜っと通り抜けていきます。
私の自宅の町家もその多聞に漏れず、風通しがよく、南向きの部屋でさえも、昼間、クーラーをつけずにいても快適...とは言いませんが、そこそこ過ごせます。
この暑さも、夏なのだから、と思えます。
自然の風のなかで、四季を感じながら生活させてくれる町家は風情を楽しむことを教えてくれます。(やっち)

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