本編とメルマガ資料編の目次
1946年、北京から引揚げ船で送還された“少年A”の物語
(当時の写真は持ち帰りが禁止されたため残っておりません。これは北京に渡る前のものです。)
原題『時代の始まり』SPES(東京大学文学部英文科学生同人誌)1960年7月号掲載 筆名:征矢野愛二郎
★2019.3.4 PDF版 を公開しました。
★メールマガジン「僕等は侵略者の子供達だった」として、2008年8~11月、まぐまぐより発行しました。⇒「メールマガジンの御案内」
★その時に作成した資料編を、2016年の改訂の際、各回の文末にそれぞれの分散掲載しました。
★各回ごとのタイトルは原文にはありません。サイト掲載時に便宜的につけたものです。
『“少年A”の物語』目次
少年・木村愛二は北京で敗戦を迎え、翌年引揚げ船で送還されるまで収容所で暮らした。北京の思い出は、戦争に負けた事実に裏打ちされ、幼年時代は駆け足で過ぎ去る。
(0) 前書き 時代の始まり
(1) 僕等は侵略者の子供達だった
(2) 重い扉をバラバラと叩くつぶての音が、敗戦の知らせであった
(3)-1 収容所に向かうトラックは、田舎道の黄色い埃の中を揺れながら走った
(3)-2 城壁のない街は、北京の近所と似ていた
(4)-1 街の子供達は見覚えのない旗を振っていた
(4)-2 「日本は戦争に敗けたんだから、喧嘩なんかしてはいけないよ」
(4)-3 「戦争に敗けてサンキューベリマッチもないものだ」
(6) 妹が生まれて、和代―平和な時代、という名がつけられた
(7)-1 暖かくなって、引揚げ船の噂が出始めた
(7)-2 クリークの氷は毎日溶けては薄くなっていた
(7)-3 僕等の恐怖と狂気が中国兵に乗り移った
(9) 帰還船の来る港への移動が始まった