杉花粉被害放置政策に猛然反撃の独立反乱!
“杉林焼き払い放火作戦”開始宣言!
ML話題沸騰で杉林の実態への疑惑高まる
2000.4
本シリーズ(その1)を発表直後、わが加盟組合の出版労連ネッツ労組MLにて、花粉症の悩みを訴える女性組合員のメールを拝見し、早速、わがHP「“杉林焼き払い作戦”開始宣言」入力の宣伝をしたところ、話題沸騰。その応答を改訂増補の上、再録する。
1) 花粉症でも大先輩の私なのです。
で、とても優しいけれども、幸か不幸かアレルギー体質ではない某女性から、(とても甘い)テンチャとユーカリ・エキスのお見舞いを頂き、心地よく使用していたところ、やはり、甘かったのでした。花粉を猛烈に浴びて、熱を発し、抗生物質を3日間も服用して、やっと命を保っています(注:その後,4日も抗生物質継続投与)。
で、その間、「復讐するは我にあり」と直撃取材、鋭意研究の結果を昨晩、「“杉林焼き払い作戦”開始宣言」としてHP入力しました。今後も御支援の程、願い上げます。
2) 花粉症は話題になりますね。私は裁判もやってますから、詳しいのです。でも、花粉症で本を書けば儲かると思いつつも、儲けるのが嫌いなのです。ケケッ。
アジュバンド効果も知ってますが、かれこれ20年も前からの研究もあるディーゼル車の鬼退治で売り出す某都知事の策動は、アメリカ企業も関係する儲け話と理解しており、感謝などする気は毛頭ありません。大気全体の汚れが影響しているでしょう。
しかし、何と言っても要は花粉であり、特に、その量なのです。一時は、外来種のブタクサが騒がれました。私も、アメリカかぶれのヘボ医者の治療方針を拒み切れず、脱感作療法と称する連続注射をされました。ところが、途中で皮膚が震えて固くなり(カルテには「懍縮」の記載あり)、医者が驚いて中止しました。まるでモルモット扱いですが、その後、アメリカの草原のブタクサの繁茂状況は、狭い日本の「道端の雑草」状況とは全く違うこと、アメリカのブタクサ花粉飛散は空が黄色くなるなどの現地報告が入り、「花粉アレルギー・ブタクサ説」をグダグダ書いて稼いだ医事評論家たちは沈黙しました。ああ、許しがたいあの商売人連中!
裁判支援の集会で講演を企画し、スライドでアレルギー源の顕微鏡カラースライドを写してもらったこともありますが、杉の花粉は、杉の実とそっくりの砲丸型なのです。
杉の実は、何もない戦後の軍国主義的風習さめやらぬ餓鬼の頃の、なつかしい玩具でした。杉の実をちぎって盥の水に漬けて濡らしておいて、10センチくらいに切った細い篠竹の両端に詰めて、さらに細い枝で押すと、空気銃と同じ原理が働き、「ピチッ」と飛んで相手の顔に当たる少し痛い弾丸になったのです。あの砲丸と同じ形の花粉が、糜爛した粘膜の隙間にスポッと入って、水分を吸い込み、破裂するのです。ああ、それを知ると、なおさら痛く感じるでしょう。イヒヒッ。
なお、「虫下しを飲んで免疫体系が乱れたのが失敗説」もありますが、虫下しの習慣はなかったはずの中世ヨーロッパ以来、花粉症が記録されているので、真田虫とか蟯虫とか回虫とかを飼うのは、急がない方がいいと思います。むしろ、決定打としての認知のない真田虫などを云々して稼ぐ医事評論家は、当面、私の杉林焼き払い作戦の妨害となります。でも、焼き殺せとは言いません。
本日は、4日間の抗生物質が効いたものか、症状軽減、ゆっくり泳いできました。それでも、脚が吊りました。薬は血を冷やすとか、これも嫌ですね。マスクも嫌いですが、長いものには巻かれろ、負けるが勝ち、命あっての物種、ジッと我慢の子です。
3) 予想通りに、花粉症は話題の沸騰ですね。ネッツ組合員はアレルギー体質が多いのかもしれませんね。
HPでも続報を予定していた矢先に、2000.3.24.朝日「天下り2法人/林野庁OB代議士に献金」なる巨大記事が出現し、その切抜きを近所の読者が届けてくれました。きっと、この記事は、わがHP愛読者の若手記者の仕事であろうと確信するところですが、林野庁の累積債務は3兆8千億円とか、予想以上の惨憺たる有り様。なのに、天下りが税金を貪る構造は、「浜の真砂が尽きるとも」のまるで、どことも同じ風景。
ああ、ますます、杉林焼き払い作戦への賛同者が増えるでしょう。しかし、教唆扇動の罪を被る気はサラサラないので、独自に行動されたい。
さらに同時に、「緑の日」を「昭和の日」にせよとの超党派議員立法の情報あり。これもきっと、わが告発により、昭和天皇の戦争犯罪に、さらに「生物学者」が企んだ杉花粉による自国民大量虐待の歴史的犯罪が追加されるのを危惧する動きかと疑い、総理府の担当者に聞いたところ、無名の休日、5.4.の方を「緑の日」にする案とのこと。まさに姑息な手段によって、かつての「明治節」の復活を図ろうとする復古派のようです。
なお、ネッツ労組委員長の桐生さんが、下記のように主張しているので、出版労連でも、「首切りよりは杉切りを」、のスローガンを決定してはいかがでしょうか?
「桐生広人:国策で植えた杉を切ればいいんだから。責任者出てこい!まったく。こんなに多くの国民が苦しんでるのに。」
4) 日本の農村の悲劇(杉の林業者が廃業、出稼ぎ)の話につなげると、問題は単に日本の杉から材木を作るのが高くつくというだけの問題ではないのです。高いか低いかは比較の問題なのです。
その点で、非常に興味深かったのは、スハルト政権の崩壊が明らかになった直後に聞いた米軍放送の中の、どこかのアメリカの大手メディアのニュース解説です。
アメリカがスハルトを見限った途端、アメリカのメディアは、スハルトは権力を握った後、部下を掌握する目的で、山林地帯を部下の将軍連中に分け与えたが、その森林の木を切ったり、現地に製材所を作ったりしたのが日本の商社だと言い出したのです。いかにもアメリカらしく、スハルト切り捨てと同時に、ス園簿あの軍事政権の維持にに関して、日本の商社、財閥に、責任を転嫁することにしたわけです。このニュース解説の裏は取っていませんが、事実臭い話です。
そうだとすると、インドネシアの森林から切り出す材木は、植えつけなしの天然ですから、育成費はなし、現地の製材所の労働力の市場価格、賃金は、当時、円で一日百円程度ですから、まるでタダ同然です。日本の杉山が荒れるのは当然となります。
スハルトのクーデターを支援したのはアメリカなのですから、そうなると、私の花粉症の原因を作ったのは、かのアメリカ帝国主義でもあるわけで、これは大変に象徴的な問題となるのです。
つまり、花粉症は、決して、私の体質、遡れば祖先の責任なのではなくて、やはり、アメリカ帝国主義と、日本独占資本の、ええと、あれ、昔よく聞いた「二つの敵」論に似てくるのですが、まあ、良いでしょう。ともかく、私が悪いのではなくて、「巨悪」に責任があるのですから、復讐するは我にあり、となります。天に代わりて不義を伐つ!
このように、自分が悪いのではなくて、明確な敵がいるのだということを確認すると、それだけで、精神的には非常に楽になります。私の花粉症の発熱は、抗生物質で治まりましたが、副作用もあり得るし、本日は、地元議会の傍聴、ユーゴ大使館の記者会見集会、その有志二次会と、クラクラしながら付き合ってきました。アメリカ中心のNATOに滅茶苦茶な目に遭わされたユーゴ人に対しても、花粉症でアメリカに恨みを倍加した私は、さらに緊密な友情を感じるわけです。こうして、戦う方向へ気分転換を図ると、それだけで病状も改善する、のでしょう、か、ね、まあ、良いか。
といった状況で、またもや追跡調査、直撃取材の敢行に至ったのである。しかも、辿り着いた中心官庁は、またしても"あの"科学技術庁だったのである。次回は、その中心官庁から研究予算を配分されて、それをまた、関連下請け「天下り」機関に「丸投げ」[次回の電話取材で直属の支所と言われたのでとりあえず保留]する「森林総合研究所」の実態に迫る。乞う、御期待!
以上で(その2)終わり。(その3)に続く。