杉花粉症は “外交 行政 産業” 環境公害だ!(その10)

編集長の毒針:緊急課題!

杉花粉被害放置政策に猛然反撃の独立反乱!
“杉林焼き払い放火作戦”開始宣言!

主犯“杉花粉”激増データを押さえぬ医は算術

2000.5

 試みに、エキサイトとかで、キーワード「花粉症」を検索してみた。何と、14150件もある。少し調べてみると、いわゆる「オタク情報」ばっかり。花粉症を「公害」と告発するのもあるが、調査報告にはなっていない。「オタク」の中には、医者も多い。

 いわゆる良心的な薬屋や医者がいることは否定しないが、これも「各種業界」同様、ごくごく少数派である。「薬九層倍」「医は算術」が大勢である。

 本日、『日本経済新聞』(2000.4.18夕刊)「私たち」164話「花粉とたたかう(4)」には、飼い犬の花粉症に悩む買い主の女性の物語、「飼い犬と“2人”のストレス」が載った。診断した動物医療センターの院長は、「犬にも花粉症の症状が見られるようになったのは10年くらい前から」と語り、「清潔」とか「栄養タップリ」とか「環境の変化」とかとに原因を求める。

 しかし、「論より証拠」。

 私が、「インターネット雑誌編集長」を名乗り、「東京都衛生局環境衛生部環境保険課調査係」を大いに悩まして、やっと入手した1985年からの杉花粉飛散状況「ダーラム型」測定結果から、杉林に近い青梅市の2月1日から4月30日までの「合計」を、以下、羅列する。

( )内は、1985年を100とした増加、減少率(小数点以下は4捨5入)である。検算する時間が惜しいので、計算間違いがあるかもしれない。転載する方は検算されたい。

1985年6,176.2(100)
1986年1,717.0( 27)
1987年793.9( 13)
1988年5,178.5( 84)
1989年125.0( 2)
1990年2,714.6( 43)
1991年6,825.6(111)
1992年491.7( 8)
1993年3,851.0 ( 62)
1994年494.0 ( 8)
1995年13,241.1(214)
1996年1,422.9( 23)
1997年6,393.5(104)
1998年5,664.6( 92)
1999年3,130.0 ( 51)
2000年39,044.24.21まで。
(632)

2000.4.21.追記:(その12)で紹介予定の『花粉の科学』のグラフ(p.11)によって、1965年以後の国立相模原病院による「スギ花粉数」調査があることが分かった。出典の『日本花粉学会誌』1986は東京都中央図書館所蔵を取り寄せ注文した。当面は、グラフから物差の読み取りで約2,175とし、これを100とすると、隣接の町田市の本年4.21.までの合計9,843.3は、すでに同市の観測の最高記録となっており、453となる。観測期間終了の4月末には5倍を超える可能性がある。)

 グラフの得意な方は、作って、ダウ平均とか日経平均とかと比べられたい。「光通信」のように暴落してくれればと願っても、現状では無理である。私の知る限り、この種のデータを押さえた議論はない。杉花粉の「生産」(凄惨?)が前年の夏の天気に左右されることは間違いないようだが、確実に右肩上がりである。基本は杉林の荒れ放題にある

 このデータと、すでに何度か示した、おそらく全国で唯一の「東京都衛生局環境衛生部環境保険課調査係」による「歯欠け」調査を比較されたい。

(その3)有病率倍増の未曾有の危機に数年置き調査で十分?

[中略]
1964年:スギ花粉症発見
1987年:東京都全体のスギ花粉症推定有病率:10.1%
1996年:東京都全体のスギ花粉症推定有病率:19.4%
    (あきる野市:25.7%,調布市:21.1%,大田区:17.7%)
[後略]

 これで、今年、2000年の「スギ花粉症推定有病率」か欠けたら、最早、「歯欠け」どころか、「背骨欠け」である。しかし、いかに憤激しようとも、ガタ落ちした「光通信」株を売り払って自費で調査する気にはなれない。この秋予定の「杉林焼き払い作戦」を妨害されたら、来年は、「非常に多いでしょう」を聞く前から、マスク二重、濡らしたガーゼ二重、防塵眼鏡、銀行強盗そこ退けの晴姿で、チャリンコをぶっ飛ばすぞ!

 2月1日から4月30日まで、たったの3か月の我慢だ!

 しかし、熟考すれば、何と、1年の4分の1、つまりは2度とない人生の4分の1の期間なのである。当然、この怒りは、さらに爆発する。

 何? チャリンコは危険だって?

 実は、これも「貧者の算術」、自転車事故の保険にも入っているのだ!

以上で(その10)終わり。(その11)に続く。


(その11) “あの”都知事「ディーゼル排ガス規制」田舎芝居
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