ラテンアメリカ |
米州サミット:米国主導の新自由主義への痛打 |
――ベネズエラを先頭とするラテンアメリカの政治的力関係の変化を反映―― |
ブッシュ政権、ベネズエラ革命と“左傾化”の新たなうねりの中で覇権後退に危機感 −−ラテンアメリカで軍事的・政治的・経済的介入の新戦略を模索−− |
ボリビアが大揺れに揺れている − エネルギー部門の国有化を求め、先住民、農民が大規模な抗議行動
2005年6月6日、ついにメサ大統領が辞任した。エネルギー部門の国有化を求める大規模な先住民運動、農民運動の抗議デモは、大統領辞任後も続いている。メサ氏は2年前の抗議行動の嵐の中で、エネルギー部門の国有化を約束して就任したが、それを守らず、多国籍企業の要求と圧力に屈したことで、ボリビア人民の怒りが爆発したのである。今回の抗議行動は5月から2週間以上に渡り続いており、先住民や農民らが道路を封鎖、全土のハイウェイ中60%が封鎖され、首都ラパスをはじめ6つの主要都市が孤立しているという。都市機能が麻痺し一部で食料や燃料の不足も顕在化しているとの報道もある。 |