「ハラブジャの悲劇」:イラン・イラク戦争末期の88年3月、イラク北部にある少数民族クルド人の町ハラブジャで、イラク軍が化学兵器を使って、住民約5000人を殺害したとされる事件。
日米メディアはこの事件を明白な事実として報道しているが、疑わしい点がある。ハラブジャはイラク、イラン両軍の激しい戦闘の舞台になっていた。米中央情報局(CIA)分析官の経歴を持つペレティエ米陸軍大教授(当時)らは90年の報告書で「両軍が化学兵器を使った。現実にクルド人を殺したのはイラン軍の爆撃である可能性が高い」と指摘した。ペレティエ氏によると、死者はシアン(青酸)ガス中毒の兆候を示していたが、シアンガスを使っていたのは、イラン軍だったという。
⇒『亜空間通信』587号(2003/05/02):(毎日新聞から引用要約)
亜空間通信より抜粋
『亜空間通信』663号(2003/09/17)
【改憲派読売と統一教会系米紙WTがパウエル国務相ハラブジャ訪問を報じた悪臭紛々の狙い目】
⇒ イラク「戦争」の後始末役に浮上したパウエル米国務長官の「ハラブジャ訪問」を、日本の改憲派の先鋒、「右」の読売新聞と、アメリカの「右」で、しかも、統一教会系の悪名高いワシントンタイムズ(WT)が、同時に報じた。
こりゃあ、気味が悪い。悪臭紛々である。
この「大嘘」(毒ガス大量虐殺)、湾岸戦争でもブッシュの親父が、サダム・フセインからパレスチナ問題を持ち出され、ダブル・スタンダード、二枚舌を批判され、どぎつい切り返しに使ったプロパガンダ、デマゴギー、「嘘も百万遍言えば真実になる」の類の典型である。しかも、餓鬼ブッシュの国防相、ラムズフェルドも、イラク「戦争」の苦境逃れにこのデマを再度使った。これを、またもや、三度目の「お役」に立てようというのである。
もう一度繰り返す。「イラク戦争の正当性を強調」するために他ならないのである。⇒全文を読む
『亜空間通信』588号(2003/05/04)
【毒ガス大量虐殺大嘘暴露評価を裏切る爆発物土産アラブ人殺し「毎日」の唖然】
⇒ 最も簡潔に表現すると、お粗末な日本人が、アラブ人を殺したのである。
(以下引用)爆発物持ち込み、毎日新聞記者
アンマン南郊のクイーン・アリア国際空港で起きた爆発事件で、ヨルダンのアドワン情報相は一日、爆発物を持ち込んだのは、毎日新聞の「ゴミ・ヒロキ」記者で、取り調べのため拘束していることを明らかにした。
調べに対し、同記者は「戦争取材の記念品としてバグダッド市内で、イラク人から買ったものだ」と供述しているという。(時事)(読売) [5月2日4時28分更新]⇒全文を読む
『亜空間通信』587号(2003/05/02)
【イラクが自国のクルド人を毒ガス大量虐殺の大嘘を日本大手メディアも暴露開始】
⇒ (毎日新聞引用)イラク戦争開戦から1カ月以上たった今なお、大量破壊兵器が見つからない。「化学兵器工場の疑いのある施設を米軍が発見」との報道が相次いだが、空振りに終わった。開戦前から現在に至る動きを検証すると、ブッシュ米政権が主張した「イラクの大量破壊兵器所有」がいかに根拠薄弱だったかが浮き彫りになる。
フセイン・イラク政権の化学兵器使用を示す事件に、「ハラブジャの悲劇」がある。⇒全文を読む
『亜空間通信』581号(2003/04/23)
【アメリカのイラク戦争の大義の大嘘「毒ガス」の裏にイラン・コントラゲートあり】
⇒ ともかく現在までのところ、イランでは、イラクとの敵対関係が続いていて、自国の毒ガスがクルド人を襲ったのだとは認めていない。この関係が改善されないと、アメリカのデマ宣伝は、いつまでも続くであろう。
アメリカは、そもそも、ホメイニ革命でイランから追い出されたので、イラクを挑発し、「双方が殺し合うことを望む(キッシンジャー国務長官)と公言したのである。その上に、著名な「イラン・コントラゲート事件」によって、イランに3000発のミサイルを供給し、「イラン・イラク戦争」を、ますます凄惨な大量虐殺の地獄に仕立てたのである。⇒全文を読む
『亜空間通信』574号(2003/04/15)
【アメリカの戦争犯罪を裁く大義なし2本柱の悪魔化「毒ガス使用」は嘘の簡略英文】
⇒ 感情的な効果を上げ続けている報道操作をも、もっともっと、重視すべきなのである。私は、早くから、アメリカのお得意の「悪魔化」の2本柱の基本として、湾岸戦争以来、ということはブッシュの親父以来の超悪質デマ宣伝、「自国民に毒ガス使用」の大嘘を指摘続けてきた。
今回は、その内のURLが明記されたものを、紹介するが、何と、その根拠の出典には、つい最近の米英大手メディア報道が、いくつも挙げられているのである。
ブッシュ親子らの厚顔無恥ぶりは、まさに、「ここに極まれり」の感がある。⇒全文を読む
『亜空間通信』554号(2003/04/02)
【再論:ラムズフェルド国防長官の最後の根拠デマ「サダム自国民大量虐殺」砕け】
⇒ 記者が、アメリカの爆撃や射撃で民間人が殺されている問題について聞くと、ラムズフェルド国防長官は、「サダムは、もっと多くの自国民を虐殺している」から、サダム除去のための被害は、やむを得ないという主旨の答弁で乗り切った。
「黒い水鳥」と並んで、イラク悪魔化に大きな役割を果たしたのが「毒ガス」である。
果たしてイラクは、毒ガスを「自国民の」クルド人弾圧に使用していたのであろうか。
私は、この難問への回答の一部を、以下の文中に記した『文芸春秋』(91・4)で発見し、早速、『噂の真相』(91・5)に引用した。その後に現われた材料を加えて同誌(91・11)にまとめなおし、さらに加筆したのが以下の小文である。⇒全文を読む
『亜空間通信』548号(2003/04/01)
【サダムは自国民を毒ガス虐殺のデマを広めつつ反戦の主張のフリ感傷に浸る愚衆】
⇒ いわゆる既成組織も、バスに載り遅れまいと、必死に動員を掛けだした。こいつらが「動員実績」を競って、中心に座ろうとすると、同じ過ち、または時間と労力の無駄を繰り返すことになる。
そういう折りも折り、今まさにアメリカが、またはアメリカの戦争屋が、最大で最強の「サダム悪魔化」攻撃の武器として使い続けているデマ宣伝、「自国民のクルド人への毒ガス攻撃」に関して、何と、反戦運動の発言者が、「サダム・フセインのクルド人虐殺は許せないが、アメリカは酷い」という文脈で演説していた。⇒全文を読む
この問題では、最近にも、以下の阿修羅戦争29掲示板投稿があった。
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クルド人虐殺はイラクじゃなかった?
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/664.html
投稿者 kan 日時 2003 年 3 月 30 日 22:35:21:「ワシントンの国防情報局は、毒ガス使用地域に調査団を派遣し、その調査の結果、クルド人を殺したのはイラクではなく、イランの使った青酸性のガスだ、という結論に達しました」
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詳しくは、目下、電網公開でヒット数が1万を超した拙著の以下の部分で詳述した。
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw.html
『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-12.html
第二章:毒ガス使用の二枚舌疑惑
[後略]
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