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『亜空間通信』588号(2003/05/04)
【毒ガス大量虐殺大嘘暴露評価を裏切る爆発物土産アラブ人殺し「毎日」の唖然】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
昨日(2003/05/03)遅く、CNNで、ヨルダンの空港の「爆発事件」の犠牲者の空港職員の葬式を見た。
最も簡潔に表現すると、お粗末な日本人が、アラブ人を殺したのである。
ああ、何ともはや、もともと連休とは関係がなくて、毎日が週日で休日、年金ぽっちり、霞を食って補う零細生活者なれど、悲惨なる杉花粉飛散数も少なくなったこととて、少しは楽をしようかと思ったのも束の間、普通人には週末の金曜日から土曜日に掛けて、大忙しの騒ぎと成り果てた。
その果てに、結果としては幸いなことに、わが厳しき「憎まれ愚痴」に対して、「木村さんのコメントに納得」というやりとりになったのだが、ああ、愚痴も、口も、最早、枯れ果てる。
それも「毎日」がいけないのであるから、困ったことである。「毎日」と略したが、詳しく書くと、『毎日新聞』のことである。
評価した方は、以下の通信に記した「イラクが自国のクルド人を毒ガス大量虐殺の大嘘」の問題である。
電網情報だけでは実感が乏しくなるので、昨日(2003/05/03)、図書館で実物を複写してきた。この件については、また別途、詳しく、10年来の複雑な想いを記す予定である。
以下では、関連情報を、その表題とURLで示し、問題の所在を検索し易くする。
まずは評価した方から先に示す。この問題点を簡単に言うと、電網では4月30日となっちょるのに、紙印刷物では29日だったのである。これでわが半日が潰れた。
1)・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
『亜空間通信』587号(2003/05/02)
【イラクが自国のクルド人を毒ガス大量虐殺の大嘘を日本大手メディアも暴露開始】
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/494.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 5 月 02 日 19:53:59:
[中略]
http://www.mainichi.co.jp/eye/kishanome/200304/29.html
記者の目・バックナンバー毎日の視点
2003年4月30日
イラクの大量破壊兵器保有 根拠薄弱だった米の主張
斗ケ沢秀俊(北米総局)
◇戦争の正当性に疑問
[中略]
フセイン・イラク政権の化学兵器使用を示す事件に、「ハラブジャの悲劇」がある。イラン・イラク戦争末期の88年3月、イラク北部にある少数民族クルド人の町ハラブジャで、イラク軍が化学兵器を使って、住民約5000人を殺害したとされる事件だ。パウエル米国務長官は2月の国連での報告で「クルド人に対するマスタードガスと神経ガスの使用は、20世紀の最も恐ろしい虐殺の一つだ。5000人が死亡した」と非難した。米政府広報誌にも同様の記述がある。
日米メディアはこの事件を明白な事実として報道しているが、疑わしい点がある。ハラブジャはイラク、イラン両軍の激しい戦闘の舞台になっていた。米中央情報局(CIA)分析官の経歴を持つペレティエ米陸軍大教授(当時)らは90年の報告書で「両軍が化学兵器を使った。現実にクルド人を殺したのはイラン軍の爆撃である可能性が高い」と指摘した。ペレティエ氏によると、死者はシアン(青酸)ガス中毒の兆候を示していたが、シアンガスを使っていたのは、イラン軍だったという。
死者数も疑問だ。化学兵器を搭載した爆弾を投下して、数千人を殺害することは難しい。神経ガスは拡散してしまうし、マスタードガスは皮膚をただれさせることが主作用で、致死性は低い。昨年10月のCIA報告書はハラブジャの事例を「死傷者が数百人」と記している。
イラク政府は当時、イラン軍への化学兵器使用を認めており、住民にも被害が出たことは疑いえない。しかし、「死者5000人」はイラクの非を誇張する目的の、虚偽の数値である可能性が高いと思う。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
ところが、半日を潰して、これを評価した途端に、ああ、唖然、愕然、呆然。その同じ日に、阿修羅戦争33 掲示板に出現した「毎日」情報は、ああ、何とも。
2)・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
爆発物持ち込み、毎日新聞記者(yomiuri)
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/472.html
投稿者 新規投稿 205 日時 2003 年 5 月 02 日 04:55:38:爆発物持ち込み、毎日新聞記者
アンマン南郊のクイーン・アリア国際空港で起きた爆発事件で、ヨルダンのアドワン情報相は一日、爆発物を持ち込んだのは、毎日新聞の「ゴミ・ヒロキ」記者で、取り調べのため拘束していることを明らかにした。
調べに対し、同記者は「戦争取材の記念品としてバグダッド市内で、イラク人から買ったものだ」と供述しているという。(時事)(読売) [5月2日4時28分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030502-00000001-yom-int
----- 引用ここまで ------------------------------
そして、そして、
3)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
アンマン空港爆発:「記者教育徹底図る」 本社常務謝罪会見[毎日新聞]
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/540.html
[中略]日時 2003 年 5 月 03 日 08:06:51
[中略]
戦場をくぐったという「武勇伝」コミで同僚等への戦争の臭いの土産になると思ったのかもしれません。しかし、あまりにも無知というか・・単なる愚か?
[中略]
木村さんのコメントに納得。今の日本から戦場に出ると、どこか若僧じみて浮かれるところが出る。(自己の回顧と反省もあります)
----- 引用ここまで ------------------------------4)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
Re: 各論の問題を総論にする
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/486.html
[中略]
爆発するとは、思わなかったとか・・・36歳の言い訳にしては幼すぎる
よく判らないなら誰かに聞けば良いこと・・・何故していない?
アメリカ軍だっているのだし・・・・。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
そこで、これが、わが冒頭紹介の「コメント」なり。
5)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
「36歳の言い訳にしては幼すぎる」どころか、大手メディア記者は定年後もこの程度の親の臑齧りのままの餓鬼ばかりなり。Re: 各論の問題を総論
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/532.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 5 月 03 日 01:51:34:
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
以上は「毎日」関連であるが、私は、このような日本大手メディアの状況の背景として、さらに広く、「世界第2の経済大国」とやらに成り上がった日本の「成金根性」の醜い傲り高ぶりを見ている。
実は、戦前の日本人が、第一次大戦後の「景気」と大陸侵略の余録で、「チャンコロ」とか、「南洋の土人」とか、「黒んぼ」とか、いかにも偉っそうに、しかし、実に非常に下品に、ほざいていたのと、ほとんど変わらない状況が、今の日本では、花盛なのである。
新聞記者だけではない。放送関係も同じだし、「人間の盾」とやらでイラク入りして「報告」している連中の中にも、そんな感じのが沢山いる。
何の予備知識も蓄えずに「冒険してきた若者」や、「馬鹿者」の薄っぺらなタレント気取りの驕りにも、「辟易」の感がある。他の地域の問題でも輩出したが、要するに旅費が出せた程度の連中でしかないのである。こんな薄っぺらな連中の「報告」のせいで、またまた、要らざる誤解が積み重なるのである。
もちろん、全部が、そうではない。旧知の高橋ジャミーラさんや日本ボランティアセンターの若者などは、希少な例外である。
私は、この基本的な状況の認識を、昨年10月25日に発行した新編著の中で、以下のように記していた。
6)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
新編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)
第6章 「イスラエル・CIA説」から逃げた「中東通」の中東蔑視
判断の歪みの原因は、基本的に、その判断の根拠となる基本的な状況の認識の歪み、情報の流れ方の歪みにある。ではなぜ、それが歪んだのであろうか。
実は、他のあらゆる「業界」におけると同様に、一般にはあまり知られていない「中東業界」の内部でも、恐るべき事態、いわゆる腐敗状況が、密かに進行していたのである。
簡単に言えば、近年のいわゆる反体制派の「貧すれば鈍する」状況に加えて、中東情勢に関する状況認識の日本における主体となるべき専門筋の「中東通」の間には、右も左も区別なく、中東蔑視があり、いわゆる右の体制べったりは当然としても、いわゆる左も似たり寄ったりの体制依存、共生状況に成り果てていたのである。
日本は、もともと国際情報音痴で、特に中東情報の過疎地帯なのであるが、それでもなお、9・11事件発生直後には、日本国内のいくつかのメディアで、アラブ・イスラム圏の事件に対する反応が、少しは報道された。その中には、9・11事件はイスラエルの秘密情報機関モサドやCIAなどのアメリカ国内の極右の仕業ではないか、との声もあり、これも少しは報道された。
ある程度、中東、イスラエル、アメリカの実情を知る者なら、このモサドやCIAなどの犯行、謀略の可能性が高いことは、すぐに感じるはずだし、徹底的に調査すべきところである。犯罪事件には動機が付き物だが、事実、9・11事件直前には、前出のスターン・インテル記事にもあったように、イスラエルはダーバンで開かれた「国連」(正確な訳語は「諸国家連合」)の国際会議で、人種差別国家と非難を浴び、イスラエルとアメリカだけが退席するなどして、国際社会の世論の中での孤立を深めていた。
そのイスラエルの極右首相シャロンは、9・11事件直後の混乱に乗じて対パレスチナで攻勢に転じ、アメリカはアフガンに侵攻した。アメリカの動きの背後にカスピ海周辺の石油資源争奪戦が潜んでいることは、常識中の常識だった。両者には犯行動機があった。
ところが、日本国内で、モサド・CIAの謀略を疑う意見を、「陰謀説」として退け、または逃げ、無視したのは、いや、それどころか、その無視と言論抑圧の論調の先頭に立ち、しかも、アラブ情報を歪めさえしたのは、何と、「中東専門家」として飯を食っている連中だったのである。私の手元には具体例の資料が山ほどある。
[中略]
要するに、日本という世界第2の「経済大国」、成り金国家の「第三世界」への態度の典型の一つでしかないのである。欧米の物真似、右手で「搾取」し、左手で「慈善」を施す金持ちの傲慢さが、滲み出ているのである。古今東西、「善人面」の慈善家ほど、傲慢で、慈善を施す相手を「蔑視」している連中はいないのである。
その状況は、他の分野でも同様で、もう一つの関連業界、大手メディアは、「中東業界」に見習った。
こういう状況の実感を私は、不幸にして、かねてから持っていた。しかも、9・11事件以後の各所における見聞で、ますます、その実感を深めていたのである。
日本の戦後初期のアラブ・イスラム研究者たちは、いわゆるアジア・アラブ連帯の立場から、アラブ・イスラム圏に接したはずである。ところが今では、彼らの弟子たちが「就職」する「業界」は、中東向けODAの金の生る木の商売になったのである。
この現象は、世界史の実例と比較すると、別に珍しいことではない。貧困から身を起こした耶蘇教(当時の日本人の表記)の宣教師が、遙か極東の果ての日本にまで来たりして、植民地化のための情報収集の先兵をつとめるようになったようなことである。彼らが「アラブ世論」を歪めて伝えるようになるのは、当然すぎるほどの帰結なのである。
しかも、すでに私は、「慈善家」という言葉を使ったが、いわゆる連帯とか救援とかの運動にも、残念ながら、別の意味で、その気がある。これまた、宗教やら社会主義やらの運動にも、「大衆蔑視」が付き物だったことを思えば、まったくもって不思議な現象ではない。「救援」する相手は、飯の種ではないにしても、運動の種なのである。これまた運動と言えば運動だが、「中東業界」と私が呼ぶ分野には、日本赤軍そのものや、心情的支持者がいて曖昧模糊の関係を持ち、ますます状況を複雑にしている。そのそれぞれに流儀の違いはあり、理論的には混乱の極みなのだが、「民族解放闘争の戦術としてのテロ」を容認したりして、実質的には9・11を「テロ」と認める立場となり、私の分類では、結局、9・11事件「テロ」呼ばわりの仲間に加わっているのである。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
以上。