個人情報の漏洩に対する対応策について

JCA-NET理事会
2026/10/15

私たちに身近な企業から個人情報の漏洩が起きているとの報道を連日目にします。以下、会員の皆さんに私たちにできる対処について、いくつか提案をします。

(1) 個人情報漏洩の連絡があったり、報道されたりした場合。
漏洩先のサイトなどに登録して現在設定しているパスワードを変更してください。これは必ず実行してください。サイトにアクセスすると自動的にパスワードが入力されてログイン状態になる場合は、お使いのブラウザのパスワード管理機能については、このメールの最後の(参考2)を参照してください。

パスワードの変更については、以下のルールを守って新しいパスワードを設定してください。
・推測されやすいパスワード(名前、住所、生年月日など)は使わない
・複数のサイトで同じパスワードを使い回さない
・長いパスワード(最低でも12文字、できれば18文字)を設定する

情報漏洩のあった企業、自治体等については、以下の報道を参考にしてください。

朝日新聞【随時更新】個人情報の漏洩の恐れ、公表した主な企業一覧
https://digital.asahi.com/articles/ASVB83VWFVB8UEFT00JM.html

読売新聞 サイバー攻撃で個人情報などの流出が判明した企業・団体の一覧
https://www.yomiuri.co.jp/national/20261009-GYT1T00299/

(2)個人情報保護委員会の「注意喚起」
また、個人情報保護委員会は下記の注意喚起を公表しました。
大規模な漏えい等事案を踏まえた対応について(注意喚起)(2026年10月7日)
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/261007_houdou.pdf

この注意喚起において、個人情報保護委員会は、事業者が不要になった個人情報を保有し続けることで「漏えい等事案がより深刻化するといった事例にも接していますので、保管している個人データの必要性についてその法令等の根拠とともに確認を適切に行うことを含めて、改めて注意喚起します。」と述べています。

わたしたちとしては、個人情報を保有する企業が、法令を厳格に遵守するとは限らず必要以上の個人情報を不適切な方法で保有している可能性があることを踏まえて、自分たちでできる対処をとる必要があります。以下、対処について、具体的に述べます。

(3)メールアドレスの漏洩について
メールアドレスは不特定多数が知りうる情報なので、メールアドレスだけの漏洩は回避が困難で、漏洩した場合には、スパムやフィッシング(対策はこちら)・メールが増えるなどの被害はありえますが、パスワードが漏洩していなければ、なりすましやメールボックスの送受信メールや住所録を盗まれるなどの深刻な被害にはなりません。従って、メールアドレスだけの漏洩については、パスワード管理がきちんとしていれば、早急の対策は必要ありません。むしろ、パスワードの管理が最も重要になるので、上記(1)を厳守して対処してください。

(3)住所、名前など長期にわたって変更不可能な個人情報の防御について
漏洩した個人情報は、取り戻すことも、ネット上から消去することも不可能です。また漏洩した個人情報の利用方法についても、金銭目的から政治目的まで多岐にわたり、目的をあらかじめ特定することもできません。したがって、すでに漏洩したものについては対処が極めて困難です。

これに対して、まだ漏洩していない場合には、将来の漏洩に備えての対処が可能です。今後漏洩の可能性がありえることを予想して、特に長期にわたって変更が不可能な個人情報については、以下の対処を検討してください。

・オンラインショッピングなどの会員登録で、住所をサイト側に登録している場合は、住所を削除するか、会員登録そのものを取り消して、面倒でも買い物をする度に住所を入力する。(この方法をとってもショッピングサイトが住所と名前など連絡先を取引後も保管することがありえます)
・そのほか、登録に住所など長期にわたって変更が困難な個人情報の入力が必要なサービスは極力避ける。

法令違反の疑いがあるケースですが、必要な範囲を越えて個人情報を収集し利用している場合もありえることも念頭に置いて、なるべく個人情報の提供は控えるような対処を検討してください。ただし、ショッピング先が、販売した商品の保証期間内のアフターサービスやリコールそのほかの通知のために、住所を保有して利用するなど、住所の利用に合理性があると判断できる場合もありえます。

パスワードの管理など個人情報の防衛については、JCA-NETのパンフも参考にしてください。
https://jca.apc.org/jca-netの取り組み/spy-kanshi-pamphlet_kanren-joho/

JCA-NETセミナー過去の資料
パスワード管理ソフトBitwarden

https://cinemata.org/view?m=uCIQC2zLG
https://archive.org/details/20240125_202405

JCA-NETのウエッブサイトにも関連情報が提供されることがあります。ごらんください。
https://jca.apc.org

(参考1)ブラウザのパスワード管理について
ショッピングサイトなどにアクセスしたときに、ログインIDとパスワードを入力しなくてもログイン状態になり買い物などができる場合は、ブラウザにパスワードを記憶させていると考えられます。この場合は、以下のような手続でパスワードの更新ができます。

ショッピングサイトに現在使用中のIDとパスワードでログインし、アカウント設定などからパスワードを変更します。

変更後ログアウトし、再度新しいパスワードでログインします。このときブラウザがパスワードを保存するかどうかの確認を表示させるので、「更新する」を選びます。(ブラウザごとに表示の記述に違いがあります)

お使いのブラウザについて、パスワードの設定や変更などパスワードの管理方法の解説があります。

Google Chromeのばあい Chrome でパスワードを管理する
https://support.google.com/accounts/answer/95606?hl=ja

MICROSOFT Edgeのばあい パスワード マネージャーでパスワードを表示または編集する
https://support.microsoft.com/ja-jp/accounts-billing/manage/view-or-edit-your-passwords-in-microsoft-password-manager

Firefox のパスワードマネージャー
https://support.mozilla.org/ja/kb/password-manager-remember-delete-edit-logins

Brave内蔵パスワードマネージャーの使い方
https://support.brave.app/hc/ja/articles/360018185951-Brave内蔵パスワードマネージャーの使い方

Macで「パスワード」設定を変更する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/passwords/sfri40599/mac

スマホ
iPhoneで保存済みのパスワードやパスキーを調べる
https://support.apple.com/ja-jp/104955

(参考2)個人情報保護法に下記の条文があります。そのほか詳細は下記の法律とガイドラインなどを参照してください。

第十七条 個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用の目的(以下「利用目的」という。)をできる限り特定しなければならない。

第二十二条 個人情報取扱事業者は、利用目的の達成に必要な範囲内において、個人データを正確かつ最新の内容に保つとともに、利用する必要がなくなったときは、当該個人データを遅滞なく消去するよう努めなければならない
https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057

個人情報とは(個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン)

「「個人に関する情報」とは、氏名、住所、性別、生年月日、顔画像等個人を識別する情報に限られず、ある個人の身体、財産、職種、肩書等の属性に関して、事実、判断、評価を表す全ての情報であり、評価情報、公刊物等によって公にされている情報や、映像、音声による情報も含まれ、暗号化等によって秘匿化されているかどうかを問わない。 」
https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/

(参考)フィッシングメール対策

https://jca.apc.org/jca-netサービスについて/phishing-email/

問い合わせ先
としまる
070-5553-5495
toshi@jca.apc.org

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