『湾岸報道に偽りあり』(3)

隠された十数年来の米軍事計画に迫る

電網木村書店 Web無料公開 2000.9.9

はしがき・他 3

目次(発行当時の目次・詳細目次に掲載済み)

目次

序章:帝国主義戦争と謀略の構図

立証困難を承知で挑戦したが、意外にも材料続々
「健在?」だった「帝国主義戦争」

第一部:CIAプロパガンダを見破る

第一章:一年未満で解明・黒い水鳥の疑惑

水鳥の映像にヤラセの疑い。軽率な速報競争に仕掛けワナ
無反省の裏側に圧力の匂い。「環境テロ」か「言論テロ」か
断片的な報道は存在。確認は可能だった
八〇%のイラク石油設備を空爆で破壊した「戦果」
基本認識の誤りが、すべての誤認の原因
ペルシャ湾にフタは不可能。第三の宇宙映像出現
おかしな画面構成の謎が判明。抹殺された記者とコメント
熊男シュワルツコフはなぜマニフォールドを破壊したか
新発見の流出源ゲッティ石油。タンクは空爆か、地上破壊か
「嘘・忌わしい嘘」で固めた「軍事発表」は謀略宣伝の必然 
やったぞ! ついに真相解明。中央軍が爆撃を認めた

第二章:毒ガス使用の二枚舌疑惑

次々に暴かれるデマ宣伝の真相
CIAプロパガンダ作成者、スコウクロフトは何者か
「リンケージ」提案への狂暴な逆襲
デマ宣伝で高名な特派員さえ、ついに沈黙
イラク非難決議にホワイトハウス反対
核戦争を覚悟の元CIA大統領
宇宙空間から下るご神託「ヴィデオ」
ネットワークによる国際的な思想支配にも経済的土台
問題の「アメリカのジャーナリズム」の先輩は日本か
大手メディアは「被害者」などではなく「共犯者」

第二部:「報道」なのか「隠蔽」なのか

第三章:CIA=クウェイトの密約文書

アメリカとクウェイトの歴史的謀略構図
大手メディアは知りながら無視ないしは軽視
国連書簡とCIA=クウェイト「密約」全文
テレビ朝日『ザ・スクープ』のみが概略を報道
ペルシャ湾で警戒態勢を発令したアメリカの姿勢

第四章:ジッダ会談決裂の衝撃的事実

アメリカ傭兵戦略の中での会談は「すでに戦争」
クウェイトもだましたアメリカのヤクザ戦法
「致命的な侮辱」の背後にいた「強力な友人」たち
サダムの故郷タクリットから伝わった昔話の「真実」

第五章:イラク「悪魔化」宣伝の虚実

クウェイト「領有」の歴史的経過と評価
「独立」の陰にCIA暗躍の血ぬられた歴史
「侵略者」サダムはイラン「征服」を狙ったか
長期紛争の原因はイラン側の主体的条件
OPEC結成以来のアメリカの中東戦略
「アラブの大義」=「リンケージ」の歴史的脈絡

第三部:戦争を望んでいた「白い」悪魔

第六章:謎の巨大政商とCIAの暗躍地帯

「不透明」ブッシュはベクテルの番頭
「腰抜け」大統領のノッペラ恐怖
不勉強なマスコミと日本の政治家
CIAとアメリカの中東政策
ヴェトナムの仇をイラクで討ったか
ジクソーパズルの暗闇の背景

第七章:世界を動かす巨大ブラックホール

百億ドルのクウェイト復興特需を開戦前に受注した秘訣
王の早逃げ三手の得か。イラクから退去した極意の早業
なぜか早目に原油を買い占め、油井掘削の作業準備
二重公約「アメリカの石油業、必ずペイ」のカラクリ
サウジアラビアが「世界」開発プロジェクトへの扉
OSS=CIA人脈とは「友人」以上のつながり
中東戦争とCIAクーデター時代の陰の主役は誰か

第八章:大統領を操る真のアメリカ支配層

原爆製造を謀議した「紳士のみ」名門クラブ
資金豊富な政権共和党と議員数でまさる民主党
ベクテル出身閣僚が四人も出た裏に原子力利権
エネルギー総合戦略に逆らうものには暗黒街ルール
地球改造を計画する日米提携開発財団「GIF」
中東和平会談の裏に潜んでいた砂漠の「水争い」

第九章:報道されざる十年間の戦争準備

「イラク処分」への一本道は十数年前から敷かれていた
なぜアメリカ議会国防報告が論評されなかったか
「謀略も辞さない固い決意」を見破る問題意識
米帝国軍「中東安全保障計画」に石油確保の本音切々
ヴェトナム戦争の教訓を生かす電撃作戦計画
「シュワルツコフ報告」とCIA=クウェイト「密約」
決定的な問題点はカーター・ドクトリンの歴史的評価

補章:ストップ・ザ・「極右」イスラエル

一九四七年国連決議パレスチナ分割地図の欠落報道
「良心的」番組にもユダヤ・ロビー宣伝が侵入
パレスチナへの移住の歴史的事実はどうだったのか
「ユダヤ人」の九〇%はタタール系カザール人だった
真実を覆い隠したままでは真の中東和平実現は不可能

参考資料リスト


(4) 序章:帝国主義戦争と謀略の構図