2001年に入り、裁判に影響を与える大きな転換が相次ぎました。
まず、アーノルド・ビバリーという黒人男性が、フォークナー殺害を認める宣誓供述書を提出。これに先立ち、2月にムミアが従来の弁護団全員を解任。その後あらためて結成された新弁護団が、この供述書を連邦地裁に証拠提出しました。
弁護団解任の原因となったのは、ダニエル・ウィリアムズ弁護士が、ムミアの承諾なく裁判の内幕を書いた本を出版したことにあります。この Exxecuting Justice という著書は、まだ公開されていなかったビバリー供述や、その他の証人についてふれ、ムミアに有利な証拠を損ねる内容でした。
また、旧弁護団はムミアの意志に反して、彼本人の供述やビリーの供述を証拠として提出していなかったといわれます。新弁護団のもとで、以下の3つの宣誓供述書がはじめて明るみにでました。
また、法廷速記者による新たな証言も、一審判事の人種差別を暴露し、裁判の公正さに対し、疑惑を濃くさせるものです。