イラク威嚇情勢 イラク危機演出の狙いは

イラク威嚇情勢 「査察」は因縁付け 危機演出の狙いは

2:イラク危機を当面の焦点とする国際情勢の議論を提唱する

イラク危機演出の狙いは違法入植地問題逸らしか

1998.2.26
(1998.2.26.に作成したE-mailを2.27に改訂)

 ゴラン高原に日本軍が出兵し続けているというのに、出版労連の春闘議案書には、ゴラン高原のゴの字もない。ほかでも、ほとんど議論が起きていない現状に、私は、かつての中国大陸での侵略基地「偽満」(中国での呼び名)強奪の際、「満州某重大事件」としか報道されなかったという実情と、どこがどう違うのかという疑問を抱き、その疑問を各方面に投げかけている。

 しかし、残念ながら、まともな反応に出会った試しがない。おかしくなった日本人は、大蔵省以外にも沢山いるようだ。

 一週間前のこと、民衆のメディア連絡会の 200人を超えたメーリング仲間に、下記の様な議論を吹っかけた。(以下、自分の文章を、少し削り、少し書き加えた)

 2月11日、「建国記念日」とやら言う不気味な休日、平和訴訟の仲間が呼びかけてきたアメリカ大使館申し入れ行動に、私も「付き合い」で参加したが、今後のこの種の市民運動の在り方についての議論が不可欠で、さもなければ、モグラたたきの無駄足の継続になると思う。そこで、あえて公開議論を吹っかける。

 いくつかの問題点については、話が長くなるので、別途、すでにホームページに記した。そのホームページを全部読んでいただければ、もっと分かってもらえると思う。

 簡単にいうと、中東の現状は、小規模のゲリラ戦とゴラン高原やイラク周辺に「対じ」(「じ」の字は、マック坊やが知らないのか、私が引っ張り出せないのか、真相は分からないが、ともかく山偏に寺と書く。にらみ合いの臨戦体制)が続く半世紀の戦争状態の継続と見るべきである。

 そこで、孫子いわく、「彼(敵)を知り、己を知る者、百戦して危うからず」、および「故に上兵は謀を伐つ。その次は交を伐つ」などの基本が不可欠である。

 長期戦争の基本的な原因がアラブの土地にイスラエルが建国するという、まさにとんでもハップンの無茶苦茶なアメリカ親分支配の連合国(国連の正しい訳語)「分割決議」にあることは、だれしも否定できないはずだ。

 こういう基本を押さえずにウロウロしても、相手になめられるだけである。

 現在も、イスラエルが国際法違反の占領地におけるユダヤ人入植地拡大で非難を浴びると、アメリカの大手メディアを支配し、それゆえに大統領の首さえ左右できるシオニスト・ロビーは、よってたかってサダム・フセインを「悪魔化」し、ヴェトナム戦争の時と同様に、フットボール気違いのヤンキーの若者の反アラブ感情を煽り、(もしかすると自分たちが爆弾を仕掛けた)ホワイトハウス・セックス・スキャダルなどは吹っ飛ばし、精力絶倫かつ(ヴェトナム戦争では徴兵逃れしたが)好戦的な演技に長けた大統領を「英雄」に仕立て上げ、日本からも軍資金をもぎとり、湾岸戦争の時と同様に沖縄の基地まで使おうとしている。

 こんな報道操作のカラクリぐらいは、簡単に見抜かなくてはならない。

 さらには、と、ここが一番強調したいところなのだが、これらドロドロした仕掛けの原点に潜む「ガス室」の「謀略」を暴き、イスラエル建国に狂奔したシオニストが、実はヒトラーと手を握っていたのであり、収容所入りにも収容所内での管理にも積極的に協力していた事実などを広く知らせ、彼等の強訴御輿「ガス室」を破壊し、「交を伐つ」(外交的に孤立させる)ことが決定的に重要なのに、半可通の自称市民派平和主義者やアカデミー業者、マスコミ業者たちが、自己の既得権益を維持するために、私の説に出鱈目な攻撃を仕掛けてくるという、実に実に、嘆かわしい実情なのである。

 今こそ、この驚くべき愚挙の原因についても、大いに議論し、理解を深めるべき時である。

 お人好しの自称平和主義者諸君!

 何度、権力亡者たちにだまされれば、気が済むのだ!

 とりあえず以上。


3:イラク爆撃威嚇と映画『ワッグ・ザ・ドッグ』

湾岸戦争からゴラン高原出兵迄の軌跡