イラク威嚇情勢 「査察」は因縁付け 危機演出の狙いは
1998.2
1:キーワード「査察」の意味は因縁付け
イラクが「査察」を「拒否」したという口実で、アメリカは、経済制裁の解除を遅らせ、「爆撃」の脅しを繰り返している。では、「査察」とは何か?
国際舞台で「査察」という用語が使われ出したのは、アメリカとソ連の2超大国が、核兵器の削減(余って仕方ないのを宣伝に利用)で手打ちした際のことで、「相互査察」と称する大衆向けお芝居でしかなかった。
たとえ何万人もの査察官を送り込んだところで、超古代遺跡までが各地に埋もれているイラクから、どれほどの「大量破壊兵器」を発見しうるものであろうか。➡ 全文を読む
2:イラク危機演出の狙いは違法入植地問題逸らしか
中東の現状は、小規模のゲリラ戦とゴラン高原やイラク周辺に「対峙」が続く半世紀の戦争状態の継続と見るべきである。
長期戦争の基本的な原因がアラブの土地にイスラエルが建国するという無茶苦茶なアメリカ親分支配の連合国「分割決議」にあることは、だれしも否定できないはずだ。➡ 全文を読む
3:爆撃威嚇と新作映画『ワッグ・ザ・ドッグ』
A tail wagging the dog(犬を振り回す尻尾。主客転倒の意味)の「犬」に「アメリカ」、「尻尾」に「ユダヤ」というルビを振った本がある。
アメリカの大手メディアのほとんどを握るシオニスト・ロビーへの陰口として、この表現が用いられているようなのである。➡ 全文を読む
4:クリッテランか、クリットラーか
簡単に『ワッグ・ザ・ドッグ』の筋書きを記すと、再選を控えて、女性スキャンダルで困った大統領が、ハリウッドの映画プロデューサーに、嘘の戦争のデッチ上げを頼むというのである。そこで、このところのイラク爆撃などの際には、またまたクリントンが「ワッグ・ザ・ドッグ」という冗談が出る。
スキャンダルを騒ぎに仕立て上げたのは誰か。
「陰謀」があるとすれば「戦争」の挑発になるのが本筋である。➡ 全文を読む