PA州最高裁、ムミアの再審請求を棄却
ペンシルバニア州最高裁は10月30日、ムミア・アブ・ジャマルの再審請求を棄却する決定を行いました。
この決定は、再審請求過程で出てきた、あらゆる新証拠を無視したものです。
ムミアは警官を撃っておらず、ほかの男が警官を撃つところを見た、という証言(ウイリアム・シングレタリー氏)、ムミア以外の男が現場から逃走するのを見た、という証言を無理矢理に警察から変えさせられた、というベロニカ・ジョーンズ証言、ムミアが警官を撃つところを見た、と唯一証言したホワイト証人が警察から利益供与を受けていたという疑いを補強するあらたな別の証言(パメラ・ジェンキンズ証言)などなどが出てきたにも関わらず、それらのすべてを無視したこの再審請求棄却決定は、ある程度予想はできたものではあれ、許すことのできないものです。
これによって、ムミアに残されているのは連邦裁判所への提訴だけですが、96年に制定された 「死刑および反テロリズム法」によれば、連邦裁判所は独自に事実審理を行うことができず、州レベルでの事実認定だけに依ってすみやかに裁定を下すことになっています。
また、州知事は最高裁の決定があり次第死刑執行命令を出すと公言しており、おりから米国は中間選挙で、死刑執行は保守層への絶好のアピール材料ともなりうるという判断も働くと思われ、きわめて緊迫した状況になっています。ロサンゼルスをはじめ、各地で抗議の行動がはじまっており、そのためのメールも大量に入り始めています。
より詳細なニュースは、入り次第掲載していきます。
The Pennsylvania Supreme Court has blanketly turned down Mumia Abu-Jamal's request for a new trial, rejecting his every point, despite the new eyewitness testimony that Mumia did not shoot the police officer and the extensive testimony of police coercion of witnesses that was put forward in the post-conviction review process. A new death warrant for Mumia will be signed within 60 days. Mumia will take his case to the federal courts, but under the new "Effective Death Penalty and Anti-Terrorism Act of 1996", the federal courts cannot reexamine the evidence, and are bound by Judge Sabo's factual findings rejecting the testimony of Veronica Jones, William Singletary, etc., and the federal process will be relatively quick.
There are three upcoming emergency response demonstrations:
Saturday, Oct. 31, at 1 p.m., at Powell and Market, sponsored by the Mobilization to Free Mumia;
Monday, Nov. 2, 6 p.m., 16th and Mission, sponsored by FireWorx and LAGAI;
Sat., 11/7, 1 p.m. at the S.F. Federal Building, mass demonstration sponsored by the Mobilization.
Rachel Lederman
FireWorx