~労働組合運動の地域的&産業的組織の国際的経験と原理を探る~
1976年
シリーズの発刊にあたって(原本序文)
労働問題研究所事務局
討論シリーズ
地域共闘を考える
(1)
歴史のなかの地域的組織と産業的組織
――ラダイトからボルサまで――
木村愛二
労働問題研究所
シリーズの発刊にあたって
――労働問題研究所事務局有志の序言
(1978年3月1日)
今日、労働運動が全体として後退・停滞を余儀なくされているように見える中にあって、東京の千代田区をはじめ、地域共闘はそれと全く対照的な盛り上がりを示し、このことは労働運動の展望に様々な問題をなげかけています。
地域共闘はなぜ盛り上がっているのか、どこの地域でも実現できるのか、その前進と拡大の展望はどのようなものか、企業内闘争――とくに大企業での職場闘争とはどのような関係をもちうるのか、地域共闘の盛りあがりを支える独特の組織方法やたたかい方をどうみるか……などなど、総じて地域共闘をどう発展させ、労働運動全体の前進にどう結びつけるかという、地域共闘の戦略的位置づけの問題は、これを理論的に解明することが今、わたしたちに要求されています。
これは活動家と社会科学の専門家との協力をとくに必要とする課題であろうと思います。
このような要求に少しでも答えようとして本シリーズを企画いたしました。
第1回は、現在東京争議団共闘会議の副議長であり、かつて千代田区労協の事務局長として活躍された木村愛二氏(日本テレビ労組)の論文を掲載させていただきました。
これをひとつの問題提起として、活発な討論のまきおこされることを期待します。
労働問題研究所事務局
以上。