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2001年7月28日
旧西陣小学校にて ものづくり円卓会議W/G |
夏真っ盛りの7月28日、「これからの西陣」についての円卓会議を開催しました。 この会議は、昨年から、推進している西陣プロジェクトの一環です。西陣に関わるみなさん、西陣に関心のある方々に、西陣に対して持っておられる思いを語り合う場を設けました。 |
円卓会議最多31名の参加 場所は、西陣の話題であることから、西陣のまちづくり委員の方のご好意により、旧西陣小学校の作法室をお借りすることができました。 土曜日の開催であることと、「西陣」という話題であったことから多くの方においでいただき、31名もの方にご参加いただきました。 顔ぶれは西陣のまちづくり委員の方、西陣織の職人の方、西陣に関する書籍を執筆されてる方、ネットを通して西陣の情報を発信されてる方のように西陣に住んでおられる方々にたくさんおいでいただきました。それだけでなく、呉服業界関係の方、報道関係の方、きものの専門学校に通っておられる方などなど、さまざまな立場の方が、業種を越えて、西陣に対する思いを語ってくださいました。 |
西陣織は産業として生き残れるか? まずは、西陣織の業界の話になりました。 織物の業界が今後、産業として生き残っていけるのか?という危機感が感じられる中、職人さんの思っておられること、業界全体の問題について意見を交わしました。 20〜30年前の盛り上がっていた頃の西陣では、「つくれば売れる」という状況で、とにかくお金儲けという風潮が高かったのです。それが、今は需要が少なくなり、ただお金儲けだけでやっていたところはどんどん倒産しています。これからは、「ほんものを作っているところだけが生き残るだろう」ということでした。 |
分業体制の問題点 また、この業界では、生産性を重視し、生産、流通の各工程において、徹底した分業体制が確立されています。しかし、それを統括するコーディネータの存在がなかったことから、消費者のニーズを捉えられなくなったことが問題にあげられました。 実際、最近の織物の業界の方が「末端まであまりにも知らなすぎる」のです。小売をされてる方も説明できないので、ほんとうにいいものを「いい」と言えないこと。それだけでなく、本当は「いい」ものなのに、それを知らずに難物として扱われるケースもあるらしいのです。 |
情報発信基地に期待 そして、使い手にとっては、きものに関する情報を得るところが少ないんです。「本物のきもの」ついて知る場がないんです。ここにくればわかる!という「情報発信基地」がないので、わざわざ「大阪の専門学校に通わなければならない。」「ぜひ、西陣にそういった機能を持ってほしい」と主張されていました。 また、「職人の方と流通の方が情報を交換する場」があれば、これらの問題は解決できるのではないかという提案がありました。 |
暮らしのまちとしての魅力 「西陣」というと、どのあたりか知らない府外の方も少なくないようです。確かに、電車では来にくいところですし、どんなスポットがあるのかはあまり広報されていませんよね。 そこで、西陣の生活に密着した[e西陣]というサイトを立ち上げておられる方が、その取材活動のなかで、「近くの商店街で、そこで会って話して感じる魅力というものがある」ことを伝えてくださいました。何気ないふとんやさんや、こんぶやさん、鳥やさんなどといったところでのやりとりなど、楽しく聞かせてくださいました。 そういった魅力をもっと多くの方に伝えて、見に来ていただきたいですね。 |
西陣の魅力、西陣への期待 |
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