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2001年
10月27日取材 ものづくり職人列伝 |
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京都の街を歩いていると、表向き普通の町家に過ぎないが中では、素晴らしい技術を持った職人さんが作業をしている工房が無数に点在する。 今回は、西陣に工房兼お店を構えられ、現在では数少ない天然醗酵本藍染めをされている『愛染工房』宇津木 憲一・寿子さんを取材した。 工房の名前が面白い、藍と愛を掛けて『愛染工房』とネーミングをされている。 |
藍を語る |
工房での藍は徳島から取り寄せて天然醗酵本藍染めをされている。 藍染めを通し、幅広く活躍されており、海外にも技術指導に行かれる。 それだけに、時々、職人の技術は勘と経験と云われるが学問的裏付けも必要で時には酸性度を示すPHの話がでたりと、探究心をお持ちである。 詳しくは、宇津木さんのホームページに紹介されているので、そちらを観ていただきたい。 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/aizen/ |
藍染めを体験する |
小さい生地を染めるのは作業に負担があまり掛からないが、大きな生地を染めるとなると、布が水分を含み大変な重労働になる。 |
私達の体験は15〜16回浸けては乾かす作業の繰り返しだったが、作品によっては40回から 50回と繰り返すそうだ。叉、瓶(かめ)の中のバクテリアが醗酵を助けているので瓶の様子を確かめながら染めていく事になる。 初めての体験だったが、宇津木さんにアドバイスを貰いながらの作業だったので気に入った仕上がりになり一同満足した作業だった。 |
感想記 |
滅多にできない体験でとても感動いたしました。 秋空に 透かす緑が 藍になり でしたね。
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私は「染色」といえば東山青少年活動センターの工作室にもある設備(例えば大鍋やハイカロリーのコンロなど)を使うものだろう、という先入観があったが、天然醗酵本藍染めは、大瓶(かめ)で醗酵している本藍と流水のみ、あとは日光に当てて酸化させ発色を促すという、とてもシンプルな方法だった。シンプルなのは当たり前で、この染めの方法が1300年続いたものであり、現在でも続いているものだ、ということに驚き、またシンプルさに納得した次第。同時に、センターの設備は“妙に立派すぎる”のでは?と気が引ける思いがしたのだが…。 |
このたび愛染工房で天然藍染めを体験させていただきました。 |
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