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『亜空間通信』938号(2005/01/15)
【従軍慰安婦NHK自民圧力改竄報道は朝日似非紳士面目躍如で米帝の謀略荷担廉恥心無し】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
朝日新聞の記者に告ぐ!
NHKの内部告発者に見習え!
本日(2005/01/15)の昼過ぎに、私は、朝日新聞の広報に電話をした。
先方が私は、声で確認して、「木村さん」と言うのだから、相手は、私を知っているのである。
この通信に書いたことを教えてやろうとしたのだが、「朝日組」とも言われる破落戸集団の組員の面目躍如、朝日新聞の批判をした途端に、態度が変わり、私を「ホロコーストの嘘」主張者と知った上での脅しに転じた。
最後には、イギリスの王子が云々と、ふざけた口調で言い出した。ハリーとかいう王子が、ナチスの服装をして問題になっているのである。こげな下品なチンピラ記者とは、話しもしたくないから、叱りつけて、ガチャンの電話を切ってやった。
そこで、今回の「憎まれ愚痴」論説の目玉は、「正義を売る商店 株式会社朝日新聞社の正体」(ヴューズ連載記事の題名)の徹底的な暴露、強烈批判である。
大手メディアにも色々ある。今はNHKが、出版社系の週刊誌の毎週の題材となっているが、出版社にも色々ある。古くから「マスコミ仁義」と言われる誤魔化し合いの関係もある。受け手大衆、読者、視聴者には、「天敵の関係」と思わせるが、実は表面的な馴れ合いの批判で、定番の商売にする場合もある。
大手メディア同士が、攻撃し合うと、少しは実情が暴露され、真相の深層に迫ることもあるが、そこは、わが誇り高き零細企業、木村書店の雑誌、季刊『真相の深層』とは違って、決定的な暴露、理論的な問題点の解明には至らない。薄味、一時的、表面的、興味本位で終わり、肝心の問題点が解明されない場合が多い。だから今も、私は、世評をいささかも気に掛けずに、核心的な問題点を指摘するのである。
このところのNHK攻撃は、出版大手の文藝春秋の『週刊文春』が、昨年の夏、紅白歌合戦プロデューサーの収賄醜聞の内部告発を受けて、火蓋を切り、講談社の『週刊現代』と小学館の『週刊ポスト』が並び、今また、新しく、従軍慰安婦問題の番組への自民党幹部の圧力表面化で、一斉攻撃が再燃した。
この件では、元朝日新聞記者、今は故人の松井やよりが関係していることもあり、新聞では朝日新聞が一番熱心だが、朝日新聞は、講談社の雑誌、ヴューズ『Views』(現在休刊)の6回の連載記事、「正義を売る商店 株式会社朝日新聞社の正体」で、その歴史的な実態を暴露されている。著名な記者たちが政治献金ばらまき醜聞企業リクルートのスキー場接待を受けていたことを暴露され、言論詐欺師の本多勝一を中心とする訴訟で、昨年、実質敗訴した。
今回も朝日は、「正義を売る商店」の面目躍如である。破廉恥という表現が、似非紳士の朝日新聞には、一番相応しい。
そこで最大の問題点は、いわゆる軍慰安婦番組の「おおもと」は、元朝日新聞記者、今は故人の松井やよりが、無知ゆえに、国際的な謀略に荷担してしまったことにある。
その謀略は、ユーゴ連邦共和国の中心だったセルビアへの攻撃である。当時、ユーゴ連邦共和国大統領ミロソヴィッチの出身元のセルビアの兵士が、イスラム女性を1万人とか10万人とかレイプしたという話が、世界中を駆け巡っていたのである。ところが、これは真っ赤な嘘だったのである。数字のでっち上げの主犯は、アメリカの大手、トリビューンの記者だったが、この件で処分されている。
しかし、この種のデマは、一度広められると、なかなか消えないものである。特に、大手メディア、または大国に都合の良いデマは、何度でも繰り返される。(注:私は、今、この逆の意味で、小泉レイプ事件を宣伝している。わが電網宝庫の小泉レイプ事件特集のヒット数は、6万6千144に達した)
このアメリカ製の大嘘の世間的な維持が、「女性国際戦犯法廷」だったのである。嫌らしい「日本兵」を引き合いに出すことで、セルビア兵の悪い印象を拡大し、嘘を上塗りし、現在ハーグで進行中のミロソヴィッチ「戦犯裁判」を有利にしようという狙いである。
その経過の問題点に関しては、すでに以下の通信で、既に発表済みのわが文章を要約した。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku936.html
http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/1013.html
『亜空間通信』936号(2005/01/14)
【「女性国際戦犯法廷」には複雑な背景問題あれどNHKに自民圧力内容変更暴露は怪我の功名の評価】
[中略]
自民党の圧力とNHKの実態の暴露、権力と大手メディアの正体暴露は、結構なことである。NHKと自民党、幹事長代理の安倍晋三は、間違いなしに、「悪」である。
しかし、それでは、その「悪」の「被害者」のように見える「女性国際戦犯法廷」は、「正義」の味方なのであろうか。
私は、2年前に、以下の通信を発している。わが「憎まれ愚痴」論説の系譜で言えば、「平和売人」の「魑魅魍魎の跋扈」への具体的な批判である。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku471.html
http://asyura.com/2003/war20/msg/718.html
『亜空間通信』471号(2003/01/01)
【年越「法匪」米帝謀略典型ユーゴ・リンチがアフガン平和運動に及ぶ迷妄を喝破】
[中略]
「女性国際戦犯法廷」そのものの問題点を要約する。
[中略]
主催者の組織は、、VAWW-Net、またはVAWW-Net Internationalを名乗るが、これはThe International Violence Against Women in War Networkの略称である。
[中略]
結成された日付は、1997年11月3日、場所は日本である。誰が「言い出しっぺ」かと言えば、The prime movers (prime moverを手元の安物英和辞典では「原動力、主導者」などと説明しているが、キリスト教では「創造者」、つまりは「三位一体」のわが主なるぞよ!)の筆頭は、「フランスのイスラム教の法の下に生きる女性たち」のマリエーム・ヘリエ・ルーカスと発音するのかな、ともかく、当時はユーゴ侵略軍のフランスのイスラム関係組織の代表なり。
次が、日本(アジア)代表の「松井やより」で、その次が、ユーゴ代表のレパ・マジェドヴィッチと発音するのかな、これまた「イスラム系」である。
場所としても、その後の「従軍慰安婦」問題の経過からしても、中心に据えられた日本(アジア)代表の「松井やより」の前後には、イスラム教徒が並んでいたのである。
なぜか。これも事情を知る者には、最初から見え見えの謀略だった。当時、ユーゴ連邦共和国大統領ミロソヴィッチの出身元のセルビアの兵士が、イスラム女性を1万人とか10万人とかレイプしたという話が、世界中を駆け巡っていたのである。ところが、これは真っ赤な嘘だったのである。
[中略]
「裁判官」の筆頭は、ガブリエル・カーク・マクドナルド 旧ユーゴ国際戦犯法廷前所長(米国)であり、「主席検事」の筆頭は、パトリシア・ビサー・セラーズ 旧ユーゴ・ルワンダ国際戦犯法廷ジェンダー犯罪法律顧問(米国)
であり、「法律顧問 」筆頭は、ロンダ・カプロン 米国・ニューヨーク市立大学大学院教授 だったのである。何とも完全無欠な「ユーゴ侵略中」の「アメリカ」主導なのである。
[中略]
ああ、ああ、今年もまた、魑魅魍魎の跋扈は、さらにおぞましく続くのであろうか。ああ。
[後略]
以下は、同じ問題、女性国際戦犯法廷」のNHK番組以前、集会企画の段階での拙文である。
電網上の電子記録によれば、今から5年前の2000年5月30日に、私は、この番組の担当ディレクター、NHKエンタープライズの池田某女が、基礎知識を欠いていたことを確認したのである。
5年後の今、2005年1月15日までのヒット数は、2,106である。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/turedure-0-5.html
随時追加"編集長日記風"
木村愛二の生活と意見
2000年5月分
[中略]
5.30(火)
「従軍慰安婦」「南京事件」で希有な当局資料を無視した議論が続くのは恥ずかしい
ついつい「きつい質問」の気後れと居心地の悪さなのだが
4日前の5.26.(金)のことだが、民衆のメディア連絡会の例会で、ついつい、きつい質問をしてしまった。主題は女性の市民ヴィデオ制作活動だったのだが、その活動の中心に、いわゆる「従軍慰安婦」問題が位置付けられていたからである。
私の「きつい質問」の具体的内容を最初に明らかにすると、みすず書房が1982.2.26.に初版を発行した『続・現代史資料6:軍事警察』の中の「第十軍(柳川兵団)法務部陣中日誌」を「読んだか」、ということだった。上記の例会の活動報告スタッフは「読んでいない」のだった。答え方から察するに、この「日誌」の存在や、軍当局、それも法務部の公式報告という「稀有な」重要性の位置付けについても、予備知識がないようだった。
私としては、女性の市民ヴィデオ制作者たちに「きつい質問」を向けることには、いささか気後れも覚えたのだが、当日の参考として配布された資料のチラシの中には、「女性国際戦犯法廷」の準備状況が記されていた。主催組織は、朝日新聞の女性記者が代表のVAWW-NET Japan(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)で、その法廷の「国際諮問委員会」は11か国の委員で構成される模様である。となれば当然、日本人として、目一杯の資料調査と、それなりの議論を、してほしいと思ったのである。
私には、この国際組織に直接物申す時間も義理もない。かといって、これまでに、この種の運動関係者の言を漏れ聞く度に感じてきた資料整備と分析の不確かさを、素知らぬ顔で見過ごすのも、日本人として居心地が悪い。上記の女性の市民ヴィデオ制作者たちの中心にはNHKスペシャル制作者もいたから、話が通じる可能性もあるので、質問の形式で要望を述べたのである。
この「法務部陣中日誌」の存在は、ある程度の研究者なら知っている。私は、この件を専門的に調べているわけではないので、とりあえず、手元の文献だけで論ずるが、試みに、大月書店が11年前の1989年に出した『日本近代史の虚像と実像』(3)「南京大虐殺の真相」を見ると、この日誌を、家永教科書裁判で「国側証人」に立った元海軍軍人の作家、児島襄の「証言の嘘はすぐばれる」(p.141)「史料」として挙げている。もっとも、この部分の執筆者、笠原十九司は、私の厳しい批判対象の言論詐欺師、本多勝一らと組んでいる。あの厚顔無恥な言論詐欺師の著書を引用したり、お得意の脅しのキーワード、「大虐殺」を鵜飲みで使うなどしているので、笠原の文章を読む前にも、眉に唾をなすり込む必要がある。それはともかく、この「法務部陣中日誌」は、その程度の「教授」でも知っている資料なのである。
私の考えでは、この資料は、いわゆる「南京事件」と、その後の「従軍慰安婦」問題を論ずる上で、もっとも貴重な軍当局側資料である。資料解説にも「稀有」と記されている。ここでは詳しく論ずるのは避けるが、普通の軍人ではなくて、司法資格を有する法務将校が残した公式の報告書なのである。ところが、私が身近に見聞きする「南京事件」および「従軍慰安婦」問題の議論では、これが、まるで登場しない。多分、ほとんどの論者が「読んでいない」だけでなく、その存在も知らないのである。なぜなら、いわゆる「従軍慰安婦ルポ」類では紹介していないからである。ということは、いわゆる「従軍慰安婦ルポ」類の執筆者も不勉強なのである。安直なのである。
「従軍慰安婦」問題に直結する部分を先に指摘すると、資料説明の部分には元憲兵中佐の証言も要約、並記されている。元憲兵中佐によれば、「僅かに現行犯で目に余る者を取押さえる程度」だったのだが、法務将校が記した「法務部陣中日誌」の方の最後の部分に収録された「既決一覧表」には、104件、そのほとんどが、殺人、強姦で、強姦を含む犯罪の件数は23、猥褻1、強制猥褻1となっている。
上記の元憲兵中佐は、この状態を「皇軍が聞いてあきれる状態」「遺憾」と記している。この事態が、いわゆる「宣撫工作」の障害となったからこそ、「従軍慰安婦」の制度化が急がれたのである。上記の国際組織が「戦争と女性への暴力」を主題とするのならば、当然、この戦争中の「殺人、強姦、猥褻」の継続としての「従軍慰安婦」という一連の問題の全体像を見渡すべきであろう。その方が、日本の侵略戦争の悪を裁く上で、より有効であろう。
このような資料調査の対極をなすのは、かの言論詐欺師、大手新聞記者、本多勝一の「仕事」である。私は、本多勝一が朝日新聞の連載「中国の旅」で「百人斬り」などという不可能なヨタ話を書いて以来の「南京大虐殺」論争なるものは、「草野球の酔っぱらい観客の場外乱闘」と位置付けている。お粗末だから、揚げ足取りが容易になる。
「従軍慰安婦」問題の議論にも、これと同じ性質の弱点がある。日本軍の法務部、憲兵、軍事法廷、さらには、当時は公娼制度が存在した日本の売春業者、売春婦の存在、軍でなくて内務省の衛生局の所管だった公娼制度の位置付けなど、複雑な事実経過を避ける傾向が見られる。「従軍慰安婦は売春婦だった」と揚げ足取りされると、慌てたりしている。なぜなら、公娼制度の現実の上に、強制連行が続いたという歴史的経過を無視する議論になっているからである。もちろん、公娼制度をも批判の対象とすべきである。
「従軍慰安婦」問題を取り上げた先駆者の千田夏光は、こういう細部を無視しなかったのだが、最近の運動家は、千田夏光の先駆的業績を無視しているのか、迂回しているのか、ともかく底の浅い議論ばかりしている。多くの筆者は、いきなり「従軍慰安婦」の当事者のルポに走る。生々しいとはいえ、事実上、朝鮮で女性狩りを実行した警察官の監督官庁、日本の内務省の出店、朝鮮総督府の資料が発見されていない点など、最も重要な根幹を突こうとしない「逃げ」の姿勢になっている。これでは歴史の真相は明らかにならない。
『続・現代史資料6:軍事警察』の発刊は1982年であるが、原資料は存在し続けていたのである。この程度の資料探索すらせずに、また聞きでヨタ話を書いた記者、それを載せた大手新聞、まったく呆れたものだが、だからといって、その揚げ足を取って「南京大虐殺はなかった」「従軍慰安婦は売春婦だった」などと強弁する方も、実に下品な「売らんかな」商法なのである。
どちらも、ああ、日本人として恥ずかしい。
[後略]
どうじゃ、朝日新聞の広報部員、君!
以上。