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1999年度前期活動報告


 ユニセフクラブの活動報告です。普段はこんなことやっているので、興味があったら是非遊びにきてください。

(Last Updated:03/02/05)


1999年度前期

 

例会

  例会は、ユニセフクラブのこれからの企画や運営について話し合う場です。一昨年から始めた例会後企画も定着しました。毎週金曜日です。
  日時 例会後企画
4月2日
4月9日 ミニ学習会「海外養子縁組〜The Gray Market in Third World Children〜」
「南」の国々から「北」の国々へ幼児が売られてゆくという形での海外養子縁組が存在します。なぜこのようなことが起こるのか、理由はさまざまです。途上国の貧困、アメリカやヨーロッパでの正規養子縁組にともなう煩雑な手続き、それを橋渡しするブローカーの存在・・中には産院で子どもが盗まれるといった暴力的な事態まであると知って驚きました。さて、このような事態を私たちはどう受け止めていったらよいのでしょうか?そもそも養子縁組というのは子どもにとって幸せなのでしょうか?それが国境を越えた場合はどうなのでしょうか?
4月16日 ミニ学習会・ディスカッション「ODA」
学習会はまずODAって何だ?一体今どうなっているんだ?というあたりを知ることから始めよう、ということで「ODA基礎論」からスタート。「基礎論」という名前通り、授業っぽくておもしろかったです。そのあと「政府側」と「ODA批判者側」の2グループに分かれてディスカッション。"ODAへの疑問"と題した質問をネタにして議論をしました。内容は「ODAは国益追求の手段であってもいいのか?」「なぜ日本のODAは依然としてLLDC(後発開発途上国)よりもアジアの中所得国に偏って配分されているのか?」などです。活発な議論が繰り広げられました。
4月23日 ワークショップ「パパラギ」
パパラギ・何のことでしょう?知りたい方は本文報告をご参照ください、ではなくて・・・。あるサモアの酋長が80年以上も前に白人の文明について語った演説を収録した本、それが『パパラギ』です。これを題材にしてのワークショップを行いました。「白人は時間を切り刻んでいる?」「職業なんてない方が幸せ?」日頃の価値観がすっかり揺らいでしまう心地よい(?)ひとときだったように思います。
5月7日 From the Press「ニッポンをほめよう」
自分の国、日本を滑稽に描いた風刺画からも分かるように何となく自らを卑下することの多い日本人。最近「ニッポンをほめよう」という新聞広告がでっかく載っていたが、そういえばニッポンをほめることってあまりないような気が・・ということでニッポンをほめてみようということになったのがこの日の例会後企画。が、肝心の「ニッポンのいいところ」はなかなか挙がってこずに「ナショナリズムってなんだろう?」「一般的に日本人はどんなイメージでとらえられているのか」などという少しそれた話題に終始してしまったようです。そう聞くとやっぱりほめてあげたくなってしまいますね。
5月14日 From the Press「たばこは文化か健康問題か?」
「たばこは一種の文化なので規制はある種の暴力性をはらんでいる。」「いや、人体に及ぼす危険が分かっていながら放置することは行政の怠慢だ。個室以外は全面禁止にすべき。」たばこの規制をめぐるこのような話題を紹介した新聞記事を題材に議論を展開。 まずたばこに対する法的規制の是非から話し合いました。規制ばかりの世の中では息苦しくなるという規制反対派がいる一方で、たばこを吸う人が多数派のところや相手が年長者の場合などでは嫌煙権があると分かっていても言えないことが多いので規制が必要という賛成派もいました。また、「公共の場」ならOKというときの「公共の場」の定義とは何かということも話題に上りました。3号BOXは?J地下通路は?
5月21日 プレ新歓コンパ
石川(雄)さんアイルランド行きのお見送り会をかねて行われたプレ新歓コンパ。1回生8名の参加があり、新鮮な気分の飲み会でした。1回生の皆さんようこそ!石川さん、お元気で!ユニカフェには帰ってきてね。
5月28日 NGO訪問のためのNGO紹介
NGO訪問の季節です。PHD協会、APT、国際子ども権利センター‥「名前も聞いたことがない!」という1回生のために、そして「よく耳にはするけどあらためて考えてみたら何をしているところなのかあまり知らない」という人のために、訪問しようとしているNGOを簡単に皆に紹介してもらいました。少しはイメージが湧いてきたでしょうか?さぁ、あとは直接話を聞きに行くだけです!
6月4日 新歓コンパ
先のコンパからたった2週間後なのにも関わらず、またもやたくさんの人が集まってくれて楽しいコンパになりました。この季節に鍋?というつっこみもありましたが、いつもと気分が変わってよかったです。それにしても1回生と上回生の比率が1:1というのも誠にめずらしいのでは・・。2次会は蛍を見に哲学の道まで行ってきました。そろそろ夏ですね。
6月11日 ディスカッション「環境問題をめぐり想定される世代間・南北間の対立」
環境問題には世代間・南北間の不公平という側面があります。それをどのように考えていけばいいのかを5つのグループに分かれて話し合いました。大きすぎる問題ということもあり戸惑いも見られましたが、その分自由(好き勝手?)な話し合いの時間に。全体的に世代間格差については市民レベルからの意識改革が必要という意見が多数を占め、南北間格差については途上国にこのままの状態で環境への配慮だけを求めるのは傲慢であり何らかの援助が必要だといった意見が多数を占めました。
6月18日 ミニ学習会「児童労働」
主にインドでの児童労働をテーマにしたミニ学習会+ロールプレイのはずでしたが創立記念日で休校のため極端に参加者が少なく、 おまけに時間も足りなかったので簡略化バージョンの学習会となりました。本番は7/9ということで報告はそれまでお待ち下さい。
6月25日 ミニ学習会「在住外国人医療について」
外国人が医療を受けようとする時に直面する3つのカベって何でしょう?この日は多文化共生センターきょうと医療保健プロジェクト担当の松岡さん(京大医4)をお招きしてのミニ学習会でした。まずは「在住外国人って?」という基礎的なお話、次いで在住外国人医療の現状・問題点に関するお話がありました。外国人が医療を受けようとする際には、ことばのカベ、制度のカベ、そして習慣の違いなどからくるこころのカベと3つのかべがあるそうです。そして最後にそれらに対する多文化きょうとの取り組みをお話して下さいました。実際に問題に取り組んでおられる方のお話だったので新鮮な学習会になったのではないでしょうか?それにしても京都でこの問題に取り組んでいる団体が多文化きょうとだけというのには驚きました。
7月2日 ワークショップ「ランキング」
もしあなたがODAのプロジェクトを決定する立場にいたら・・という設定で9つ(援助しないという選択肢もあるので正確には8つ)のプロジェクトを提示され、プロジェクトを行う優先順位を決めていきました。エリートのための大学と識字率と高めるための小学校はどちらがより必要か、リゾート開発をすることは現地の住民にプラスの効果をもたらすのか、など途中いろいろな議論が見られました。しかし面白いことに、というべきかやはり、というべきか、2つのグループに分かれて作業をしたのにもかかわらず似たようなランキング結果となりました。大学生で、しかもユニセフクラブにやってくる人、となればある一定の傾向を示すのも無理はないかもしれません。しかし現実の世の中ではひとつの問題も様々な立場から見る人がいます。立場が違えば見えるものも違います。ランキング作業の後、「3」とも「m」とも「山」ともつかない一つの絵を皆で囲んで見たところ、皆様々違うものを連想していました。座る位置が違うだけでこんなに違うのです。「立場が違えば・・」ということを少なからず実感したひとときでした。
7月9日 学習会+ロールプレイ「児童労働」って何だろう?
「働く子ども」って聞いたことはあるけど・・.この日の学習会では「児童労働」についていろいろな角度から考えてみました.どんな仕事してるの?どのくらいの人数が働いているの?どうして子どもが働くことになるの?児童労働をなくすための取り組みは?そもそも児童労働は根絶すべきものなのだろうか?問題はそんなに単純ではありません.そのことは,最後に行ったロールプレイで更に実感として迫ってきました.「最悪な形態の児童労働」に関する条約をめぐってのロールプレイ.インドの子ども,雇用者,インド労働省の高官,先進国労働省高官,日本のNGOの会員.それぞれに“なったつもり”の参加者が上の条約について意見を戦わせました.案外強かったのがインド政府と雇用者で・・この問題に関して日本の私たちには一体何が言えるのでしょうか.どんな方法で関わることができるのでしょうか?

 

 

新歓学習会

  新入生を対象として、南北問題や途上国について基本的なことを知ってもらおうと毎年開かれています。今年は計5回行われました。各回とも新入生の積極的な参加もあって、有意義なものになりました。
  日時 テーマ
5月11日 アグリビジネス
5月18日 日雇い労働者〜日本の中の南北問題〜
5月27日 エイズをめぐる世界の状況
6月3日 異文化ロールプレイ
〜違いを尊重できる社会とは?〜
6月8日 誰のための植林?

 

 

読書会

   みんなで共通の本を読んで議論するのが読書会です。
  日時 読んだ本
6月30日〜10月5日(全4回) 伊勢崎賢治「NGOとは何か
実際に大手開発NGOに勤めていた著者が、その現地の実体験を基にNGOに対する批判をしています。
6月中旬〜7月 1回生中心のメンバーで6月中旬から7月にかけて行いました.読んだ本は岩波ブックレットがなんと4冊!@村井吉敬・甲斐田万智子『誰のための援助?』A渡辺龍也『南からの国際協力』B『難民作らぬ世界へ』C西川潤『人口』語学の試験などで忙しい中多くの1回生の参加がありました.

 

 

古本市

  毎年恒例となっている古本市。1回目を4月22日、2回目を5月13日に行いました。この古本市は2、3月から大学内の生協や食堂に設置した回収箱に寄付された古本を回収・整理・分類・値段つけをし、廉価で販売するというものです。
当日は両日とも好天に恵まれ、特に開店直後の12時は長蛇の列ができる大盛況でした。今年は吉岡さんという方が同時にユニセフカード売場を設けてくださって古本販売だけでない新しい試みができました。当日&回収&分類に協力してくださった方、ご苦労様でした。第2回もよろしくお願いいたします。

 

 

NGO訪問

  今年も6月から7月にかけて、関西にあるNGOを訪問し、お話を聞いてきました。
  • NGO活動の現場で実際に働いている人の話を直接伺うことで、NGOとはどのようなものなのかを新入生に知ってもらう
  • 古本市収益金の寄付をするにあたって、それに必要な情報を集める

ためにやりました。

  日時 訪問先
6月11日 地域自立発展研究所
6月24日 APT(Asian People Together)
6月26日 海外教育協力隊(JEV)
6月28日 多文化共生センター
7月1日 PHD協会
7月3日 国際子ども権利センター
7月3日 アムネスティ・インターナショナル
7月10日 緑の地球ネットワーク
7月24日 CFFC フィリピンの子供たちの未来のための運動

 

 

イベント

  気が向くと行われるイベントの報告です。
  日時 内容
5月15日 大文字山ハイキング
何しろ大文字山なので登山というほどのことでもないですが、1回生を含む6人でよく晴れた空の下、のんびりと大文字山まで行ってまいりました。知恩寺の手づくり市に寄ったりお弁当を買ったり寄り道しながら上まで登り、景色を眺めながら昼食。おそろしいほど平和な時間が流れてゆくのでした・・。今度は夜の大文字山に行きたいな。
6月12日〜
13日
新歓合宿 at 下鴨ユースホステル
IACODの神田さんをゲストにお迎えし、新歓合宿を行いました。1回生の参加が少なかったことが少し残念でしたが、神田さんのお話にワークショップを二つに・・そしてもちろん深夜の飲み会にと盛りだくさんの1泊2日となりました。「手作りの合宿」らしい素朴さが良かったと思います。詳しい報告は本文をご覧ください。
6月25日〜
26日
ムルギパーティー(試作会) at 片田邸
ユニカフェの伝統、ムルギカレーの味を次世代に伝えるべく開かれた企画。例会後の夜中からムルギカレーを煮込み、ついでに(?)飲み会をしようという企画。遅くまで話に花が咲きました。
7月16日 大文字山コンパ
毎年恒例,大文字山の頂上で夜景を見下ろしながら飲んで歌って語り明かしましょうの会.直前まであまりに少なそうな参加メンバーに意気消沈していたのですが,当日は物珍しさに惹かれた1回生や試験勉強に疲れた上回生,遠くから突然やって来たために大文字山まで連行されてしまった人々,去年は雨で中止になったこともありやっぱり来てみたかった2回生など(コメントは全て私の独断と偏見に基づくものです)たくさんの人が登ってきてくれました.みんな,ありがとう!!

 

 

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