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ものづくりニュース

第2回 「京都ものづくり塾総会」を開催しました!
 2001年4月22日(日)
四条京町家にて


会場の四条京町家昨年の設立総会から早くも1年が経ち、今年も総会を迎えることとなりました。
今年は、四条西洞院東入る「四条京町家」をお借りして、町家の畳の上で、みんなで活動のことを話しあいました。
こうして振り返ると、この1年間でものづくり塾は、随分活動を積み重ねてきたのだな、ということを実感しました。
新たに塾生になってくれた方2名を含め、25名が集まり、この1年間のものづくり塾の活動とこれからの目標を確認したのでした。


プログラム

1. 塾全体の活動について
   1.1 2000年度を振り返って
   1.2 2001年度の活動
   1.3 今後の目標
   1.4 目指すもの(以上、塾長)


2. 2000年度各W/G活動報告と2001年度方針
   2.1 歴史考(雅楽之助)
   2.2 四春屋(やっち)
   2.3 職人列伝(かつら)
   2.4 円卓会議(こまねずみ)


集合写真

3. 広報部からの報告
   3.1 ホームページ(やっち)
   3.2 もの蔵(雅楽之助)


4. 2000年度会計報告(塾長)

5. 規約説明 & 承認(安芸守)

6. その他イベントの開催
    6.1 人形劇 - 8月(安芸守)
    6.2 ものづくり塾発表会 - 10月(かつら)

1. 2001年年度活動方針(塾長)
   1.1 2000年度を振り返って
     (1)プラス面
  • 各WG活動の活発化
  • 他団体や企業とのネットワークの確立
  • メーリングリストによるバーチャルコミュニティの活性化
  • 誰もが自立的に動ける
  • 「個人力」の高まり
  • 知名度のアップ
総会の様子
     (2)マイナス面
  • 各WG間の交流、理解のなさ
  • インターネットを使用できる環境のない人に対する対応の希薄化
  • 京都の伝統文化や伝統産業についての理解があるか?
  • 京都の現状についての理解があるか?
  • 塾メンバー間の意識のずれはないか?
  • 独善に陥っていないか?
     (3)課題
  • 活動拠点の問題…メールをいただいたものの、活動拠点のなさで逃したことも
  • 活動資金を今後どうするか…今後の事業展開によってはまだ脆弱。
  • 点を造るとなればさらに必要である。また、仕事をしてくれたメンバーへの報酬も必要
  • 活動内容が伝わっていない…市民やステークホルダーにとってわかりやすい事業展開の必要性
  • 未だ「サークル」の域を出ていない…やはり、ある程度責任ある活動をしていく必要あり
  • 知名度と現状の乖離はないか?


   1.2 2001年度の活動
     (1)活動方針
  • WG活動とPJ活動を平行して行っていく(詳細は各WGの報告にて)
  • 報告の機会を増やす(勉強会、出版他)
  • 企業や団体とのパートナーシップ事業の充実。
 
  (2)今年度以降議論すべき項目
  • 法人格取得について(その是非や時期など)
  • 行政とのパートナーシップ
  • 遠隔地における活動について
総会の様子2
     (3)補足
  • 事務局設置についてはまだめどが立たない。当面はHP上を拠点とする。



   1.3. 今後の目標
     (1)対象とする人(Stake holder)
  • 京都のものづくり(伝統産業)の作り手と使い手
  • 京都市民・京都に通勤通学している人、京都出身者、京都を愛する人
  • 全国の伝統工芸や和文化に関心のある人
     (2)対象とするもの(Objects)
  • 京都の持つ「ものづくり」の魅力、技術、文化
  • 全国にある個性豊かな地場産業、伝統工芸品
  • 和文化
     (3)担うべきこと(Purpose)
          地域独自の文化や産業を活気あるものにするために、
  • 作り手と使い手を(に)「伝える・つなげる・提案する」
  • 作り手と使い手に考えて、活動してもらうための場や機会の提供
  • ものづくりを通じた地域コミュニティの再考・再興
  • 伝統的な和文化を見つめ直すことによる、新しいライフスタイルの提案
  • 伝統産業の新しい製販技のシステム提案
        上記の項目を実現するために助言や協力、協働を行う。

      (4)役割(Role)
           「作り手と使い手の橋渡し役」「京都の文化の担い手」「京都のものづくりのサポーター」
           「全国の職人型産業の交流拠点」「これからのものづくりを考えるアイデアの泉」

     (5)具体的行動目標(Aim)
  • 注文生産システムの構築とコーディネート
  • 京都のものづくりを知ってもらい、体感してもらうための出版、ホームページによる紹介、ツアー、タウンウォッチング、勉強会・講座・セミナーなどの開催
  • 伝統工芸品など和素材を活用した生活提案(ショップ・フリマ運営やイベントを通じて)
  • 円卓会議の全国開催




   1.4 目指すもの(Mission)
  • 「京都のものづくり文化」の再考・再興
  • 自らの持つ文化的背景を通じたライフスタイルを規定できる「目の肥えた市民」の育成
  • 京都の伝統産業の改革→京都のものづくり及び京都の町の活性化の一助



2. 2000年度各W/G活動報告と2001年度方針
   2.1 歴史考活動報告(雅楽之助)
     (1) 勉強会の内容
  • 2000年4月8日に設立のミーティング以来、15回程度の勉強会を実施しました。
  • 1年後の2001年4月8日には1年間の勉強会の成果の発表会を開催しました。

2000年
  • 4月23日 「灯り
  • 5月14日 「」と「
  • 6月4日 「」と「涼む
  • 7月2日 「」と「
  • 8月6日 「着物」と「暖める
  • 8月27日 「捨てる」と「住まい
  • 9月9日 「
  • 10月1日 「座布団
  • 10月21日 「卓袱台」と「炬燵
  • 11月12日 「火鉢」と「踏み台
  • 11月25日 「鏡台」と「針箱
  • 12月16日 「柳行李」と「風呂敷き
2001年
  • 障子 / 注連縄 / 箪笥など
  • 4月8日 活動成果発表会
雅楽之助

     (2) 教科書
          以下のような書籍を教科書として使用し、勉強会を継続してきました。

  • 大江戸エネルギー事情
    講談社文庫 533円 文庫版
    著者 石川英輔

  • にっぽん道具考 和風探索
    筑摩書房 2600円 A5版
    著者 山口昌伴

     (3) 2001年度の予定
         上半期は勉強会を継続する。秋ごろに発表会を開催する。




   2.2 四春屋活動報告(やっち)
     (0) 活動概要
        四春屋は、ものづくり塾の中では、「使い手との接点」という機能を持っています。
        その役割を果たすために、和の素材の魅力を生かした手作りの品物を通して、
        使い手の方との交流の場をつくる活動をしています。

     (1) 2000年の活動報告
        (1-a) イベント一覧
             各メンバが和のに自らが手を加えた品物を持ち寄って、
             5回の出店と1回の交流イベントを開催しました。


  • 6月18日 茂庵アートマーケット
  • 7月16日 茂庵アートマーケット
  • 9月15日 知恩寺手作り市
  • 9月17日 茂展(旧茂庵アートマーケット)
  • 10月22日 四春屋パーティー開催
  • 12月3日 大風流フリーマ
 
        (1-b) 出店作品一覧
           出店のために、四春屋メンバが以下のような作品を製作しました。

 
 帯地を生かしたバッグ / ブックカバー / 紋紙 /
   和服を着たマスコット / 帯袋 / 帯地の帽子 /
   和布のキャミソール / おまもり / 絵付け陶器 /
   端切れを使ったポストカード / 風呂敷 / 和の髪飾り /
   きものを着た女性を描いたポストカード / すだれ /
   和布と西陣織の糸と紋紙を使ったうちわ / 和布のコースター

 
   (2) 2001年度の活動
       (2-a) 概要
              毎月第一日曜の町屋SHOP「繭」でのイベント「C's festa」を開催する。
               イベントでは、以下の2種類のブースを用意する。


  • 和の素材を生かした手作り作品の出品と販売
  • 和の道具を生かした暮らしの空間を実際につくり、実演する
  • 和楽をイメージした冊子を配布する
 
       (2-b) 詳細
             和の素材の魅力とその本質を多くの方に理解していただく場を創出する。
             また、それを通して町屋SHOP「繭」の活性化に貢献する。
            上記a)を、お客さんに和の素材に触れていただくきっかけにする。
            四春屋メンバ、またはそれ以外の方がお客さんと触れ合う場を提供する。

             b)で、深く興味を抱いて下さった方理解や議論を深めていく場
             をつくっていく。和楽プロジェクトと深く連携するため、
             歴史考所属メンバが中心となって進める。

             c) 冊子は、和楽を実際に写真などで紹介するものである。
             一般のお客さんに配布する。

             出店作品のコンセプトは以下の通りです。


  1. 和の素材を使った
  2. 新しい感覚の
  3. 創作作品
 
             であること。

       (2-c) 効果


  • ものづくり塾の対外窓口としての機能を果たす
  • 外部団体との交流、協業の場をつくる
  • ものづくり塾の活動内容の広報の場となる




   2.3 職人列伝活動報告(かつら)
        (1) 列伝WGの概要
            (1-a)「列伝WGってどんなところ?」 〜目的

かつら

  •  作り手の思いを、より多くの人々に伝える(作り手の思いに、まず私たちが共感し、その感動を皆に伝える)
  • 京都の産業界の歪みを、広く世間に訴える(多くの人に現状を訴え問題をなげかけることで、改善に向けて社会を動かす力を生み出したい)
  • 活動を通じ様々な人や考え方に接することで、自分自身の意識付けを行う
 
             (1-b)「列伝WGって何をしているの?」 〜活動内容


  • 京都の職人さんを取材(作業工程の見学・体験・インタビューなど)
  • 感想文、レポートの作成
  • 塾内及び一般の人々に向けて発表、広報活動(HP・もの蔵等)
 
       (2) 2000年度活動概要
         (2-a) 取材先報告


  • 00年 4月 29日「春紅園」大内春紅さん(図案家)
  • 00年 5月  7日「染と織 嵯峨石田」石田嘉宏さん・眞理子さん(和装ギャラリー兼小売店経営)
  • 00年 6月 17日「梅工房 礎」山本晃さん(梅染職人)
  • 00年 7月  9日 藍染工房 橋詰清貫さん (藍染職人)
  • 00年 11月 18日「富坂綜絖店」富坂儀一郎さん(西陣織・綜絖職人)
  • 01年 3月 7日 張り撚り工場 廣川昌良さん (西陣織・撚糸職人)
  • 01年 3月 31日 機織工場(西陣織・機織職人)

          (2-b) 発表・広報活動
     ものづくり塾ホームページ内の職人列伝ページにて、取材記事を掲載中

          (2-c) ミーティング (随時)
   
     (3) 2001年度活動方針
         (3-a)「西陣プロジェクトを推進します」


  • 西陣プロジェクトのめざすところとは?
        =>「織物のまち「西陣」に元気な風をふきこみたい!」
  • 西陣プロジェクトにおける列伝WGの目的
    • 西陣織が作られるまでの仕組みを、工程に携わる職人の姿を通じてわかりやすく紹介する
    • 西陣織、業界のありのままの姿を伝え、その魅力や問題点を提議する
    • より多くの人に西陣の現状を紹介し、共に考えることで改善のきっかけつくりを目指す

       (3-b) 「西陣織以外の取材活動も続行します」

         (3-c) 「発表会を開催します」




     2.4 円卓会議活動報告(西本P)
          (1) 2000年度活動報告
                (1-a)ものづくり円卓会議の開催


  2000年度 6回開催
  • 3th 04/01(土)15名 ゲスト:安田憲司郎さんを迎えて
               バウハウス、イタリアのものづくり等
  • 4th 07/01(土)21名 情報の流通について
  • 5th 09/14(木)19名 伝統産業の未来
  • 6th 11/10(金)12名 注文生産(1)、その役割と可能性
  • 7th 01/26(金)12名 注文生産(2)、あなたの欲しいもの
  • 8th 03/16(金) 8名 注文生産(3)、悉皆プロジェクト
 
               (1-b)ものづくりと地域産業メーリングリストの立上/運営(MONODUKURI-ml)
                  

2000/10〜開始、参加者78名(04/02現在)
  •  「オンライン会議」としての役割を期待して開始
  • 地理的・時間的に京都の会議に参加しにくい人の参加を担保する
  • 継続的な議論を可能にする、参加者の自発的な問題提起を促す
  • ものづくりに興味・関心のある人のネットワーク形成に役立てる
  • 過去ログをウェブページで公開し、この活動に興味・関心のある人の発掘につなげる

        (2) 2001年度活動計画
            (2-a)ものづくり円卓会議の開催


2001年度 年6回開催予定
  • 2ヶ月に1度のペースで、継続して開催する。
  • 主催者からテーマを出すのは極力抑えて、参加者から議題を募ることを優先したい。
  • 大幅な形式変更は考えておらず、また主催に手間がかからない形式で確実に継続していくことを重視したい。

           (2-b)ものづくりと地域産業メーリングリストの運営(MONODUKURI-ml)


  • 継続する。
  • このリスト自体が、こういった活動に興味関心のある人の社交場となりつつあり、よい傾向であると考える。
  • 作り手と消費者、作り手同士など、様々な立場の接点作りに有効であり、現実の会議と同等以上の重みがあると考えている。

           (2-c)悉皆プロジェクト


一般消費者から京都の伝統産業に関する注文を受けて、その注文に応えられるところを紹介する。またそれに派生する事項をコーディネートする(悉皆=総合プロデューサー的役割)。

  • ものづくり円卓会議の参加者や、その他塾の活動の結果の人脈を活用し、さらに広げるための企画である。
  • 注文に対するコーディネートの対価として、出来上がった「もの」や、生産の課程、かかった金額などをレポートをしてもらう。
  • このレポートを公開することによって、京都のものづくりに対する具体像発信、中間マージンなしの生産コストの暴露(?)、注文者(一般消費者)の視点のレポートであることによる敬遠感の払拭、伝統産業を採り入れたライフスタイルの具体例の発信、ファッションリーダーの発掘等の効果を期待する。
  • 募集、レポートの公開ともウェブページを想定している。
  • 具体的な進め方はこれから。

          (2-d)京のアジェンダ21エコツアー登録


円卓会議で会場を借りている京のアジェンダ21フォーラムから、京のエコツアー登録のお誘いがある。エコロジーそのものをテーマにしていなくてもいいので、従来型の一過性観光でない京都の文化に触れることを重視した観光の受入先をリストアップしたいとの意向であり、上記悉皆プロジェクトを登録する予定。また、伝統産業体験工房の紹介なども考えている。





3. 広報状況報告

     3.1 ホームページ(やっち)
          (1)機能

総会の様子

  • ものづくり塾とその各W/Gの活動報告
  • イベント情報の告知
  • メールでの問い合わせ窓口
  • ネット上でのコミュニティの運営
  • 職人さん取材記事の掲載
  • 歴史考勉強会の成果の掲載

          (2)実績


  • 2000年1月から立ち上げ、現在までのアクセスは約15453件(4/21 1:50時点)(昨年度の総会の時点では約2000件)
  • 現在、1日あたりのアクセス件数は50件程度
  • 問い合わせは1週間に約1件程度のペースで舞いこむ
  • ホームページを通じて塾生になったメンバも10名以上
  • 50サイト以上のホームページからリンク
  • 2000年中はメンバの協力で「京都日記」を毎日更新

          (3) 課題

  • 後継者不足
  • 活動内容以外の情報が少ない

      3.2 もの蔵

  • 12号までを発行した。
  • ホームページを見た人が「送ってください」と問い合わせてくる。
  • ものづくり塾の活動内容とそれにまつわるものやひとの情報を掲載している。
  • 円卓会議や四春屋出店時などに、ものづくり塾のメンバが活動内容をひとに紹介するときに使用している。
  • 2001年度は月刊化


ワーキンググループ活動発表会の提案(かつら、やっち)

〜提案  年に一度の「ものづくり塾のお祭り」WG発表会をやりましょう!〜

1) 目的 
  • 他のワーキンググループ(以下WGと略)との交流を図る。
  • ものづくり塾内に向けて、WG活動のPRを行う。
  • ものづくり塾外部へ、ものづくり塾そのもののPRを行う。

2) 発表会を行うメリット 
  • 塾生みんなが「ものづくり塾のお祭り」として楽しめるイベントに展開できる。
  • 活動に時間的な区切りをつけることで、WG活動の目標が立てやすくなる。
  • 「ハレの場」をつくることで、日頃のWG活動のはげみとできる。
  • 他のワーキンググループ(以下WGと略)と比較することで、より良い(楽しい)WG活動に向けての見直しを行える。
  • 新規メンバー獲得のために、強力なPRが行える。

3) 開催時期 
  • 秋以降・・・10月後半の日祝日?
     (年度末の多忙期や盆・正月・GW等の長期休暇を避けた時期)

4) 対象 
  • 初回は塾内でも良いが、近い将来に塾外も対象としたい!

以上の点から、WG発表会を行うことを提案します。
また実行に向けて、ともに働いてくれるメンバーを募集します!
興味をもたれた方、イベントを企画してみたい方、
かつら、またはやっちまでご連絡ください



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