JCA-NETセミナー3月の予告(検索サイトをどう使う?、サイバースパイとサイバー攻撃)

Table of Contents

1. セミナー1:3月20日(金)19時から 検索サイトをどう使う?――AIとアルゴリズムの罠に対処する

開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

これまでもセミナーで検索サイトについて、主に、利用者の動静を追跡したりデータを収集するなどのプライバシーに関連する問題を取り上げてきました。今回は、検索サイトが表示する検索結果の「並び順」を問題にします。検索エンジンの並び順は「自然」なものではありません。プライバシー重視の検索エンジンであっても、検索に仕組みそのものにはGoogleやMicrosoftの検索の仕組みが組み込まれており、検索結果という点では大差はない、ということもありえます。

検索結果に大差ないとしても、プライバシー重視で個人情報の収集を行なわない検索サイトを選択する方が好ましいことは言うまでもありません。今回は「検索結果」そのもの、つまり検索の並び順や選択のあり方そのものを考えます。検索結果の表示順は優劣の順位ではありません。

検索サイトの結果を鵜呑みにせず、検索結果を自分で考え判断するための補助手段として活用する工夫を考えます。また、最近ではAIによる回答が検索で優先される傾向もみられます。AIの回答は、あたかも、それが唯一の正しい回答であるかのように文章化されて表示されるために、間違いや複数の別の回答の可能性に気づかないなど、従来の検索の表示方法以上に深刻な問題があります。

今回はこうした検索結果の表示に関する「罠」を知り、検索エンジンを活用することを考えます。参加された皆さんの検索サイトの活用方法などについても情報の交換ができるようにします。

関連する参考資料
検索エンジン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

(DuckDuckGo)DuckDuckGoの検索結果はどこから来るのか?
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/where-do-duckduckgo-search-results-come-from/

Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/how-search-works?hl=ja

2. セミナー2:3月27日(金)19時から サイバースパイとサイバー攻撃――スパイ機関創設批判の論点整理

開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

高市政権によるスパイ機関創設に関連する国会での法案審議や制度構築が一気に進む状況にあります。すでに国家情報会議の設置、内閣情報調査室の国家情報局への格上げが決まっています。国家安全保障を名目としたサイバー領域でのスパイ活動は、政府だけでなく民間企業や米国などのビッグテックが保有する膨大な個人データの利用が不可欠なために、官民連携が不可欠になります。同時に、サイバー領域のスパイ活動は単に情報収集活動に留まらず、一方で、実空間での軍事行動に直結するサイバー攻撃になる可能性があるとともに、他方で、ネットの言論を監視・統制・操作する情報戦の役割も担います。

サイバースパイは違法なハッキングなしには遂行できません。この意味でサイバースパイ行為は同時にサイバー攻撃でもあります。実空間での攻撃とは違い、気づかれないために、容易にエスカレートします。サイバー攻撃は、相手国からのサイバー反撃を招きます。グローバルに繋っているサイバー領域全体が不安定で緊張した関係に巻き込まれ、人びとのコミュニケーションの権利が大きく侵害されることになります。

今回のセミナーでは、政府や極右政党が掲げる「スパイ防止法」という偽旗作戦にまどわされることなく、サイバー領域におけるサイバースパイとサイバー攻撃の現状をどのように理解すべきか、戦争放棄との関連も念頭に置きながら、基本的な観点について参加者の皆さんと議論します。(このテーマは4月にも継続して取り上げる予定です)

参考
JCA-NETセミナー2025年11月19日資料:サイバースパイとは――加害者にも被害者にもならないために
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/mPBW7jnPzL2LK9Q

JCA-NET声明:サイバースパイ・サイバー攻撃法の成立に際しての訴え ――通信情報協定を結ばず通信の秘密遵守とサイバー戦争に加担しない取組みを――
https://jca.apc.org/2025/05/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E6%94%BB%E6%92%83%E6%B3%95%E3%81%AE%E6%88%90%E7%AB%8B%E3%81%AB%E9%9A%9B%E3%81%97%E3%81%A6/

としまる「サイバー領域におけるスパイ行為――サイバー安保法案批判として」
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/blog/2025/02/23/cyberspy/

●政府関連文書(国家情報局をめぐる施政方針演説など既知のものは省略)
自民党・維新合意文書
https://storage2.jimin.jp/pdf/news/information/211626.pdf

自民党 外国による民主主義への干渉へ対策強化を デジタル本部が緊急提言
https://www.jimin.jp/news/policy/211369.html

民間シンクタンクとインテリジェンス機関との連携(「経済安全保障法制に関する有識者会議」(第13回)議事要旨)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/keizai_anzen_hosyohousei/r7_dai13/gijiyoshi.pdf

●サイバースパイ・サイバー攻撃に関する関連文献
NATOのサイバー戦争法マニュアル(タリンマニュアル2.0)のなかのサイバースパイに関する規定(規則32〜33)」(仮訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/j5MLxxpeIuxN1S11N4kAyoam4R8b8Wab8md01LtI6ZA/

パトリック・C・R・テリー「サイバースパイと国際公法:アフリカ連合は、サイバー主権に関するタリン・マニュアルの相対主義的アプローチを拒否」(Harvard International Law Journal)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/3ifBHxL+cK636J5UaAnVV8c1d3YisFh2HlSE6PzrMZ0/
原文 https://journals.law.harvard.edu/ilj/2024/05/cyber-espionage-and-public-international-law-the-african-union-rejects-the-tallinn-manuals-relativist-approach-to-cyber-sovereignty/

JCA-NETセミナー2025年6月25日資料:NATOのタリンマニュアル(サイバー戦争法マニュアル)を読む
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/JAfiH6WfimKNcG7

3. セミナー3:3月30日(月)19時から フォローアップ

開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

毎月最後の回は、特にテーマを設けずに、参加者の皆さんが持ち寄った様々な 疑問や質問、あるいは意見などをとりあげながら進めています。毎回のセミナー では十分に取り上げられなかった課題や消化不良になった話題について、補足 の説明などにあてる場合もあります。今月は、検索エンジンの仕組みと政府によるスパイ機関創設の問題をとりあげました。これらの話題に限らず、日頃から疑問に感じていることや、わからないことなど自由に提起していただき、皆で解決方法を相談しあいます。

このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って ください。

そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一 例。

  • 検索エンジンの仕組みと対処
  • ブラウザの設定見直し(よりプライバシーに配慮した設定)
  • Wi-Fiのセキュリティ
  • Signalの使い方
  • アプリ内ブラウザの問題点
  • Privacy BadgerやuBlock Originの使い方
  • XやFacebookに代替するMastodonの使い方
  • CryptPadの使い方
  • Bitwardenとパスワード管理
  • Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議
  • 暗号化サービスProtonやTutaのメールサービス
  • 機械翻訳の活用(DeepL)

など。

最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ た事柄の一例。

  • スパイ機関創設
  • 民衆のサイバーセキュリティ
  • サイバーセキュリテイ戦略
  • 政府による暗号規制
  • サイバースパイ・サイバー攻撃法
  • ガザ戦争とIT産業の戦争責任
  • 生成AI
  • マイナンバーとデジタルID
  • ジェンダーとインターネット

など。

4. 参加方法

JCA-NETの会員以外の方、Digital-Rightsのメーリングリストに登録していない方は予約が必要です。

下記の申し込みフォームから申し込んでください。(アクセスに若干時間がかかるかもしれません)
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/egnoMLeS9GZPxX8FeiRky2Fx

あるいはメールで申し込む場合は
jcanet-seminar@jca.apc.org
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。

申し込み内容

  • おなまえ
  • メールアドレス
  • 参加希望のセミナー番号(複数可)
  • セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」

とお書きください。

参加費 無料(カンパ大歓迎)

オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登 録されている方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみて アクセスしてください。

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余裕のある方は是非カンパを是非よろしくお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA-NET (シ゛ェイシーエイ-ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584

5. セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています

セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースのソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加を希望される方は、
toshi@jca.apc.org
まで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文に
おなまえ
配信希望のメールアドレス
を記入して送信してください。登録作業をいたします。

問い合わせ先
としまる(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495

Author: toshi

Created: 2026-03-04 水 13:55

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