目的:大学婦人協会「女性と社会システムを考える会」が収集した「女性と年金」に関連する様々な情報を,一般のみなさまに提供し,男女共同参画社会の実現のためにより良い年金制度とはなにかを考え,議論を深めていく目的でつくりました。
次期年金改革へのスケジュールとこれまでの動き
前回の年金改正を平成12年改正とすれば,次期は平成16年改正となります.厚生労働省は平成12年改正で先送りした「女性の年金問題」に関する検討会(正式名称は「女性のライフスタイルの変化等に対応した年金の在り方に関する検討会」)を平成12年7月に召集し議論をかさねました.この検討会は合計17回の会合をもち平成13年12月に『報告書〜女性自身の貢献がみのる年金制度〜』を発表しました.この検討会は厚生労働省のホームページにおいてその議事録と報告書をみることができますが,「女性と社会システムを考える会」のホームページでは検討会で配布された資料をPDFで収載しています.
厚生労働省は平成14年末までに年金改正の骨格的な事項についての方向性と論点の整理を「年金改革の骨格に関する方向性と論点」(平成14年12月)として発表しました.
平成15年は各方面での幅広い議論が前半行われ,9月5日に坂口厚生労働大臣試案として「平成16年度年金改革における給付と負担の見直しについて」が公表されました.また9月12日には年金部会が2004年の年金改革に関する意見として「年金制度改正に関する意見」をとりまとめました.年金の議論は所管官庁である厚生労働省のみならず,財務省や経済産業省などもそれぞれ省内に設置した検討会などでまとめた意見をだしています.また産業界からは経団連が厚生労働省の年金制度改革案について労使折半の年金保険料の上限を将来にわたり15%に押さえるように意見書をだしています.このように政府部内外,与党での調整を経て12月には政府案が決定することになっています.そして平成16年通常国会に年金改正法案提出するというのが今後の予定です.
改革スケジュールについては次の資料を参照:第8回社会保障審議会(2002年12月3日開催)資料1参照
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