『亜空間通信』590号(2003/05/06) 阿修羅投稿を再録

極悪戦争犯罪の背後に潜む被害者意識植え付け深層心理支配の恐怖の国際経験

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『亜空間通信』590号(2003/05/06)
【極悪戦争犯罪の背後に潜む被害者意識植え付け深層心理支配の恐怖の国際経験】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 4月末から5月初めの連休とやらが終わり、その間、5日間は新聞の夕刊がなくて、しかも本日は、火曜日なれども常々は月曜日が例の代行の「新聞休刊日」なり。

 ああ、こりゃ、こりゃ、机の上の紙屑を片づける地獄の手間が、少しでも省けて、寸暇あり、極楽浄土雲の上のごとき幸せの境地なり。

 と思ったのも束の間、ちょっと覗いた電網の米紙に、ああ、何と、この世の生き地獄が出現。急ぎ、以下を投稿せり。

----- 引用ここから ------------------------------
ワシントンポスト報道:イラクの南部は「地獄の辺土」の感あり。
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/741.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 5 月 06 日 18:42:27:

ワシントンポスト報道:イラクの南部は「地獄の辺土」の感あり。

 敗戦直後の旧満州国を思わせる無政府状態、内戦の混乱がもたらす悲惨か。アメリカの大手メディア報道にさえ出現した地獄絵巻なり。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A17895-2003May5.html

A Sense Of Limbo In South
Iraqi Power Void Results in 'Chaos'

NAJAF, Iraq, May 5 -- Nearly a month after the war ended in Iraq, the U.S.-British occupation in the south is defined mainly by absence: the absence of Saddam Hussein's ruthless government, but also the absence of authority, the absence of improvements, the absence of answers about what is coming next.
[後略]
 ----- 引用ここまで ------------------------------

 仕方なしに、再び阿修羅戦争33掲示板を覗いてみたら、どきり、ありゃ、こりゃ、拙著と拙訳の2冊を「関連」資料に挙げる連続投稿が、出現していた。

 いずれも、かなりの長文なので、以下、表題と関連部分のみを紹介する。興味のある方は、URLを叩いて、全文を熟読して頂きたい。

1)・・・・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
イスラエルのアラブ人がアウシュヴィッツを訪問する! [israeltoday]
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/699.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 5 月 06 日 00:31:11:oswAM6lqBSCW6
[中略]

関連
イラク戦争の黒幕 「イスラエル」 [PRAVDA/Moscow News]
http://www.asyura.com/0304/war32/msg/876.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 4 月 24 日 23:55:01:oswAM6lqBSCW6
アウシュヴィッツ強制収容所
http://www.medianetjapan.com/2/16/government/zyzyu/gallery/auschwitz.htm
『アウシュヴィッツの争点』電網木村書店 Web無料公開
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus.html
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------


2)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
イラク戦争の黒幕 「イスラエル」 [PRAVDA/Moscow News]
http://www.asyura.com/0304/war32/msg/876.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 4 月 24 日 23:55:01:oswAM6lqBSCW6
[中略]
電網木村書店『偽イスラエル政治神話』(特に第3章:神話の政治的利用)
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise.html#3
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この連続投稿についての私の簡単な解釈を示すと、今回のイラク攻撃が、あまりにも無茶苦茶だったので、「イスラエルのための戦争」であったという認識が、かなり一般化したことの反映である。

 それでもとうてい、一般には、まだまだ、「ホロコーストの大嘘」にまでは行き着かないが、少しは「911自作自演謀略」に接近し、アメリカとイスラエルの二重国籍のユダヤ人の極右、「ネオコン」が、阿呆なブッシュを思想支配していることまでは、分かり始めたようである。

 上記の2つの投稿の基本的な鍵言葉は、「イスラエル」と「アウシュヴィッツ」である。「アウシュヴィッツ」、または「ガス室」、さらには「ヒットラーによる600万人のユダヤ人虐殺」の大嘘こそが、私が言う「悪戦争犯罪の背後に潜む被害者意識植え付け深層心理支配の恐怖」なのである。

 集団催眠術のようなもので、犯罪心理としては、実に単純な構造なのだが、国際政治問題ともなると複雑さが増すので、この件では思考停止状態になる自称知識人が、非常に多い。

 極右国家イスラエルの最悪の極右首相シャロンは、4月末に、「ホロコースト記念」集会で、以下のごとく、「ユダヤ人を二度と無防備にしない」と宣言した。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/engl-n030430-4.html
Update News in English
English News Selected by Kimura Aiji

030430-4 / PM Ariel Sharon at the Holocaust remembrance ceremony: 'Never again will Jews be defenseless.'/haaretz/29/04

PM Ariel Sharon at the Holocaust remembrance ceremony: 'Never again will Jews be defenseless.'/haaretz/29/04

http://www.haaretzdaily.com/hasen/spages/288049.html

Last Update: 29/04/2003 07:18
PM at Holocaust service: Jewish security through strength
By Haaretz Service

The murder of six million Jews has demonstrated that the Jewish people can only achieve security through strength, Prime Minister Ariel Sharon said Monday night at the official ceremony marking Holocaust Martyrs` and Heroes` Remembrance Day at the Yad Vashem Holocaust memorial museum in Jerusalem.

"We are peace seekers with all our might, but we have learned this: We will not achieve security and peace with weakness and soft-heartedness, but with strong-spiritedness and boldness and readiness to guard from every guard post what is valuable and essential to our future," Sharon said.

Sharon said that Israel's "legitimate struggle" with Palestinian terror has provided a pretext for anti-Semitism throughout the world.
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 日本国の現行憲法制定の際、「自衛」という言葉が問題になったが、その際の首相、吉田茂の答弁は、それ自体としては正解であった。「自衛」「防衛」「防御」「防備」は、「攻撃」の裏返しであって、基本的に同じ武力を用いるものだから、簡単に「侵略」も転ずる。「防衛大臣」は「攻撃」大臣となるのである。

 私が幼稚園で丸暗記した歌の最初は、至極単純明快、以下のごとくであった。

「守るも攻むるも、くろがね(黒鉄)の、浮かべるその城、日の本の御国のよも(四方)を守るべし、まかね(真鉄)のその船、日の本に、仇なす国を攻むるべし」。ジャン、ジャン。

 背後には、以下の「被害者意識」の植え付けがあった。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www007.upp.so-net.ne.jp/togo/dic/sa/sangokan.html
さんごくかんしょう
三国干渉
1895(明治28)年4月
下関条約締結後、日本の遼東半島領有が朝鮮半島における自国の権益確保に不都合と考えたロシア、ドイツ、フランスの三国が、日本に清へ遼東半島を返還するよう求めた事件
5月、日本は三国の清への半島返還要求に応じる
日本と清の間で遼東半島還付条約が締結され、日本は半島返還の代償として庫平銀3000両(約4500万円)を取得する
これを契機にヨーロッパ列強の本格的な中国分割が開始される
日本は「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」をスローガンに国を挙げて対露戦の準備を進めることになった
----- 引用ここまで ------------------------------

「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」は、当時の侵略の対象の中国の諺なのだから、これにも呆れる。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/1373/kotowaza3/page21.html
『臥薪嘗胆』
仇を報いるために辛い思いをすること。目的を成し遂げるために、艱難辛苦をすること。

故事:中国の春秋時代、越との戦争で敗死した呉王闔盧(こうりょ)の子の夫差は、父の仇を忘れないために薪の中に臥して身を苦しめ、ついに越王の勾践(こうせん)を降伏させた。一方勾践は赦されると、苦い胆を室にかけてそれを嘗めては敗戦の恨みを思い出して、ついに夫差を破ってその恨みを晴らした。

出典1:史記(しき) 18 網呑舟の魚を漏らす 参照。

出典2:呉越春秋(ごえつしゅんじゅう) (春秋は「史」の意味) 中国の載記。6巻本と10巻本とがある。趙曄撰。中国春秋時代における呉越両国の興亡の顛末を記したもので、呉は太伯から夫差まで、越は無余から勾践まで、時には小説家の言を借りて述べている。

人物:蘇軾(そしょく) 中国、北宋の文人、政治家。1036~1101。字は子瞻、号は東坡居士。洵の子。轍の兄。洵の老蘇、轍の小蘇に対して大蘇といわれる。唐宋八大家の一人。古文作家として、「赤壁賦」などの名作を残した。詩は宋代第一と称され、黄庭堅、陳師道らに影響を与えた。著に、「易書伝」「仇池筆記」「東坡志林」「東坡全集」など。

参考1:通俗三国志(つうぞくさんごくし) 読本。51巻。湖南文山撰。元禄5年(1692)刊。明の羅貫中の「三国志演義」を基礎とし、正史の「三国志」を参考に取捨を加え、仮名まじりに通俗化したもの。

参考2:三国志演義(さんごくしえんぎ) 中国の通俗小説。24巻または12巻、240回。元の羅本(字(あざな)は貫中)作と言われる。「三国志」を読み物風に敷衍(ふえん)した物語で、唐代に発生した講釈の種本を纏めたもの。人間模様を雄大華麗に描き、通俗的興味に満ちている。軍学書ともなり、江戸時代には「通俗三国志」が多くの読者をもち、後代への影響は大きい。
----- 引用ここまで ------------------------------

 私は、以上のような歴史認識の上に立って、いまから8年前に発行した拙著に、以下のように記したのである。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus-3.html
Web公開『アウシュヴィッツの争点』
(その3)はしがき1.

[中略]
 わたしは、二月二日に行われた文芸春秋とサイモン・ウィゼンタール・センター(以下SWC)の共同記者会見の席上で、[中略] 質問に立ったさい、「ホロコースト見直し論者」の立場を説明した。わたしの発言の要旨はつぎのようであった。

「ユダヤ人の三千年の歴史の悲劇をいちばん良く知っているのは、わたしたちだ。しかし、その悲劇の解決の過程に誤りがあったとすれば、また新たに千年の恨みが残り、悲劇は終わらない。諸民族の真の和解は、事実の確認の上にしか成り立たないのではないか」

 最後の「事実の確認」の部分では、発言中に会場の記者席から拍手がひろがり、「そうだ!」という何人かの賛同の声がひびいた。文芸春秋の廃刊決定は、だれの目にも「カネ」の力によるファッショ的な言論圧殺として映っていたし、記者会見の設定とその進行の仕方には、いかにも手打ち式でございという濃厚な臭いが立ちこめていたからである。

 わたしは、この問題の真相がユダヤ人自身の手で明らかにされることが、最良の解決法だと考えている。ユダヤ人のホロコースト見直し論者は、すでに何人もいるのだ。

 文芸春秋の斉藤禎社長室長は「(『マルコ』の記事が)「ユダヤ人社会及びユダヤ人関係者に深い悲しみと苦しみを与えたことを遺憾とし、反省しています」(産経95・1・30夕)と語ったようである。だが、ここでいちばん重要なのは、だれが「ユダヤ人」を代表しているのか、という問題なのである。

[中略]


http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus-68.html
(その68)終章:核心的真実 
~または人類史の最後にしてほしい情報操作の本音の真相~

(以下は小見出し)
「六〇〇万人の神話」の出発点は「見さげはてた即物的課題」か?
「ユダヤ人戦争犠牲者の再定住」資金獲得のための必死の工作
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus-69.html
(その69)世界ユダヤ人評議会の「情報機関」としてのユダヤ人問題研究所
「ジェノサイド」を造語した大統領補佐官と援助者たち
極秘情報暴露の「脅迫」というイスラエル建国の裏話
(以上で、この終章の小見出しは全部)
[中略]
 だが、これだけの執念と実行力を持つ集団が、なぜ、もうひとつ志にたかい、人類全体の平和、平等、友愛の確立にむかわなかっただろうか。または、むかいえなかったのだろうか。憎しみをこえるのは、それほどにむずかしいことなのだろうか。それとも、国際金融資本の足かせが、それほどに重かったのであろか。問いかけたいことが、まさに山ほどある。

 ユダヤ人のなかにも、アラブ人との連帯を真剣にもとめる人々がたくさんいる。その事実こそが、これからの世界を考えるうえでの唯一の救いであろう。まだまだ、やりなおしがきく人類社会であることを願いたい。心あるユダヤ人の有志の努力に期待しつつ、その努力に呼応することを、一日本人としてのみずからにも誓う。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この拙著の横帯には、わが意を汲んで、編集者が、以下のように記した。

 「ユダヤ民族3000年の悲劇を真に解決させるために」

 以上。


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