目次
イラク特集
●空爆下のバグダッドにて:伊藤政子
1998.12.16.~12.22.アメリカ・イギリス両軍による空爆下のバグダッドにて
(Sheraton Hotel 912 号室 )
湾岸戦争終了後の1991年から、毎年1~3回イラクに通い続けています。経済制裁下で圧倒的に足りない医薬品等の救援物資を届けたり、日本とイラクの子どもたちの絵画や手紙の交換を通じて友情を育む手助けをしたりすることが主な活動です。毎回イラク滞在は1ヵ月強ですが、今回15回目のイラク訪問中に、アメリカ・イギリス両軍による武力攻撃に遭遇⇒全文を読む
●イラク「飛行禁止区域」報道
「飛行禁止区域」は国連の決定ではなくて、湾岸戦争後の1991年にイラク北部の少数民族クルド人を保護すると称して、アメリカ、イギリス、フランスの3か国が独自に設定したものである。
日経記事の場合、一面では単に「現場はイラク北部の飛行禁止区域」としていた。「関連記事8面に」とゴシックで記されて、そちらには「米英が設定した」とある。フランスはどうしてくれるのだと思っていたら、翌日「96年にはフランスが『人道的な目的がなくなった』として北部の監視飛行から撤退」(日経98.12.30)と記していた。⇒全文を読む
●UNSCOMスパイ疑惑ワシントン・ポスト緊急翻訳
訳者:萩谷 良
アナン国連事務総長に近い人物複数からの情報によれば、 事務総長は、イラク政権転覆作戦に役立つような イラク政府の機密に属するやりとりを米国が 「盗み聞き」するのを、UNSCOMが助けていたことを証明する説得力のある証拠を入手したという。⇒全文を読む
●1998.12.17-18.バグダッド伊藤政子安否問い合わせmail
イラクの子供の救援活動をしている伊藤政子さんの安否を聞いたところ「どういう関係か」などと聞かれた上、ぶっきらぼうに「無事を確認」、「バグダッド市内にいるのか。安全な場所か」「危険な場所には行かないでしょう」、無駄と知りつつ「日本政府は日本人がいることが分かっているのに爆撃するアメリカに抗議しないのか」「ちょっと用事があるので」という質疑応答。⇒全文を読む
投書「読者の鍼灸・漢方秘薬」
●山下さんとのmail交換 re:『憎まれ愚痴』:貴重な情報源だ(笑)
●週刊『憎まれ愚痴』読後感 『憎まれ愚痴』拝見しました。
●『週刊金曜日』定期講読勧誘を受けて 週刊金曜日の定期講読勧誘に思う
長篇連載記事
●連載:シオニスト『ガス室』謀略周辺事態 (その2)複眼の視点設定の提案 ~戦争の記憶はどのように『捏造』されたか~
フランスの第1級の歴史家で、カン市分科大学の名誉学長であり、元収容者としてマウトハウゼン研究所のメンバーに加わっているミシェル・ドゥ・ブアールは、1986年に、つぎのように言明した。
《1954年に……提出したマウトハウゼンに関する専攻論文で、私は、2度にわたってガス室のことを書いた。その後に思い返す機会があって、私は、自分に問い直した。私は、どこで、マウトハウゼンのガス室についての確信を得たのだろうか?
それは、私が、あの集中収容所で暮らしていた時期ではない。なぜなら、そのころは私自身も、その他の誰であろうとも、そんなものがあり得るなどとは想像さえしていなかったからである。だから、その知識の出所は、私が戦後に読んだ“特集読み物”だと認めざるを得ないのである。そこで、自分の論文を点検してみると、……私は、常に自分の確信の大部分を引用文献から得ているのだが、……そこにはガス室に関係する引用文献が明記されてなかったのである》⇒全文を読む
●連載:本多勝一"噂の真相"同時進行版(その2)騙された市民派弁護士たち
「岩瀬vs疋田・本多」裁判閉廷後のエレヴェイター内も、定員すれすれで、しかも、まさに呉越同舟だった。
私の隣に、被告側代理人の梓澤弁護士がいた。そのまた隣には、原告側代理人の渡辺弁護士がいた。7階から1階まで降りるのだから、結構時間が掛かる。そこで私が旧知の梓澤弁護士に向かって、「本多勝一はゴロツキですよ。最初から学歴詐称。自分の過去の文章まで改竄している。本多勝一に騙された弁護士ってのを書こうかと思っていると言ったら、出版社が、それは面白いっていうで、……」と、そこまで言い掛けると、ベランメエ口調の渡辺弁護士が、「早く書いてよ」と大声を出し、エレヴェイター内には失笑・爆笑が渦巻いた。
つまり、敵も味方もない。実は皆が皆、本多勝一の“噂の真相”を熟知しながら、裁判とういうゲームの場で相対しているのである。⇒全文を読む
●連載:仰天!武蔵野市『民主主義』周遊記 (その2)武蔵野市の猿山のボス彦にボス媛
土屋正忠の彦が、議会で質問を受けると、いきり立つ相手がいる。いわゆる新左翼系統の諸派「市民の党」所属市議で、土屋正忠の彦よりも若い雌の山本ひとみの媛である。
世間では「まさに天敵」の取り沙汰だが、この現象を動物行動学的に観察し、分析すると、実に単純である。雄の土屋正忠の彦には、自分より若い雌に逆らわれると、すぐにカッとなる習性があるのである。⇒全文を読む
●連載:元日本共産党『二重秘密党員』の遺言(その2)ファシズムと紙一重の『一枚岩』
さて、私が、たったの一人で「保留」に手を挙げた時、会場は、シーンと静まり返った。それ以前の誰も手を挙げない「反対」挙手ゼロの時にも、普通の世間の会議よりは静かだったのだが、その静かさがさらに深くなって、皆が息を止めたような雰囲気になった。
これは、実に不気味な雰囲気なのである。特に、たったの一人で手を挙げた本人の私にしてみれば、まるで縛り上げられてギロチンの前に立たされているような気分になった。 200人ほどがギッシリと会場を埋めているのに、まさに針一本落ちても響くほどの静けさなのである。このような状況で本人が覚える圧迫感は、実際に経験してみなければ分からないだろう。実に恐ろしい孤立感なのである。⇒全文を読む