October 2006
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
 
 
新宿区若葉地区の共同建替え
 
渋谷区美竹の丘しぶや
 
JR国立駅解体
 
NIKKO地方自治研究集会
 
 
December 2006
 
November 2006
 
October 2006
 
September 2006
 
August 2006
 
July 2006
 
June 2006
 
2007
 
 
 
防災 訓練のガイド
「頭脳の防災訓練」のすすめ
 
 
2006.10.23
 
「新宿区若葉地区の共同建替え」
 
 若葉地区は、新宿区の南東部に位置し、新宿通り・外苑東通りなどの幹線道路に囲まれた市街地のなかにあり、若葉二丁目・若葉三丁目・南元町の一部を含む面積約5haの区域である。この地区は、平成6年に若葉地区地区計画(旧再開発地区計画)として都市計画決定されている。
 ここは地下鉄四谷三丁目駅、JR四谷駅、信濃町駅からそれぞれ約0.5kmと交通至便な住宅地であるが、人口減少がすすむとともに高齢化がすすんでおり、居住環境や防災対策などにも課題が多い。
 
1)   旧小学校跡地という地形もあって、入り口が多い。それ故に、どこから入っていいのか分かりにくい。
     
2)   4つの施設が同居しているから、それぞれの施設の入り口があるのだが、建物に入ってからの案内表示(サイン)が分かりにくい。だれか職員がいれば聞けるのだが、誰もいないと目的の施設にどこから入っていいか戸惑ってしまう。
     
3)   全体的にデザイン重視の建物で大変綺麗で明るいのだが、手すりや廊下と室内の間の壁(前面ガラスでできている)などに危険箇所が散見される。
     
4)   保育園は1階、ケアコミュニティは2階、特別養護老人ホームは3階から9階、トレーニングスタジオは地階と区別されている。特養は必然的に上階となったと想像されるが、高層の特養に固有の問題があると思われる(防災対策や外気に触れる対応策など)。
 
 したがって、若葉地区地区計画の整備方針は「共同建替えを誘導すること」であり、若葉地区まちづくり協議会がみずから作成した「まちづくり協力基準」もつくられている。
 地区計画決定と「建築物の制限に関する条例」の決定、施行から12年。「まちづくり協力基準」作成から6年。ようやく今、共同建替え事業のモデル地区として選ばれた「若葉3−2地区」で、平成20年3月の竣工をめざして工事が始まっている。
 先般、NPO法人り・らいふ研究会が事例研究としてこの共同建替えを発表した(発表者はこの事業に長年取り組んできた村上美奈子さん−(株)計画工房代表取締役など)が、日曜日にもかかわらず多くの人が集まり、関心の高さがうかがえた。
 
 
2006.10.17
 
「渋谷区美竹の丘しぶや」
 
 昨年12月に完成した「渋谷区美竹の丘しぶや」は、明治8年に渋谷区で最初の小学校として開設された「渋谷小学校」の跡地に建てられた施設で、施設名の「美竹」は当地の旧地名である。
 この施設は現在急速に増えつつある「複合施設」で、次の4つの施設が同居する。
 
  特別養護老人ホーム
     
  ケアコミュニティ(多目的ホール、会議室、集会室、料理室、旧小学校体育館を使用するレクレーションホールなど)
     
  保育園
     
  シニアトレーニングスタジオ
 
 これら施設のうち保育園は、指定管理者制度により(株)ベネッセスタイルケア((株)ベネッセコーポレーション100%出資の株式会社)が指定団体となり、運営されている。その他の施設は社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団に業務委託されている。
 先日(14日の土曜日)、渋谷区職労が自治研活動の一環としてこれら施設のバリアチェックを行なったが、その活動に同行させてもらった。バリアチェックの結果は区職労から報告されることになるので、ここでは複合施設であるが故の課題をいくつか挙げておきたいと思う。
 
1)   旧小学校跡地という地形もあって、入り口が多い。それ故に、どこから入っていいのか分かりにくい。
     
2)   4つの施設が同居しているから、それぞれの施設の入り口があるのだが、建物に入ってからの案内表示(サイン)が分かりにくい。だれか職員がいれば聞けるのだが、誰もいないと目的の施設にどこから入っていいか戸惑ってしまう。
     
3)   全体的にデザイン重視の建物で大変綺麗で明るいのだが、手すりや廊下と室内の間の壁(前面ガラスでできている)などに危険箇所が散見される。
     
4)   保育園は1階、ケアコミュニティは2階、特別養護老人ホームは3階から9階、トレーニングスタジオは地階と区別されている。特養は必然的に上階となったと想像されるが、高層の特養に固有の問題があると思われる(防災対策や外気に触れる対応策など)。
 
 保育園はいわば間借りであるが、今後施設全体として複合施設の良さをどのように発揮していくのか、今後のそれぞれの運営が注目される。
 
 
2006.10.11
 
「JR国立駅解体」
 
 
 赤い三角屋根でおなじみの、JR国立駅が10月10日から解体される。これは、立川―三鷹間のJR連続立体工事にともなうもので、この間、「赤い三角屋根」の保存をめぐって、市長(行政)、国立議会、東京都(連続立体工事の工事主体)、JRの間で協議が繰り返されてきた。
 特に市長側と議会のごたごたは、心ある市民に焦燥感を与えてきた。私は国立市民ではないのでどちらか一方を非難するつもりはないが、「赤い三角屋根を残したい」気持ちは共通だったはずだから、もう少し早い合意ができなかったのかという思いは強い。
 今回の解体は、とくかく「解体と部材の保管」で一致し、そのための補正予算が通ったもので、JRが示す日程ぎりぎりであった。しかし、駅舎の部材は保管されるものの、新駅完成後に赤い三角屋根をどのように保存するのかについては不透明である。
 先週末は「現在の赤い三角屋根にお別れする」市民や愛好家で賑わったそうである。下の写真は国立市の勝又さん撮影のものである。
 
 
2006.10.5
 
「NIKKO地方自治研究集会」
 
 今年3月20日、今市市、日光市、藤原町、足尾町、栗山村の2市2町1村が合併して、新日光市が誕生した。市役所は旧今市市に置かれている。新市の名前は日光市、市役所は今市に。ここに新日光市の課題が見え隠れする。
 さる9月29日から10月1日にかけて開催されたNIKKO自治研は、自治労栃木県本部結成50周年を記念する事業として企画された。栃木といっても知る人は少ないが、日光といえば逆に知らない人はまずいない。しかも新日光市は、栃木県の20%、全国でも第3位という広大な面積を有する市となった。県本部結成50周年にふさわしい企画であった。
 3日間の日程の真ん中、2日目は5つのコースの分かれたフィールドワークで、今回の企画の焦眉であった。それは、合併したそれぞれの地区の代表的な地域、課題を訪ね、語り合うものだったからである。

 日光地区=世界遺産の2社(輪王寺、東照宮)1寺(二荒山神社)を探るコースと、ラムサール条約の登録地である奥日光を歩くコースの2つ
 藤原・栗山地区=鬼怒川、川治、湯西川、川俣、奥鬼怒という日本に冠たる温泉地のこれからを、奥鬼怒温泉郷の湯につかりながら考えるコース
 足尾地区=足尾銅山の光と影の歴史、日本の公害・環境運動の原点を訪ね、植林ボランティアも行なうコース
 今市地区=日光杉並木と蕎麦のまちで知られる今市で、農業・農村を体験し、蕎麦を打って食する、グリーンツーリズムコース

参加したのは自治労の組合員だけでなく、下野新聞を見て参加した一般市民やNPOのみなさんもおられた。バスや宿での交流の機会は貴重なものであった。しかし、何といっても栃木県の各自治体の組合から参加した自治体職員の皆さんが、このフィールドワークを通じて多くのものを感じ、課題を発見したことが、最大の収穫であったと思われる。
自分が住み、勤務する自治体のことも、実はよく知らない。他の自治体のことはなおさらである。日光の2社1寺コースに参加したみなさんが一様に「初めて聞いた」ことを率直に話していたが、振り返ってわが身のこと、東京都本部のこと、東京自治研究センターのことを考えた自治研集会でもあった。