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ものづくりエッセイ
京都ものづくり塾塾長 滋野
週刊京都経済 連載記事
第3回 歴史や海外から学ぶ
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第3回 歴史や海外から学ぶ 大学院受験を決心した頃に出会った2冊の本がある。1冊目は梅棹忠夫氏の『京都の精神』という著書である。梅棹氏は、この中で京都を「文化産業都市」と位置付けている。この著書は30年近く前の講演の記録なのだが、戦後の西陣織、京友禅の絶頂期において既に「京都のそれ(産業)はいささか時代がかったものが
また、産地と中小企業の成長が、地域経済を豊かにしたばかりでなく、関連産業を発達させ、産地間の産業連関を強化させた。これまでパリファッションの下請けや貴族階級や金持ちを対象としたものを作る産地であったのが、自立したものづくりが可能になることによって、職人達のモチベーションを高めたことも見逃せない。 当時の京都はというと、繊維産業は戦後のピークを迎えていた。国内外に生産拠点を拡大し、ひたすら増産に向けて突っ走っていたころである。ところで、現在好調な先端産業は、伝統産業の技術に端を発していることもあるものの、今日、古くからあった地場産業・伝統産業との産業連関があるとはいえない。ここに来て、インターネットを活用した伝統工芸品のオーダーや、京都文化の発信などを行う企業が出てきたことは新たな動きといえるが。 歴史や海外の事例から、今こそ京都が学ぶべき点は多い。 参考文献 |
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