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★Middle East
・ジョゼフ・マサド 「パレスチナのピノチェト」(06年11月) −アメリカの支援でアッバースがクーデター?
・オスロ和平プロセスのあゆみ −2000年の第二次インティファーダ勃発で完全に崩壊したオスロ体制。あとから振り返ればパレスチナに取り返しのつかない損失をもたらした和平プロセスですが、その経緯を簡単にまとめてみました。『戦争とプロパガンダ 2』からの抜粋です。
・ミッチェル・プリトニック 「イスラエル労働党は生まれ変わるのか?」 −ペレツのもたらす期待と限界
・ウリ・アヴネリ 「ペレツはペレスとは違う」 −イスラエル政界に激震?
・ジョゼフ・マサド 「最後のユダヤ系知識人」 -映画『アウト・オブ・プレイス』のためのインタビューから
・ジル・アニジャール「アラブとユダヤを引き離す力」 -映画『アウト・オブ・プレイス』のためのインタビューから
・オマル・バルグーティ 奴隷の主権 −アラファトの後継者に正統性を付与すべく実施されるパレスチナの首長選挙。しかし、占領下で行なわれる選挙には、「自治」の幻想を内部にも外部にも与えるという落とし穴があるようです。
・オマル・バルグーティ アラファトと共に二国解決も逝く −良くも悪くもパレスチナ人の運動を代表してきたアラファトの死は、状況に大きな変化をもたらすのでしょうか。ようやく障害が除かれたという西側のメディアの主張はもうフィクションの世界ですが、じっさいのところはどのような影響があるのでしょう。
・エリア・スレイマン監督のパレスチナ映画「D.I」について (映画評です)
・民族浄化とイスラエルの建国 −ジョン・ピルジャー(The New Statesman 6/19/02) イラン・パペが大学を追われる直接の原因になったテディ・カッツの調査研究と学位剥奪事件について
・イラン・パペからの公開書簡 (5/14/02) ハイファ大学を追放されそうになっているパペからの訴え
・パレスチナ深部のフェンス −イラン・パペ(Al Ahram 7/11/02)
現在、シャロンは西岸地区の北部にイスラエルとの交流を完全に遮断するためのフェンスを建設しています。最初は荒唐無稽な話と思いましたが、どうやら労働党が真剣に推進している従来からの構想だったらしいのです。なぜ、こんなものが穏健派とされるイスラエルの左派から出てくるのかを、建国の歴史にさかのぼって説明した記事。
★ カナダのチョムスキーとまでいわれるナオミ・クライン。 ベストセラーになった No Logo は日本でもはやばやと「ブランドなんかいらない」として翻訳出版されてましたが、いまいち注目されていない感じ。 池袋のジュンク堂でさがしたら、なにを勘違いしたのか「流通・マーケティング」のコーナーに積み上げてあって、他のブランド戦略本にまじって売られていた。 うーん、ブラック・ジョークなんだろうか・・・(もちろん、これは昔の話です)
・→ シャロンの最強兵器 (Globe & Mail 4/24/02)): 彼女については、公共空間の縮小やカウンターカルチャーの後退という文脈でとりあげようと思っていたのですが、はからずもネオナチ台頭と反グローバリゼーション運動のパレスチナ介入というテーマで登場することになってしまいました。
★ アルンダーティ・ロイ 「帝国の時代におけるパブリック・パワー」 - 8月16日カリフォルニアでの講演。民衆ベースの運動が現在直面している問題点への鋭い指摘は必読!
★ コミュニティ・ラジオをベースとしたメディア・アクチヴィストのデイヴィッド・バーサミアンへのインタヴュー。コロラド州ボールダーを拠点にラジオ番組オルターナティヴ・ラジオはチョムスキーやサイードをはじめとする積極的に体制を批判する米国の知識人とのインタヴューを衛星を使って全世界に発信。日本でもインターネットで聞くことができます。 メジャーなメディアはかなり画一的なアメリカですが、一方ではこのようなコミュニティ・ベースのラジオ局による対抗言論もさかんです。
★ フランスの状況
・ダグ・アイルランド 「フランスはなぜ燃えているのか?」 −フランス郊外スラムの移民暴動の背景 (12 Nov 05)
・エチエンヌ・バリバール 「新たな反セム主義?」 (26 Aug 05) -パリでバタイユ研究をしている丸山真幸さんからの寄稿。イスラエルに対するどんな批判も antisemitisme(反ユダヤ主義/反セム主義)の汚名を着せて封殺しようとする動きが、第二次インティファーダ以来フランスでも顕著になってきたらしいのですが、そういう傾向に対するバリバールのコメント。この現象を深く理解するには、歴史的な視座が必要で、すでにサイードが『オリエンタリズム』で指摘したアンチセミティズムの変貌や、その転換においてシオニズムが果たしてきた役割を考えることが重要なようです。
★ ベル・フックスはブラック・フェミニズムの評論家。 あまり日本では翻訳されていないようですが、映像メディアを中心にとっつきやすい題材を使って論じるカウンター・カルチャー論はなかなか面白いです。
★ ついでだから、寄せ場学会に載せたトム・ギルの Men of Uncertainty についての書評もUPしてしまおう。 えいっ!
・「延期された帰還の物語」 −年報『寄せ場』 vol 17/18より