木村愛二の生活と意見 2004年1月分 から分離

イスラエル場所違い論の『聖書アラビア起源説』共訳者で写真家の広河隆一と2度目の遭遇は疑問沸騰で電網検索の古代史迷宮入り(その1)

2004年1月30日(金曜日)

 今月は実に珍しくも2度目の日記風の拙文となるが、1度目は、松の内、2004年1月4日(日曜日)のことであって、以下のごとき題名の壮大さの割には、準備は簡単だった。偶々、電網上で遭遇した非常に簡単な材料と既存の材料の詰め合わせであった。

---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/turedure-04-0104.html
2004年1月4日(日曜日)アナン国連事務総長2004年新年メッセージでハイチ黒人独立革命の意義指摘は米帝国主義の鼻先にカウンターパンチ炸裂か30年前出版の拙著『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』の想い遙か
 [後略]
---------- 引用ここまで ----------

 松の内の日記風に記すに至ったきっかけは、その時に手許に届いた「まぐまぐ」配信の電子手紙雑誌、「国連サン」と題する国連(正確な訳は連合国)広報の日本語訳に、「ハイチ黒人独立革命」に関する記事が載っていたからだった。

 その記事の内容から刺激を受けて、私の頭蓋骨の中で嵐が巻き起こり、わが想いは、わが「失われた時を求めて」(マルセル・プルーストの大長編小説『失われた時を求めて』の日本語訳の題名を借用)、30年前に出版した拙著、『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』の見果てぬ夢の想い出へと、遙かに飛んだのである。

 今回も、いささか因縁めくが、エジプトを中心とするアフリカの北部をも含む「中東」の古代史を巡る日記風の記事となる。最早、月末直前なので、急ぎ、したためる。

 わが手許の『聖書アラビア起源説』という題名の訳本は、世間的には、いわば「奇書」の部類であり、拙著の読者から貰ったものである。

 今から12年前の1992年に発行した拙著、『湾岸報道に偽りあり』の読者が、その拙著の出版の直後に、わが寓居、と言えば格好が良いが、実は、「仮住まい」こと、学生下宿並みの棟割り長屋にまで訪れてきて、「この問題を追及して欲しい」と言って、贈呈してくれたのである。

「この問題」とは、現在の「偽イスラエル」の主張は間違いなのであって、古代のユダヤ・イスラエル王国があったのは、サウジアラビアの南のアシール地方だという主張のことであり、「偽イスラエル」の大嘘の一つの暴露のことである。

 今から16年も前の1988年に発行された本である、「奇書」という表現の是非については、後述するが、私は、そこの本をくれた読者の要望には、まだ、ほんの少ししか応えていない。それも、「追及」というほどのことではなく、簡単な「紹介」でしかない。

 今回の拙文のきっかけもまた、偶々の遭遇なのではあるが、今回の直接の遭遇の場所は、電網上ではなくて、中央線、お茶の水駅下車、明治大学駿河台校舎の大教室だった。そこで本に遭遇したのではなくて、『聖書アラビア起源説』の共訳者で写真家の広河隆一との2度目の遭遇である。その遭遇から、いささか電網検索に至ったところ、疑問沸騰で、電網検索の継続に至り、ついには、古代史の迷宮入りとなってしまったのである。

 さて今回の経過を略述するが、これが重要なことなので再び記す。広河隆一とは、今から9年前にも直接会ったことがあるのである。今回の遭遇の前には、葉書の集会案内に、その名前があり、電網上でも、以下のような経過があった。私は、9年前の遭遇の件で、彼に聞きたいことがあったので、その案内の集会に出掛けたのである。

 私は、以下に名が出てくる「現代史研究会」に、何度も参加していたし、一昨年11月には、わが編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)を題材として、講師にもなった。以後、わが電網宝庫で、この会の例会を、宣伝し続けている。

 ところが今回は、以下のごとく、わが電網宝庫の宣伝では、広河隆一の名前の文字の中の「河」を最初は「川」と誤記していたので、その複写による宣伝でも、機械的に同じ誤記となる。そこで、その訂正の「ついでに」として、例会での質問予定も発表しておいた。

 誤記の理由は、実に単純、葉書の案内から、電網に入力する際の単純な「ワープロ変換ミス」である。私は、学生時代からローマ字のタイプライターを使っていたから、今も、ローマ字入力、ひらがな変換をやっている。ローマ字でhirokawaと打つと、「ひろかわ」と表示され、変換すると、一発で出てくるのは「広川」なのである。私は、自分の名字の木村が、あらゆるワープロで、kimuraが必ず、一発変換で木村と出てくるから、最近では、一発変換どころか、何発打ち直しても出てこず、仕方なしに一字ごとの打ち込みが必要になる名字には、反感さえ覚えるようになった。勢い、「確定」の釦(reurn)を叩くのが乱暴になるから、同様の経過の誤記も増える。

 閑話休題。以下は、集会の前日、1月23日に、阿修羅戦争46掲示板への投稿で宣伝した経過である。

---------- 引用ここから ----------
明日、パレスチナ問題など第152回現代史研究会で論者は広川隆一
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/1165.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 23 日 13:54:47:CjMHiEP28ibKM

http://www.jca.apc.org/~altmedka/gendaisi152.html
第152回現代史研究会
テーマ:「反テロ戦争と新しいメディア“Days Japan”に問われるもの」
日時 : 2004年1月24日(土)
     13:00~17:00
場所 : 明治大学・駿河台校舎・12号館2103教室(12:00開場)
     JR御茶ノ水駅下車・徒歩5分
会場案内 http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html
論者:広川隆一(ジャーナリスト)、その他
参考文献:広川隆一著『パレスチナ』、『中東 共存への道』、
『世界の戦場から 反テロ戦争などの犠牲者たち』(いずれも岩波書店)など
 [中略]
主催 :現代史研究会
現代史研究会連絡先:03-5368-4308(情況出版)
---------- 引用ここまで ----------

 以下が「訂正」と、ついでのわがフォローである。

---------- 引用ここから ----------
広川隆一を広河隆一と訂正ほか。ついでに、明日の現代史研究会で質問する件を記す。
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/1180.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 23 日 20:17:10:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 明日、パレスチナ問題など第152回現代史研究会で論者は広川隆一 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 23 日 13:54:47)

 広川隆一を広河隆一と訂正。(追記:こう訂正したのに、以下でまた広川と誤記していた)
 ついでに、一言。
 私は、明日、現代史研究会に参加する。
 広川隆一には質問する。私は、彼と矢島美枝子の共訳書、『聖書アラビア起源説』(草思社。1988年12月24日発行、現在は絶版)を示し、その本の主張のように、旧約聖書のダビデやソロモンの舞台は、現在の「偽」イスラエルが占拠しているパレスチナではなくて、サウジアラビアのアシール地方だとすれば、「偽」イスラエルの嘘は、血統、土地、加えて「ホロコースト」となることについて、どう考えているのかを、質問する。
 広川隆一は、『マルコポーロ』廃刊事件の直後、1995年の夏頃に、アジア記者クラブが、私と問題記事の筆者の西岡昌紀を講師とする例会を開いた時に、参加していたが、何も言わなかった。
---------- 引用ここまで ----------

 上記の『マルコポーロ』廃刊事件の問題記事の筆者の西岡昌紀に関しても、別途、後に疑問点を整理する。ともかく、「イスラエルの嘘」は複雑で、それを巡る世間の右往左往も、実に複雑怪奇なのである。広河隆一に関しても、これまた複雑なのである。だからこうして、私は、日記風に記すのである。

 なお、集会の名称の中に「新しいメディア“Days Japan”」とあるのは、私自身、集会で配布されたチラシで初めて知ったのだが、「広河隆一責任編集」の「世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」だそうである。

 『聖書アラビア起源説』は、上記のごとく、12年前の1992年に発行した拙著、『湾岸報道に偽りあり』の読者が、その出版の直後に、「絶版」だと言ってくれたので、上記のごとく、絶版」と記してしまったが、今回、念のために出版社の電話番号を電網検索で調べて、問い合わせたら、絶版ではなかった。

 以下で、注文もできる。概略の説明があるので、都合が良いから、ついでに全部、紹介する。

---------- 引用ここから ----------
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4794203330.html
聖書アラビア起源説:紀伊國屋書店
(セイシヨアラビアキゲンセツ )
聖書アラビア起源説
[原書名:DIE BIBEL KAM AUS DEM LANDE ASIR im Rowohlt Verlag GmbH ]
ISBN:4794203330
313p 19cm(B6)
草思社 (1988-12-24出版)

サリービー,カマール【著】 広河 隆一・矢島 三枝子【訳】
[B6 判] NDC分類:193.02 販売価:\2,800(税別)
在庫が僅少です。品切れの場合お取り寄せとなります。
旧約聖書の物語の舞台は、パレスチナではなくアラビア半島西部アシール地方だった。
本書は、著名な歴史学者が地名分析によってこの驚くべき発見を論証し、これまで聖書の謎とされてきた諸問題を次々に解明していくという革命的な内容の本である。
刊行以来、各国で一大センセーションを巻きおこし、欧米でミリオンセラーとなった問題の書の完訳。
1章 古代のユダヤ世界
2章 論証の方法
3章 アシールの地
4章 ゲラルはどこか
5章 パレスチナでは何も発見されていない
6章 淵とは何か
7章 ヨルダン再考
8章 アラビアのユダ王国
9章 エルサレムとダビデの都
10章 イスラエルとサマリヤ
11章 シシャクの遠征路
12章 メルキゼデク―パンテオンへの手がかり
13章 アシールの森のヘプルびと
14章 アラビアのペリシテびと
15章 約束の地はどこか
16章 エデンを訪ねて
17章 雅歌の故郷
この書籍は、「日本書籍総目録」に存在しますが、品切れの場合もありますので予めご了承下さい。
お買い物のしかた
 [後略]
---------- 引用ここまで ----------

 なお、広河隆一への「疑問沸騰」の最新版を、まず記すが、上記の「紀伊國屋書店」の説明の通りに、「広河 隆一・矢島 三枝子【訳】」なのである。手許の実物にも、そう印刷してある。

 ところが、検索すると、や、や、や、となってしまったのである。以下には、共訳者の「矢島三枝子」の名前がないのである。

---------- 引用ここから ----------
http://www.hiropress.net/2003/
DAYS JAPAN -創刊準備室便り-
新雑誌『 DAYS JAPAN 』
 [中略]
http://www.hiropress.net/profile/
■ PROFILE 広河隆一
 [中略]
広河 隆一 著書一覧
 [中略]
《訳書》
 [中略]
聖書アラビア起源説 (サリービー著) 草思社 1988
 [後略]
---------- 引用ここまで ----------

 では、矢島三枝子という女性は、過去も現在も存在したいなかったのかと言うと、過去の存在は、本の奥付にも残されているし、現在も、以下の電網情報があるのである。

---------- 引用ここから ----------
http://i-debut.org/opinion/m_disp.asp?code=2215
Opinion>>編集スタッフ
編集スタッフは7人の侍からはじめましょう!
 [中略]
■ミリアム/矢島三枝子 idebutプロジェクト発起人。
好きなテーマ:人、対話法、異文化、ユダヤ、自然農法家、地球緑化のフィールドワーク、ウソップ物語etc.
 [後略]
---------- 引用ここまで ----------

 広河隆一への疑問沸騰は、非常に多い、しかも複雑なので、今月は、以上で終わりにして、来月の日記風に続きを記す。

 以上。


古代史迷宮入り(その2)

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