北朝鮮に警告射撃、ユーゴに空爆、本誌にメール爆弾(?!)

タイトルに相違して、内容に「北朝鮮」「ユーゴ問題」は含まれておりません。
『電網界迷走記』または ネット・ストーカー『傍迷惑一代記』シリーズです。

1999.3.26 WEB雑誌『憎まれ愚痴』13号掲載

 いや大変、国際的な状況に一言する時間の余裕などありはしない。どうやら音に聞く「メール爆弾」が本誌デスクトップに投げ込まれた可能性あり、なのだ!

 今回は、前回の「さくら銀行株主総会で日本経済再生の提言(その1)」に引き続き、(その2)を掲載する予定だったのだが、これも下記突発事件の影響により繰り延べとする。

 実は、1999年3月22日、午前10時頃、わがMac上で本誌編集部発足以来の大事件が突発し、別途、営々と先取り記事の作成によって蓄えていた「ガス室」裁判判決スキャナー読み込み予定の3日間までが、ついに奪われ、いくつかの予定業務も中止のやむなきに至ったのである。調査は続行中だが、とりあえず、ことの次第を簡単に中間報告する。

 1999年3月22日こと、月曜日なれど前日の日曜日と重なった春分の日の振替え休日のことである。「毎日が休日かつ週日」のフリーこと失業者同然の私の変らぬ日課で、新聞を読みながらの朝食後、午前10時頃、まずは湯沸かし、つぎにはコーヒー粉に熱湯を注ぎながら、E-mailの受信作業を行っていた。時々、受信中のsubjectと、進行状況を見る。受信が終わったら、素早く接続を切らないと、1分8円でケーブル料金の超過支払いになる。なぜか6分ほど題の文字が動かないのがあった。前にも写真を送ってきたり、無料ソフトを送ってきたり、同じような現象を経験していたが、この日には、数十通のmailの受信が終わってから、画面にズラリとsubjectが並ぶ段階の前に、なんと、メールソフトが消えてしまった。もう一度、呼び出してみると、やはり、途中で消えてしまう。何度やっても同じ。まるで忍術。いや、「ドロン」とも何とも言わないところが、少し近代的だったか。

 これは、これは、音に聞くウィールスかと、やはり、なにごとも経験とか、命の危険はないので、大いに楽しみつつ、しかし、未経験ゆえに大いに混乱しつつ、処理に追われて結構疲れた3日間だった。

 放り込まれた巨大mailは明らかに、誰かが「知らずに」送ったものではない。わがマックでは読めない部分が多いのだが、まるで開かないファイルが三つ、名前は

 TAX REVNUE.doc,

 TAX REVNUE.1.doc,

 TAX REVNUE.2.doc,

 simple text が番号だけで.1から.14まで。

 すべて、MS-DOSからルポに読み込むと、以下の同じ下線付きの4字しか、出てこない。お化けである。

 ミマ爍ア

 もう一度、翌日、simple text を、ダブルクリックしてみると、こちらは開いた。だが、ほとんど化け文字で、2種類しかない。同じペアを、7つ、合計、14個送ってきたのである。つまり、無精なコピーの繰り返しで情報量を増やして、その結果、わがmailソフト、クラリスliteのメモリー容量を超えるようになっていたわけである。

 読めた文字は、奇数番号が「収入税を信じて下さい」、偶数番号が「そういえば私も収入税を理解してもらえなかたばかりに精神病院に入れられていたのでした」と、ローマ字のKAJIKAWAという名前のみ。あるベテランに電話で聞くと、即座に「見た事がある」との返事。すでに「メール爆弾」に使用されたことのある文面だという。目下、フロッピにコピ-したものを郵送して、精密な調査を依頼中。

 詳しくは、さらに細部の調査をした上で、次回に報告する。

 1999.4.23.追記。開かなくなった受信箱の検査を依頼中で、まだ結論が出せない。

 以上。


木村愛二の『電網界迷走記』
『1寸の虫の5分の毒針』

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