『亜空間通信』380号(2002/09/26) 阿修羅投稿を02.12再録

「日朝」動かす米ロの思惑に石油マフィア囲碁の極致「変幻自在打ち回し」喝破

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『亜空間通信』380号(2002/09/26)
【「日朝」動かす米ロの思惑に石油マフィア囲碁の極致「変幻自在打ち回し」喝破】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 このところ、北朝鮮の「日本人拉致」云々の真相を巡る議論が、かまびすしい。

 その一例が、『日本経済新聞』(2002.09.23「風見鶏」欄「『日朝』動かす米ロの思惑」である。プーチンが金を「説得した」とし、その主たる狙いは、南北朝鮮の鉄道を直結させ、それをシベリア鉄道につなげることにあると論じている。

 なぜか、日経でも何度か報じたパイプライン計画を無視しているのだが、その理由は分からない。ともかく、「米ロの思惑」の規模は、ますます全地球規模に広がっている。この地球規模の戦略を理解するには、古来からの王侯学の基本、囲碁の極致を学ぶ必要がある。以下が、その要約である。

全言語のページから囲碁、打ち回しを検索しました。
約196件中1 - 100件目 ・検索にかかった時間1.49秒
産経囲碁Web
 いまや囲碁界の第一人者といえる王立誠十段。その初防衛戦の相手にベテラン、武宮正樹九段が名乗りをあげた。九年ぶりの五番勝負登場で、過去、十段位三期獲得の実力者だ。
http://www.sankei.co.jp/edit/igo/html/juudan/020426-2.html
【第40期十段位決定五番勝負】最終第5局
王十段初防衛 変幻自在打ち回し

勝った王は戦前から、「僕にはまねのできない独特の“宇宙流”は大変勉強になります。武宮さんは尊敬する大棋士のひとり。挑戦する気持ちで臨みたい」と、今回の対戦を楽しみにしていた。それに応えて、武宮はカド番をしのいで最終戦に持ち込み、「五番まで戦う」という戦前の予言は達成した。

 敗れたとはいえ、底抜けに明るい“宇宙流”武宮の人気はすごい。ファンは捲土(けんど)重来を期待している。[後略]

 以上で引用終わり。

 この「変幻自在打ち回し」と「宇宙流」の構想で、以下の最新情報の要約、「打ち回し」の具体例を、岡目八目で観戦するよう推奨する。

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/260.html
『亜空間通信』357号(2002/08/30)
【なぜか今北朝鮮油田発見となると旧著『国際エネルギー利権抗争』日米関係想起】

(2002/08/30)、修羅戦争15掲示板に、以下の一連の「北朝鮮油田発見」投稿が出現した。911事件以後、アフガン侵略の背景に石油利権ありとの認識が深まっているからである。

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/251.html
シンガポール】地場社が北朝鮮油田発見、千万バレルか 投稿者 そぶりん 日時 2002 年 8 月 30 日 09:56:04:[中略]

 以上で引用終わり。

 こうなると、以下のような9年前の旧稿を再録して通信を発し、投稿するのも、意義ありと思えるので、古いフロッピから読み込んで抜粋した。

『佐川疑獄と国際エネルギー利権抗争 中曽根 VS 金・竹・小』(木村愛二、汐文社、1993.5.7.)
第9章  新潟ルート「国際物流利権」が金丸の命取り
[中略]
 新潟に一九八八年、新潟佐川の巨大なトラック・ターミナルが出現した。[中略] 佐川急便グループの新潟佐川は当時、新潟の路線免許すら持っていなかった。その佐川がまさに「トントン拍子」で「日本海側で最大の物流拠点」を新潟に築いたのである。[中略]

 一九九二年三月には、統一協会の文鮮明が日本を経由して、北朝鮮に入った。日本への入国に当たっては、金丸が法務省に直接電話で入国許可を依頼したとされている。文鮮明はアメリカで脱税の罪に問われ、懲役一年六ヵ月の実刑に服していたため、「懲役一年以上の刑を受けた人物の入国を認めない」という日本政府の原則にふれていたのである。だが、金丸の依頼を受けて、法務大臣決裁により「特例」の入国が許可される結果となった。[中略]

 北朝鮮、韓国が参加する会議も開催されている(日本はオブザーバー)」[中略]

 金丸の失脚には、しかし、さらに不気味な背景がありそうなのである。 [中略]

 ロッキード疑獄で田中角栄がやられたのは「アメリカからの直撃」によるものとだけ記しておいたが、佐川疑獄にも途中から同じ要素が見えてきたのである。

 佐川疑獄は確かに「アメリカからの直撃」で始まったものではない。だが、便乗にしても、狙った効果は同じである。なにが狙いかと考える時には、まず、金丸と田中との共通点に注目すべきであろう。それも、アメリカとの関係での共通点でなければ意味がない。[中略] エネルギー政策との関係である。[中略]

 アメリカはもともと石油財閥が主流の国である。メジャーとも石油マフィアとも呼び習わされているが、名にし負うCIAを作り上げたのも石油財閥であり、非常に狂暴な性格の多国籍型独占資本である。湾岸戦争の陰の主役も石油マフィアであった。[中略] 田中のカネづくりの汚さは、すでに日本の政財界では知れ渡った事実であった。それが急に問題にされ出したのはなぜか。[中略]

 犯人は、アメリカの石油マフィア、およびそれと古くから結びついてきた日本の政財界主流の一部以外にはあり得ない。[中略]

 さてそこで、金丸とエネルギーの関係であるが、問題の北東アジア経済圏の利権となると、まだまだ未知数の部分が多い。特にロシア関係は政治情勢も不安定なままだし、日程を立てにくい。最近流行のインフラ整備でODAを出す気なら、極端にいえば、先の見通しが不透明でも仕事はできる。大手建設業は確実にもうかる。だが、長期展望の輸出入を考えれば、先方から輸入できるものがなければ輸出超過、代金は回収不能にならないとも限らない。ロシア・ビジネスの記事で見る限り、確実に大量にあって日本でも必要なものは、シベリアの石油と天然ガスである。特に天然ガスは将来有望なようだが、これを恒常的に安い価格で日本に持ってくるためには、最初に高価なパイプラインを設置する必要がある。パイプライン用の鋼管も商売になる。[中略] 山梨の成り上がりドン・金丸は、どうやら、エネルギーの国際利権をめぐるこうした複雑な争いの読み方を知らずに、田中角栄の二の舞いを演じたらしいのだ。
[後略]

 以上で引用終わり。

http://www.asyura.com/2002/war16/msg/478.html
カスピ海資源で分割協定 ロシアとアゼルバイジャン 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 9 月 24 日 19:27:00:
9/24 00:21 カスピ海資源で分割協定 ロシアとアゼルバイジャン 外信115

【モスクワ23日共同】ロシアのプーチン大統領は二十三日、訪ロしたアゼルバイジャンのアリエフ大統領とクレムリンで会談し、資源の豊富なカスピ海の資源分割に関する二国間協定に調印した。

 ロシアは一九九八年にカザフスタンと同様の協定を結んでおり、既成事実を積み重ねることで、カスピ海の法的地位をめぐる交渉で対立するイランに圧力をかける狙いだ。

 プーチン大統領は調印後、今回の協定がカザフを含む事実上の三カ国協定になると指摘。カスピ海交渉をめぐる三カ国の結束した立場を強調した。

 協定では、両国の国境に従いカスピ海沖に国境線を画定。自らの「領海」内では、それぞれが油田開発などの権利を持つことを確認している。

 これに対しイランは、海底の共有か20%ずつの均等分割を主張。二国間協定の締結を進めるロシアの姿勢を批判しており、今後の交渉はさらにこじれそうだ。

(了)  020924 0021
[2002-09-24-00:21]

 以上で引用終わり。

http://www.asyura.com/2002/war14/msg/320.html
『亜空間通信』327号(2002/08/05)
【911以後にロシアの産油量がサウジアラビアを上回った背後の事情の資金源?】

http://www.netlaputa.ne.jp/~kagumi/0206-4.html
中東石油の重要性
ニコラ・サルキス(Nicolas Sarkis)
アラブ石油研究センター所長、パリ
雑誌『アラブの石油と天然ガス』発行
訳・安東里佳子 
[中略]
 9月11日のテロのもうひとつの影響は、米ロ両国が接近し、ロシアの石油・天然ガス開発計画へのアメリカ企業の関与が増大したことだ。[後略]

 以上で引用終わり。

 プーチンは、アメリカ資本を導入してカスピ海周辺を開発すると同時に、これまではアメリカの後押しでロシアに対抗してきたゼルバイジャンとも、手を打ったのである。そして、米ロは、朝鮮半島にも詰めの手を回したのである。将棋で言えば、小泉は「捨て歩」みたいな端役でしかない。

 以上。


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