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『亜空間通信』314号(2002/07/26)
【新潮45「ブッシュ知ってた911悪い噂」事前警告の翌日付読売記事印刷存在確認】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
私は、本日(2002/07/26)から1ヶ月と22日前に、以下の挑発的通信を発した。
http://www.asyura.com/2002/war12/msg/732.html
『亜空間通信』267号(2002/06/04)
【日本腰抜文化人どもよ今からでも遅くはない911疑惑批判バスに乗り遅れるな!】
[中略]
基本的な状況は湾岸戦争報道の場合と同じである。
これからきっと、マスコミ業界やアカデミ業界の右顧左眄・便乗主義の商売人どもが、「いや、最初から怪しいと睨んでいた」などと言い出すであろう。同じことは湾岸戦争の際にも起きた。巧みな連中は、「アメリカの報道では」とか情報源をほのめかして受け売りしたり、「やはりアメリカ民主主義の云々」とか言い募って、欧米崇拝患者の多い日本の受け手大衆を、またぞろ騙してくれることでであろう。
だから、ここで私は、早手回しに、かねて用意の皮肉を飛ばし、警告を発して置く。[後略]
以上で引用終わり。
これだけ厳しい皮肉の挑発をした理由に関しては、その後の通信でも述べたので、特に「言論」を業とする人々への警告と言うに止め、ここでは繰り返さない。
以後、事態は、私の予測通りに進展している。
一昨日(2002/07/25)、夏休みで客が多いせいか、並んでいる雑誌が非常に少ない武蔵野市の中央図書館の雑誌専門の棚に、寂しそうに残っていた『新潮45』(2002.08)の目次を見ると、「やっと出初めたたか」なのだった。
目次の記事題名は「ブッシュは知っていた/9.11をめぐる『悪い噂』」である。その頁の写真入りの見出しの同じ文句の題名の左には、以下のように短いリード記事が続いている。
「なぜブッシュは事前情報を見送ったのか?新たなテロが予告される中で囁かれる無能説、テロ利用説、果てはアメリカが仕組んだ謀略説まで」
筆者は「矢部武(ジャーナリスト)」と紹介されているが、私は、この名の主を知らない。記事の内容は、私がすでにで電網宝庫で公表しているような情報を主としているが、本文の中に「拙著『テロ後のアメリカ、いま「自由」が崩壊する!』(KKベストセラーズ)」とあり、アメリカの現地取材とおぼしき情報もあるので、もしかすると、日本の大手メディアの特派員による匿名記事なのかもしれない。『新潮45』には、その種の匿名または筆名の記事が多いのである。
そこで、「矢部武」の電網検索をすると、数はまだ少ないが、かなりの件数が出てきて、以下の著書を、その名で出していることが分かった。ともかく、アメリカの内情にはかなり詳しい筆者のようである。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4764104598/249-8264754-2307522
この著者の他の作品を見る
矢部 武 (著)"武, 矢部" の検索結果:15件 (以下は、この中からの抜粋)
少年犯罪と闘うアメリカ
医療マリファナの奇跡―アメリカで広がるがん・エイズ先端治療を追う
セカンドチャンスを与える国アメリカ
後のアメリカ いま「自由」が崩壊する!
日本がアメリカに勝てない理由―グローバルエコノミーの勝者と敗者
もし銃を突きつけられたら…―銃社会アメリカの安全な歩き方
CIAとアメリカ―世界最大のスパイ組織の行方
大量失業時代 負けるな日本のサラリーマン―リストラ・不当解雇と闘う方法
アメリカよ、銃を捨てられるか―自由と正義の国の悲劇と狂気
危険な隣人アメリカ
日本企業は「差別」する!―米国で糾弾される日本企業のモラル
以上で引用終わり。
上記の『新潮45』記事、「ブッシュは知っていた/9.11をめぐる『悪い噂』」の中には、わが通信でも報じたフランスでのベストセラー、『恐るべき陰謀』(拙訳は「ぞっとする詐欺」)の紹介があるが、筆者自身は、「『9.11事件が米国政府の陰謀だった』というのは少し行き過ぎのように思える」としている。
このような見方の相違に関しては、ここでは深入りしない。むしろ、この機会に、ここで再度、重要性を指摘しておきたいのは、以下の通信で紹介し、私の位置づけを明記した駐日「サウジ大使」の事件発生後から約週間後の発言である。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-10-26.html
『亜空間通信』26号(2001/10/02)
【サウジ大使:狂信者集団の犯行に見せかけた国家的背景を持つテロの可能性】
[中略]『朝日新聞』(2001.09.30)私の視点「特集・米同時多発テロ」
[中略]
駐日サウジアラビア大使 モハメッド・バシール・クルディ
[中略]
今回の事件は、狂信者集団の犯行に見せかけた国家的背景を持つテロの可能性をぬぐえない。[中略] 今は世界が力を合わせ、闇の勢力と闘うときだ。[後略]
以上で引用終わり。
サウジアラビアは、石油資源の利権だけで存在しているような「親米」傀儡国家である。アメリカが911の主犯だと名指したオサマ・ビン・ラーデンは、かなり前から国籍を剥奪されていたとはいえ、サウジ出身で親族のサウジ「国民」もいる関係である。その地元の発言、疑問が、なぜ重視されなかったのか。このあたりも、911事件を巡る構造の奇妙きてれつさの典型である。
さて、冒頭に紹介した『新潮45』の記事も、その発端は「911事前情報」である。これが事件の謎を解く重要な鍵の一つである。では、「911事前情報」は、どのように流れたのか。その経過を資料を基に復元すための電網宝庫検索で、引っ掛かってきた非常に興味深い日本語の旧情報がある。略称を「事前警告の翌日付『読売しんぶん』記事」とするが、これが、印刷物の縮刷版の中にも存在することを確認できた。以下が、縮刷版の方の実に短い記事の全文である。
ビン・ ラーデン氏
3週間前に警告
ロイター報道【ロンドン11日=土生修一】ロイター通信は11日、イスラム原理主義指導者のオサマ・ビン・ ラーデン氏が3週間前、米国に対し前例のない攻撃を行うと警告していたと報じた。
以上で引用終わり。
この記事の電網検索情報は、以下のごとく、韋駄天掲示板への投稿だった。
http://www.idaten.to/bbslog/b00115.html
[19811] イスラム原理主義指導者が3週間前に米攻撃を警告 投稿日 9月12日(水)02時48分 投稿者 フリーパーソン長万部 削除
【ロンドン11日=土生修一】ロイター通信は11日、イスラム原理主義指導者のオサマ・ビン・ ラーデン氏が3週間前、米国に対し前例のない攻撃を行うと警告していたと報じた。
ロンドンで発行されているアラビア語ニュース週刊誌「アウクッズ・アルアラビ」の編集者が、 事件直後にロイター通信に明らかにしたもの。この編集者は、「ラーデン氏が、非常に大規模な対米攻撃を計画しているとの情報を個人的に入手していた。これはイスラム原理主義者の犯行の可能性が 高い」と同通信に語った。 (9月12日02:35)
http://www.yomiuri.co.jp/00/20010911i214.htm
以上で引用終わり。
ところが、この投稿の最後のURLをクリックすると、「ない」という返事が出る。冒頭の投稿者欄にも「削除」とあるし、電網に流れた読売記事そのものが、短期間の一般公開だったのかもしれない。
ともかく、この「事前警告」情報が、どれだけ電網に広がったものかを調べるために、「オサマ・ビン・ ラーデン、週間前、米国、攻撃、警告「」のすべてを含む電網検索をしてみたら。以下の結果がでた。
全言語のページから読売新聞、オサマ・ビン・ ラーデン、週間前、米国、攻撃、警告を検索しました。 3件中1 - 3件目・ ・検索にかかった時間0.10秒
以下は、その中の必要部分だけの抜粋である。
http://wancha.cside3.jp/taiwancha/HTML/01091222.html
やっぱビンラディンか 投稿者:びるげ 投稿日: 9月12日(水)09時26分07秒
イスラム原理主義指導者が3週間前に米攻撃を警告
【ロンドン11日=土生修一】ロイター通信は11日、イスラム原理主義指導者のオサマ・ビンラーデン氏が3週間前、米国に対し前例のない攻撃を行うと警告していたと報じた。(読売新聞)
[9月12日4時5分更新]http://www.34ch.net/cgibin/male/010911224227.html
93投稿者:名無しさん 投稿日:09月12日(水)02時47分47秒
イスラムム原理主義指導者が3週間前に米攻撃を警告
【ロンドン11日=土生修一】ロイター通信は11日、イスラム原理主義指導者のオサマ・ビン・ラーデン氏が3週間前、米国に対し前例のない攻撃を行うと警告していたと報じた。
ロンドンで発行されているアラビア語ニュース週刊誌「アウクッズ・アルアラビ」の編集者が、事件直後にロイター通信に明らかにしたもの。この編集者は、「ラーデン氏が、非常に大規模な対米攻撃を計画しているとの情報を個人的に入手していた。これはイスラム原理主義者の犯行の可能性が高い」と同通信に語った。http://saki.2ch.net/visual/kako/1000/10002/1000227281.html
170 名前: Nana 投稿日: 01/09/12 03:05
【ロンドン11日=土生修一】
ロイター通信は11日、イスラム原理主義指導者のオサマ・ビン・ラーデン氏が3週間前、米国に対し前例のない攻撃を行うと警告していたと報じた。
ロンドンで発行されているアラビア語ニュース週刊誌「アウクッズ・アルアラビ」の編集者が、 事件直後にロイター通信に明らかにしたもの。この編集者は、「ラーデン氏が、非常に大規模な対米攻撃を計画しているとの情報を個人的に入手していた。これはイスラム原理主義者の犯行の可能性が高い」と同通信に語った。(読売新聞)[9月12日2時40分更新]
いわゆる事前情報に関して、私は、最初から注目し、たとえば、以下の通信で、初歩的な疑問を呈しておきた。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/akuukan-01-09-11.html
『亜空間通信』11号(2001/09/21)
【イスラエルが「200人のテロリスト」大規模計画を米に警告?】
[前略]
『日本経済新聞』(2001.9.21)のベタ記事、「イスラエル、事前に警告」によると、西海岸の有力紙、ロサンゼルス・タイムズの興味深い報道がある。要約すると、「8月」の段階で、「イスラエルの情報機関が」が、CIAとFBI「に対し、200人ものテロリストが大規模テロを計画と連絡していた」。情報源は「司法当局」となっている。
これが本当だとすれば、何で、あの「偽イスラエル」が知っていたのか、が問題となる。
その一方、同じ紙面に「米政権内に対立」の見出し文句もある。最も簡単にすると、強硬派がイラクも叩けと主張しているようである。ところが、すでにこの通信でも予告したように、米軍放送に入っていたCBSの9月13日の特集を点検すると、CIA関係者がビンラディン主犯説に疑問を投げ掛けており、同時に、著者または作家、authorと紹介される女性が、ビンラディンには「必要な資金が無い」(has no resources)とし、国家規模の謀略でなければ不可能とし、イラクを背景に挙げている。
イラク説、つまりは、サダム・フセインの悪魔化は、最早、使い尽くした古ネタで、笑い物。もっとも典型的な「弱いものいじめ」による「恐怖権力」(ガルブレイス)維持の実例は、エスキモーの犬橇の疾駆である。一番弱くて死んでも惜しく無い犬を鞭で打って悲鳴を上げさせ、他の犬に全力を発揮させるのである。日本のやくざも同じことをする。サダム・フセインは、悲鳴を上げないどころか歯向ってくるから、具合が悪い。ユーゴ戦争でアフガン・ゲリラを利用しつつ、鉾先をビンラディンに向けたのである。[後略]
以上で引用終わり。
以上の短い通信の中で、私は、「偽イスラエル」と同時に、「米政権内」の動きについても、基本的な疑問を呈して置いたのである。ここへきて「国家規模の謀略」をなし得ると想定された「イラク」が、再び浮上していることも、実に不気味な暗合と言うべきことなのである。
以上。