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『亜空間通信』267号(2002/06/04)
【日本腰抜文化人どもよ今からでも遅くはない911疑惑批判バスに乗り遅れるな!】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
わが「属国」日本の大手メディア報道でも、「本国」アメリカの議会での911疑惑大荒れ状況を散見するようになった。電網では早くから911謀略説が華やかだった。情報の世界におけるこの電網情報網の参入という様変わりの特徴はあるが、基本的な状況は湾岸戦争報道の場合と同じである。
これからきっと、マスコミ業界やアカデミ業界の右顧左眄・便乗主義の商売人どもが、「いや、最初から怪しいと睨んでいた」などと言い出すであろう。同じことは湾岸戦争の際にも起きた。巧みな連中は、「アメリカの報道では」とか情報源をほのめかして受け売りしたり、「やはりアメリカ民主主義の云々」とか言い募って、欧米崇拝患者の多い日本の受け手大衆を、またぞろ騙してくれることでであろう。
だから、ここで私は、早手回しに、かねて用意の皮肉を飛ばし、警告を発して置く。
「日本の腰抜文化人どもよ、今からでも遅くはない。911疑惑批判バスに乗り遅れるな!」
なお、「今からでも遅くはない」という台詞は、226事件に参加した反乱兵士に帰隊を呼び掛ける際に、恐れ多くも戦犯裕仁が使ったものである。
私は、今回も即座にイスラエルとアメリカの謀略を疑い、その実証に励んだが、これは、自らの名誉を賭けた「勝負」なのである。これができない連中の言論商売には、歯止めが必要である。以下、私が、湾岸戦争勃発の直後、『噂の真相』(1991.05)に発表したままの文章を、電網で無料公開中の拙著、『湾岸報道に偽りあり/隠された十数年来の米軍事計画に迫る』からの抜粋で紹介する。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-14.html
序章:帝国主義戦争と謀略の構図
立証困難を承知で挑戦したが、意外にも材料続々
[中略]
今度の戦争は、すでに何年も前から政治的経済的に始まっていた。背後には最初からアメリカの軍事威嚇があった。ところが、大手のテレビや新聞の報道には、アメリカの陰謀説がほとんど登場しなかった。ごくごく断片的な発言があっただけである。
NHKの報道姿勢に関しては、島ゲジ会長自身が次のように明言している。「私は国連決議にそって、侵略者はイラクであるというスタンスで報道するよう指示しているんです」(『週刊現代』91・3・9)
これではアメリカの帝国主義的「侵略」政策という言葉が出てくるはずがない。
雑誌にも少なかったが、その原因もまた、前々から準備されていた謀略にある。
「サダムはヒットラーだ!」というユダヤ・ロビー宣伝が先行し、これがまったく根も葉もないことではなかったから、日頃はただちに「アメリカ帝国主義」批判を放つ左派陣営までが萎縮してしまったのである。
おりしも、東欧に嵐が吹き荒れ、チャウシェスクがあっさり処刑されたばかり。チャウシェスクと親しかったサダムを擁護すると思われては大変だ、という心理が強力にはたらいて、歴史の現実が見えなくなってしまったのである。
「歴史家としてこれを見ますと、世界の人たちが一瞬にしてリアリズムを失った」「なだれを打って、国連による新秩序とか法の支配を口にする」「憑きものがついたんじゃないか」「みんながそのレトリックに乗った」
『月刊アサヒ』(91・4)における静岡大教授中西輝政の発言である。[後略]
以上。