『亜空間通信』992号(2005/04/13) 阿修羅投稿を再録

フジテレビvsライブドア問題を全面的に解明した4/9現代史研究会例会はNHK政治介入問題軽視か

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『亜空間通信』992号(2005/04/13)
【フジテレビvsライブドア問題を全面的に解明した4/9現代史研究会例会はNHK政治介入問題軽視か】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 私は、以下の亜空間通信の983号(2005/03/19)に記した現代史研究会の例会、【4/9:「マス・メディア体制にどう対処すべきか」朝日新聞対NHK;堀江対フジテレビ問題など】の準備段階から、当日の集会終了以後のやりとりをも含めて、約一ヶ月、この問題に集中せざるを得なかった。

 亜空間通信の前号は、別の問題であるが、4月4日に発行しており、今日から数えて9日前になる。

990号(2005/04/01)【「公共放送」の条件『世界』4月号特集に「ライブドアvs.フジテレビの真実」月刊『現代』5月号】

989号(2005/03/28)【フジテレビが右翼の街宣に負けて「詫び状」を出していたとの『週刊朝日』(2005.4.8)増大号記事】

987号(2005/03/24)【ニッポン放送議決権の過半ライブドアが取得の一斉報道にマスメディア集中排除原則が欠如の恐怖】

986号(2005/03/23)【放送事業者「マスメディア集中排除原則」違反事例記者会見資料あれども総務省と大手の談合共犯】

985号(2005/03/21)【韓国放送公社「開かれたチャンネル」市民制作番組放送義務vs.NHK「あなたのスタジオ」高等戦術】

983号(2005/03/19)【4/9:「マス・メディア体制にどう対処すべきか」朝日新聞対NHK;堀江対フジテレビ問題など】

982号(2005/03/18)【「マスコミは如何に堕落しているか」に演題変更「社会経済問題研究会」288回例会ほか関連集会】

980号(2005/03/15)【木村愛二提言:NHK抜本的改革「市民の力で政治を変える新聞」ACT最新3/14号掲載紙届く】

 集会の中心は、民放労連の代表格、『放送レポート』編集長の岩崎貞明の報告であった。以下が、彼の報告のレジュメである。

「フジテレビVSライブドア」問題への疑問
2005年4月9日
『放送レポート』 岩崎 貞明

○なぜライブドアばかりが叩かれるのか
金融庁の時間外取引規制案、総務省の放送局外資規制案、法務省の敵対的買収防衛策
NHKの異様なまでの過熱報道ぶり
放送業界こそ「最後の護送船団」、構造改革が必要ではないか

○「メディア・コングロマリット」は許されるのか
総務省令「マスメディア集中排除原則」…新聞・中波ラジオ・テレビの三兼業禁止など
第三者名義株問題で省令違反、放送局71社に厳重注意、うち17社は史上初の警告
田中角栄郵政相「1県4波化政策」、「波獲り記者」の暗躍で放送局の資本構成が決まる
ニッポン放送に大株主「村上ファンド」の存在、日枝はグループ支配に利用しようとしたフジテレビ依存の産経新聞、フジはグループのトップでもニッポン放送の子会社だった
鹿内一族VS日枝一派の権力争いの末に招いた事態

○ライブドアの狙いは何なのか
ニッポン放送買収はフジサンケイグループ支配への第一歩
ラジオ局経営のビジョンはあるのか
堀江貴文社長のメディア観は 「市民記者」の意味するものは

○ソフトバンクの参入が意味するものは
もともとメディアに関心のあるソフトバンク(テレビ朝日株取得、CS放送参入)
携帯電話の周波数割り当てをめぐって総務省と敵対→提訴取り下げ
ライブドアの最大の“ライバル”はYAHOO

○放送局は誰のものか
自民党ばかり向いていて足元をすくわれたNHK
スポンサー・電通や政界を向いている民放も同様
企業は株主のもの、では放送局はそれでいいのか
いまの放送局経営者に「公共性」を語る資格があるか

 私は、別途、NHKの改革案も含む資料を配付したが、「従軍慰安婦」番組への「政治介入」問題は、意識的に排除した。

 この「従軍慰安婦」番組への「政治介入」は、それだけでも大集会の主題になる。一回の短い集会で議論し切れる問題ではないから、中途半端な議論になると困るので、私見を記した資料の配付もしなかった。

 私は、司会兼問題提起の役割であったが、司会の挨拶では、「NHKから民放、ライブドアに至る問題は、複雑で、話が広がり過ぎるから、問題を整理し、全体の流れを重視する」と、釘を刺した。

 中間に20分の休憩を取ったが、午後1時から5時までの約4時間、的確な質問、会場からの意見提出も含めて、充実した集会になった。

 フジテレビvsライブドア問題が、当面の重要課題であることは、連日の週刊誌からテレヴィ放送に至る白熱状況で、明らかである。本日、4月13日の日経夕刊の一面トップ記事の大見出し、「ニッポン放送株」「全株売却で和解交渉」「ライブドア、フジと詰め」が、何よりに証明である。

 ところが、この集会の中では出なかったのだが、終了後の懇親の場で、旧知の某助教授から、「NHKへの政治介入が最大の問題だった」云々の批判と言うよりも、非難を浴びたのである。

 この某助教授は、NHKと朝日新聞の応酬で名が出過ぎるほど出た「本田雅和」と直接会ったことがあるそうで、「良い男だ」と言うのである。この点も、私とは、真っ向から対立する。

 私は、NHKへの「政治介入」云々の問題を軽視しているのではない。特に重視しているのは、この番組が、単発ではなくて、4回の連続番組だという点である。

 しかも、4回の全体の主題が、「人道に対する罪」とされているのである。「人道に対する罪」は、ニュルンベルグ裁判で「発明」されたもので、ユダヤ人に対するホロコースト(当時の発明語はジェノサイド)という重罪をでっち上げる目的で、ユダヤ人の法律家が考え出したのである。

 連続番組の一回目は、フランスのヴィシー政権がドイツに協力して、ユダヤ人を移送した問題である。ホロコースト問題の一環である。4回を通じるコメンテーターには、ユダヤ人のホロコースト問題では狂信者、シオニストの手先の東大教授、高橋哲也だった。

 私は、この4回の仕組みが、「なぜあの番組の企画が通ったのか」という異口同音の疑問への答えだと喝破している。

 某助教授は、もしもまだ文句があるのなら、その議論の場を自ら設定すべきである。いつでも相手になってやる。

 以上。


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