『亜空間通信』742号(2004/03/06) 阿修羅投稿を再録

奥大使イラクNHKスペシャル録画鑑賞で怒り爆発、国連と言わぬ言論詐欺的日本中東業界人ども

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『亜空間通信』742号(2004/03/06)
【奥大使イラクNHKスペシャル録画鑑賞で怒り爆発、国連と言わぬ言論詐欺的日本中東業界人ども奴】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日、午後9時からのNHKスペシャル、「奥克彦大使・イラクでの足跡」復興支援のあり方を追及した外交官の全記録を、録画しつつ、鑑賞せり。

 中身は大したことはないが、すでに明白だった事実、奥克彦が国連を重視していたこと、と同時に、イギリスも日本に、国連とのつなぎを期待していたことが、さらに具体的に分かったことだけは、一応の収穫である。

 私は、アメリカや、ブッシュや、日本政府や、小泉婦女暴行逮捕歴首相などには、何も期待しない。無駄だからだ。しかし、むしろ、その反対側と一般には思われ、または誤解され、もしくは誤解させて、偉そうに世間を泳ぎ渡っている連中に対して、「偽の友」としての認識を強め、再び、怒りを爆発させる。

 以下のわが緊急出版の関連部分を見よ!

---------- 引用ここから ----------
2004.01.30.発行の拙著、緊急出版『外交官惨殺事件の真相と背景』
副題:国連外交と米日軍事同盟の狭間に翻弄された若き血気の日本人外交官の悲劇
兵力1万以上の米英イスラエルの傭兵暗殺軍団はクルド地帯で何をやっているのか

[中略]
第6章 若き外交官の無駄死は国連外交と米=日軍事同盟(安保)の二重権力構造による必然の悲劇

[中略]
●「国連」はいわゆる「平和勢力」とか「平和主義者」の実態確認の「試金石」

 私は、前記の拙著、『湾岸報道に偽りあり』執筆当時には、湾岸平和訴訟と通称された全国で4千人を超える違憲訴訟の原告、運営委員、事務局会議の常連参加者であった。以後も、カンプチアPKOの自衛隊派遣、ゴラン高原への自衛隊派遣に反対する違憲訴訟で、同じ立場にいた。

 ユーゴ戦争では、日本国内の違憲訴訟はなかったが、私は、ユーゴ支援の「ユーゴネット」と名乗る市民運動の連携組織に参加していた。

 だから、私は、「国連」をめぐるアメリカの動きと同時に、それに反対する側の状況も、肌身に染みて知っていた。その「反対する側」が今、「総崩れ」なのである。これが一番、情けない、困ったことなのである。「沈む船から鼠が逃げ出すように、皆が「国連」から腰が引けていたのである。

 残るところは、結局、超大国、一極支配のアメリカへの従属を強める以外になくなる。

 私は、事件発生直後に、一応は大手メディア報道の線に沿って、情報収集に努めたが、状況は熟知していたから、即日、阿修羅戦争掲示板に、つぎの2つの投稿をした。

 1つ目は、国連の位置付けを無視する「日本の体制・反体制」の双方の間抜け振りへの批判であり、2つ目は、その結果としての対米従属の情け無さへの批判である。

《真犯人は「国連」を強調しなかった日本の体制・反体制の相互間抜け連合なり》(31)

 この殺人事件の真犯人は「国連」を強調しなかった日本の体制・反体制の相互間抜け連合なり。現実的な対処ができない連中には、呆れかえる。私は、すでに4月7日には、「米英軍の敗北を見切り」、基本的に国連主導を主張せよと、わが国際政策を発表した。「派兵」か「派遣」かの吟味もせずに、相変わらず、ただ「反対」するばかりの自称平和主義者にも、責任がある。(了)

《(朝日新聞)「ORHA派遣の第1陣」米国防総省の犬の犬としての犬死なり》(32)

「米国防総省の復興人道支援室」、つまりアメリカの犬の犬として派遣されたのであれば、なおさらのこと、「犬死」である。(了)

 私は、国連(正確な訳語は「連合国」)の過度の理想化には同調しない。特に拒否権を持つ安全保障理事会の常任理事国の存在には、根本的な疑義を挟む。しかし、言うところの「歴史の歯車」の逆転を食い止める「歯止め」、もしくは「たが」の役割だけは、認めなければならないと考えている。

 すでに何度も国連の位置づけの重要性を強調したが、私は、その考えを、右のごとく、昨年4月7日、つまり、5月1日にブッシュがイラク「戦争」勝利宣言なるものを発するよりも、3週間も前に、「米英軍の敗北を見切り」、発表していたのである。

 だからこそ、私は、「米英軍の敗北」を見切っただけでなく、かなり絶望的な怒りに駆られて、「国連の位置づけを強調」しない「偽の友」の類型をも、この際、以下のごとくに、「見切る」と宣言していた。

『亜空間通信』698号(2003・11・27)
《現下の国際経済政治軍事をド素人の東大名誉教授板垣雄三とかの体制許容補完物に聞く愚民の悲惨》(33)

 座視するわけにもいかない。911以後、アフガン、イラク、並行してパレスチナ、やがてはシリア、イランへと戦火が拡大する状況下、私は、ここらで、はっきりと、「偽の友」とその類型のすべてを見切り、見捨て、批判し去り、精神的な意味での精鋭の結集を図る以外に、世界平和実現に向かう活路は開けないと判断し、かねてからの想いの具体的公表の覚悟を決めた。

 軍事用語で言えば、「粛軍」である。重要な局面では、役に立たない手足纏いとか、もしくは敵に通じさえする面々とかを積極的に排除し、精鋭を結集し、軍勢を再編成する必要があるのである。そうしなければ、戦いに勝てないどころか、危険このうえないのである。

 その主旨での「見切り、捨て去る」代表格として、私は、あえて、中東史学会の大御所の位置にある旧知の板垣雄三(東大名誉教授)を指名する。その方が、わが覚悟の程が、一般にも分かりやすくなるからである。だから、はっきりと書く。

 以下の「外交防衛委員会公聴会」の5人の「公述人」の中で「国連」という言葉を1度も口にしなかったのは、板垣雄三だけであった。他の教職の2人も、元自衛官の小川和久も、はっきりと、「国連」の旗の下での活動を強調していたのである。

《第156回国会 外交防衛委員会公聴会 第1号》(34)

 平成15年7月18日(金曜日)
 午後1時30分開会
 公述人:
 上田愛彦(財団法人ディフェンスリサーチセンター専務理事)
 板垣雄三(東京大学名誉教授)
 小川和久(国際政治・軍事アナリスト)
 栗田禎子(千葉大学文学部助教授)
 前田朗(東京造形大学造形学部教授)(了)

 板垣雄三の個人名を明記した批判は、確かに、厳し過ぎると言われるであろう

 しかし、私は、正直言って、この旧知の「イスラム」通の「東大名誉教授」が、この重要な時期に国会で発言する機会を得ながら、イラク「戦争」の前に、あれだけ国際的な議論の俎上に上っていた「国連」という決定的に重要な鍵言葉を、そこで一度も口にしなかったことを、記録に基づいて確認した時には、唖然としたのである。これこそが、前記の「総崩れ」状況の実態の象徴なのである。

 しかも、この「公述」が行われたのは、右の国会の記録の通りで、「平成15年7月18日」、昨年、2003年の夏だったのである。その頃、奥大使らは、炎暑のイラク各地を走り回っていたのである。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

以上。


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