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『亜空間通信』640号(2003/08/01)
【イラク米兵劣化ウラン症・死者報告の裏に住民被害あり重金属毒性不勉強メディア報道注意】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
やっと夏になったようだが、困ったことには、またぞろ、休む暇がなくなってきた。きたる8月6日は広島の被爆記念日で、いくつかの行事参加の知らせも届く。ところが、その日本の「自衛隊」派遣が云々されている現地で、以下のごとく、わが通信を発した事態が、深刻化、表面化しているのである。
1)・・・・・・・・・・
---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku633.html
http://www.asyura.com/0306/war37/msg/473.html
『亜空間通信』633号(2003/07/25)
【バグダッド空港周辺米兵が大量投下劣化ウラン弾に起因か「奇病」激発の痛烈皮肉】
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
2)・・・・・・・・・・
---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku638.html
http://www.asyura.com/0306/war37/msg/703.html
『亜空間通信』638号(2003/07/29)
【続報:米兵に劣化ウラン起因か奇病激発:ロシア経由:死者2で米政府12症例調査
中】
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
この情報に関するわが発端は、「アメリカの歴史見直し研究所から転送のアラビア情報」であった。だから多分、私は、日本国内では一番早く情報を入手したと思われる。以後、この阿修羅戦争掲示板投稿への「フォロー」が続き、いくつかの日本語訳の情報発信が行われている。
そこへさらに、経過は面倒くさいので省くが、阿修羅戦争掲示板の投稿から、以下の電網記事の存在が分かった。
---------- 引用ここから ----------
http://www.asahi.com/international/update/0730/014.html
イラク派遣のオランダ軍、猛暑と感染症で次々ダウン40度をこえる猛暑が続くイラク南部に派遣されたオランダ軍兵士約100人が次々に感染症による下痢と吐き気を訴え、29日、4人の兵士が熱射病による脱水症状で一時入院した。
オランダ軍が展開する予定の南部アルムサナ一帯は砂漠地帯。オランダ海軍によると、ここ数日前から屈強な海兵隊員らも体の変調を訴え始め、1100人の兵士のうち感染者は29日、105人に達した。オランダ軍の医療部隊が治療にあたっているが、30日時点でなお65人が病状を訴えているという。
オランダ兵は酷暑に体を慣らすためイラク到着前、クウェートで2週間滞在した。しかし、イラク到着後に地元特有の感染症にかかってしまった。オランダ軍は8月1日に米軍から指揮権を譲り受ける式典を行い、一帯で治安回復や人道援助活動を開始する予定。海軍報道官は「予想はしていたが大変な暑さだ。十分な水を取ることが必要だ。活動には支障はない」と語った。 (07/30 23:34)
---------- 引用ここまで ----------
私は、この情報に関する投稿に対して、以下の「フォロー」をした。
---------- 引用ここから ----------
↑地元特有の感染症?オランダ軍が2週間いたクエートは湾岸戦争で劣化ウラン弾の粉が散った場所。
http://www.asyura.com/0306/war37/msg/804.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 7 月 31 日 10:38:15:
(回答先: イラク派遣のオランダ軍、猛暑と感染症で次々ダウン [asahi.com] 投稿者 ひろ 日時 2003 年 7 月 31 日 00:03:42)
地元特有の感染症?
電網検索によると、オランダ政府は6月8日に派兵を発表している。
オランダ軍がクエートに2週間いたのは、砂漠の訓練であろう。そこは湾岸戦争で劣化ウラン弾の粉が散った場所で、アメリカ兵の「湾岸戦争症候群」と称される劣化ウラン「吸い込み」被害発生箇所である。湾岸戦争の期間は短かった。
---------- 引用ここまで ----------
そこへまた、昨日(2003/07/31)、以上のわが通信と投稿を見てのことと思われる投稿によりイラクで「劣化ウラン弾による放射線の測定」が行われているとの主旨の毎日記事の存在が分かったので、以下の電網検索を実施し、即座に、該当記事を発見した。
---------- 引用ここから ----------
言語のページから毎日新聞、イラク、バグダッド "劣化ウラン弾による放射線の測定"を検索しました。1件中1-1件目・・検索にかかった時間0.20秒http://www.mainichi.co.jp/news/article/200307/10m/138.html
バグダッド陥落3カ月 消えぬ傷跡、去らぬ恐怖バグダッドの西約90キロのラマディで、首都陥落翌日の4月10日にクラスター爆弾の不発弾に触れて負傷したズ・フカルさん(21)と母親のナウアルさん(41)。ズさんは今も意識不明のままだ=バグダッド病院で9日、杉尾直哉写す フセイン政権が崩壊して3カ月経過したイラクでは、米英軍による大規模な軍事攻撃は終了したものの、精神の不安定を訴える住民が増加しているほか、放射能汚染やクラスター爆弾による恐怖は消えず、「戦争の傷跡」は残ったままだ。【バグダッド小倉孝保、杉尾直哉】
◇PTSDが急増--放射線被害の疑い徹底調査
バグダッドのイベン・ルシド精神病院では、精神障害「心的外傷後ストレス障害」(PTSD)の患者が1月は22人、2月は16人だったのに対し、戦争後の5月は112人、6月は135人と急増した。精神診療医師のハシム・ザイニ同病院事務局長(40)は「爆撃に遭ったり、殺りくを目撃したりして、不眠や無気力などの症状を訴えるケースが多い」という。
同病院はイラクでPTSDのような急性の精神的疾患を扱う唯一の病院だが、戦後の混乱で来られない人も多いとみられ、実際の患者は「膨大な数になるはず」(同事務局長)という。
入院しているワヒドさん(38)は戦争中に自宅近くが爆撃を受けた後、無気力や不安感に襲われるようになった。被爆で死亡した住民を目撃したのが原因とみられるという。うつろな目でベッド上に横たわるワヒドさんは記者に「日本で広島に原爆が落とされたのを知っている。君もアメリカが憎いだろう」と話した。
同病院にはバグダッド陥落直前に共和国防衛隊を脱走した20代の元兵士もいた。この男性は、ほとんど言葉をしゃべれなくなってしまっていた。
一方、イラク保健省は戦争直後から破壊されたイラク軍戦車やビルなどを対象に、劣化ウラン弾による放射線の測定を開始した。同省放射線防護センターによると、バグダッド市内30カ所以上で測定したが、異常値は検出されていない。
しかし、将来、人体に対しどんな影響が出るか不明なため、イラク軍戦車に「近寄るな」と書いた張り紙を張り注意喚起している。また、世界保健機関(WHO)の協力を得て近くイラク全土の放射線影響地図を作成する計画を進めている。
だが、治安が回復せず、交通・通信状況が悪く、測定機器が不足していることなどから、バグダッド以外での測定は進んでいない状態だ。
保健省によると、住民による放射性物質の略奪が明らかになったトゥワイサでは、少なくとも住民3人の頭髪が抜けるなど、放射線被害の疑いのある症状が出ている。同省は5日、専門家12人による特別委員会を設置し、徹底調査を行うことを決めた。
保健省の環境問題責任者、アハマド・シハブさん(53)は「放射線被害は将来出る可能性があるため懸念している。国際機関や外国の協力も得て被害を最小限に食い止めたい」と語っている。
◇自宅半壊のまま、5人暮らす
バグダッド北西部のハイテジャール地区の住宅地には4月初め、米軍のクラスター爆弾が大量に投下され、道路に面したコンクリート壁や金属製門扉に無数の傷が残っている。
住民のサミ・ハッサンさん(40)の話では、5月の初めごろまで同爆弾の不発弾が道路や自宅の庭に散乱、その後、米軍が除去活動を行ったという。しかし、草むらなどに不発弾が残っている可能性もあり、家族に「金属製の物には触れるな」と説明しているという。
保健省によると、「不発弾による負傷は戦争直後に比べ激減している」というが、国連児童基金(ユニセフ)やフランスの非政府組織(NGO)は、クラスター爆弾の写真を掲載し「近付くな」と書いたポスターを町中に張って警告している。
バグダッド・アダミヤ地区のサヒバ・ムハンマドさん(57)宅はフセイン政権崩壊当日の4月9日未明、米軍ヘリの攻撃を受け半壊した。壊れたままの自宅でサヒバさんは「政府もなくなり、誰に相談していいのか分からない」と語り、破壊を免れた一部屋に家族5人で暮らしている。
バグダッドには同様に破壊されたままの民家が多く残っている。
◇遅れる電力復旧 猛暑で住民いらだち--反米勢力など破壊
イラクでは現在、水道がほぼ復旧したのに比べ、電力は反米勢力による破壊工作などの影響で復旧が大幅に遅れている。このほか治安も不安定で、猛暑の中、住民の不満は高まっている。
政権崩壊直後、断水の続いたバグダッドでは水道水がほぼ24時間、確保できるようになった。ガソリンはまだ不足しているものの、スタンド前にできる車列は短くなり、占領当局(CPA)が供給に力を入れた効果が出てきている。
しかし、電力は地域によっては1日2時間程度しか供給されていない。米軍によると、イラクの電力需要は通常7800メガワットだが、実際の供給量は6月末現在で4500メガワットにとどまっている。
イラクでは全発電量の8割を石油・天然ガスの火力発電に頼るが、戦時中、イラク軍がガス供給のパイプラインを故意に破壊したり、米英軍が戦略的に送電線を破壊したため停電が起きた。
体制崩壊後は反米勢力による破壊工作が続き、6月25日には北部モスルから南部ナシリヤまでを結ぶ送電線が切断され、広い範囲で停電となった。米英軍は送電線を復旧させたが、直後に送電塔が破壊されるなどイタチごっこが続いている。
一方、バグダッド市内にはイラク警察が配置され、略奪事件などは減ったが、米英兵を狙った攻撃が頻繁に発生。先日はフリーのジャーナリストが同市内で射殺されるなど、兵士以外への攻撃も起きている。
(2003年7月10日毎日新聞朝刊から)
---------- 引用ここまで ----------
この記事の記述には、劣化ウラン弾の重金属としての化学的毒性が記されていないが、その理由は、記者本人やメディアの不勉強だけでなく、日本の核、原発などの反対運動の不勉強にもある。湾岸戦争直後の予備知識の欠如による彼らの告発の不備が、いまだに引き継がれているのである。アメリカは、放射能測定の結果が低いから、それで突っ張り続ける。毎日新聞には電話した。困ったことだし、また憎まれるが、仕方がない。メディアを教育しなければならない。
メディアとか記者とかも、想えば気の毒なのである。明治時代なら、やくざとか、水商売並みの仕事だったのに、偉っそうに「社会の木鐸」などと自慢する傲慢な先輩がいたばっかりに、しかも、事実、社会的な影響が大きくなり過ぎたが故に、過大な期待を一身に背負って、恥をかき続けるしかない羽目に陥り、成れの果てになり下がってしまったのである。
しかし、甘やかすわけにもいかないので、私は、すでに2年半前にも、以下の電子手紙を発し、わが電網宝庫にも収めて続けてきた。このわが電網宝庫記事も、下記の検索、「劣化ウラン、重金属、毒性」で出てくる。
---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/d-1-1-25.html
電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館
2001.1.25.(木)「国連情報誌SUN」がユーゴ戦争の劣化ウラン弾使用の被害で「重金属毒性」報道
送信日時 : 2001年 1月 25日 木曜日 11:28 PM
件名 :ユーゴの劣化ウラン被害で「重金属毒性」報道
わがHPで一昨年に記した恐るべき予言の通りに、NATO軍兵士の劣化ウランによる障害が表面化しています。住民もやられているでしょう。
それもこれも、この表面化の決定的な要因が、ヨーロッパの白人までが被害者になったことにあったのであって、そのことの皮肉にも、また、また、腹が立ってなりません。
数年前のイラクの劣化ウラン問題告発の折には、米軍の兵士も立ち上っていたのですが、民衆のメディア連絡会で何度も交流したアメリカの友人、スティーヴ・ゼルツァーの表現、Media Blokadeが、完全に働きました。最前線で被曝した米軍の兵士は、有色人の比率が高い貧乏人ばかりだったのです。
それでも、民衆のメディア連絡会のメンバーなどが中心になって、pmnにも参加している岩川さんの訳出による現地取材ヴィデオ日本語版の上映、原子力資料センターの講師による講演の集まりなどが開かれました。
その折にはまだ、劣化ウランの重金属毒性の理解が不十分でしたが、望まざる事態の進展によって、国連情報にまで、それが記されるようになりました。
[中略]
国連情報誌SUN
[中略]
1月11(木)の出来事
[中略]
・劣化ウラン弾 ------ 国連コソボ暫定行政機構が住民を守るための措置請。
[中略]
99年のバルカン紛争時に使用された劣化ウラン弾の影響調査が現在進められていることを受け、国連コソボ暫定行政機構(UNMIK ; The UN Interim Administration Mission in Kosovo)は、その健康被害の危険性からコソボ住民を守るために、劣化ウラン弾使用場所に、「注意‐‐この地域、有毒残留性重金属(residual heavy metal toxicity)含有の危険性あり」と注意を呼びかける掲示板の設置などを措置。
[中略]
日本のメディアは、沖縄で劣化ウラン弾が使用され、海中に大量投棄された際にも、放射能は無いから無害との米軍発表を、そのまま垂れ流していました。呆れたものです。
私は、物理や科学は苦手の方ですが、自称名探偵として最初から、重金属毒性に違い無いと主張していました。推理は実に簡単なことで、もっと軽い重金属の鉛、銅、カドミウムなどの毒性については、昔から知られていたのです。
劣化ウランについては、その後、すでに「猛毒」が確実に認められているプルトニウムが含まれていることまでが判明しています。こんなことは、専門家なら、最初から分かっていたことでしょう。
本当に、日本の大手メディアは、腑抜けの集まりなのです。そういう腑抜け達が、結局は、公然の敵よりも悪い「偽の友」(英語の諺)として、人々を欺く役割を果たし、アメリカの勝手放題を許す結果を招いているのです。今の今、アラブの子供を虐殺し続けている「偽イスラエル」のホロコーストの嘘に関しても同じことです。
---------- 引用ここまで ----------
現在では、以下の電網検索で、実に簡単に、有り余るほどの情報が得られる。
---------- 引用ここから ----------
全言語のページから劣化ウラン、重金属、毒性を検索しました。 約206件中1 - 100件目 ・検索にかかった時間0.46秒劣化ウラン弾 被曝深刻
... 1/6/01) 放置薬きょう汚染検出せず(6/2/00) 劣化ウラン弾薬きょう ... 国連人権委
で討議 2000/7/11 2 崩れる環境 広がる放射能汚染 重金属被害も ... 訴訟の構え 栄
誉メダルを返還 2000/6/10 7 科学アドバイザー 「毒性、精子に影響」刺激物
質 ...
www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/ - 27k - キャッシュ - 関連ページ
[ 他、www.chugoku-np.co.jp内のページ ]
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/
単行本:『湾岸戦争・米英が95万個使用』
20030318
■本紙連載 劣化ウラン弾の実態取材
『知られざるヒバクシャ 劣化ウラン弾の実態』、発刊■書評 ■本の購入について
1. 書店で販売中
2. ブックサービス http://market.bookservice.co.jp/top/
ご注文TEL : 03-3817-0711 お問合TEL : 03-3817-0712
FAX : 03-3818-5969 e-mail:info@bookservice.co.jp
営業時間:8:30~20:00一九九一年の湾岸戦争で、米英両軍が実戦で初めて使用した放射能兵器である「劣化ウラン弾」による人体や環境への影響を中国新聞に連載した『知られざるヒバクシャ 劣化ウラン弾の実態』が十七日、大学教育出版(岡山市)から発刊された。
田城明特別編集委員が米国、英国、イラク、旧ユーゴスラビア、日本(沖縄)での取材を基に、同名のタイトルで二〇〇〇年四月から同年七月にかけて連載。最近の状況を一部加筆してまとめた。
全体を八章で構成。うち三章を充てたアメリカ編では、湾岸戦争退役兵や劣化ウラン弾製造工場の周辺住民らが、がんなどの病気に苦しむ姿を描いている。
このほか、第五章「戦場国の爪痕(つめあと)」では、湾岸戦争で約九十五万個の劣化ウラン弾が使用されたイラク南部を中心にルポ。子どもや女性らの間に多発する白血病や乳がんなどの疾病のほか、先天性障害児の急増など、劣化ウランの影響によるとみられる深刻な実態を紹介している。
四六判、二百二十六ページ。定価(税込み)は千五百七十五円。
1991年の湾岸戦争で、米・英軍は新兵器の「劣化ウラン弾」を、イラク軍に対し初めて実戦で使った。核爆発や核融合を伴う原爆、水爆とは違う放射能兵器である。停戦成立から九年がたった今、退役米・英軍人やその家族、戦場となったイラクの軍人、市民らの間に放射線被曝(ばく)などによる健康障害が広がっている。米・英、イラクで取材するうち、白血病やさまざまな慢性疾患にさいなまれる「知られざるヒバクシャ」の深刻な実態が浮かび上がった。
(田城 明)
発売中!
日
ヒロシマ記者の目 世界へ 広島修道大 岡本三夫教授白血病や先天性障害 米軍43万人汚染地帯に
2000/4/3
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
以上の被害、「白血病や先天性障害 米軍43万人汚染地帯に」の報告は、湾岸戦争の時のことである。今回、イラクで使用された劣化ウラン弾は、湾岸戦争の時の5倍とされているのである。場所によっては、汚染度は、数十倍の密度となるであろう。
以上。