無実のゴビンダさんを支える会

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ゴビンダさん面会の印象  2006年9月14日

9月14日、後藤卓美さんとともにゴビンダさんを訪ねた、片川俊一さんからの面会レポートを掲載します。
文中にもあるように、片川さんは近日中にネパールを訪問されます。また、ネパールでの様子などもご報告いただけるそうですので、楽しみにしています。もちろん、ゴビンダさん本人が一番、ネパールとご家族の近況を心待ちにしていると思います。
 9月14日、客野さん、後藤さんの3人で横浜刑務所にゴビンダさんを訪ねました。私が面会のメンバーに選ばれた理由の一つは、10月4日からカトマンドゥに向かうことになったからです。
 面会、激励の場で私が感じたことは、彼が底抜けに明るいキャラクターで、自分の無罪を確信している態度でした。彼は私の名前を間違いなく笑顔で呼びかけ、私が持って行ったネパールの写真を見て、とても喜んでいました。彼からの頼みは、「是非ネパールの家族と家の写真を撮って来てください」、「自分が元気でいることを伝えてください」ということでした。私はそのために今回の面会メンバーになったのです。
 私は彼の無罪を確信しました。彼の明るさは、彼自身の心の中から滲み出る潔白の確信からです。私は、えん罪に苦しめられる彼に、日本人として心から申し訳なく思いました。 「あなたが無罪だと思う良心的な日本人がたくさんいて、申し訳ないと思っているから応援している人がたくさんいる」と言うと、彼は私を慰めるように明るく、「私は何も悪いことしていない。日本の裁判はオカシイよ」と言いました。
 面会中終始、私たちを気遣いながら言葉を交わし、刑務官に促され手を振って面会室を出て行った彼の後姿が忘れられません。
 21日には、高裁の要請行動に参加し、書記官に「権力が無理に結論を出せば、無理のある『結論』を作る。ゴビンダさんのえん罪もその結果だ」と訴えました。カトマンドゥの家族には、そうした私たちの活動も伝えます。
 後日、彼から「家族のビデオも撮っておいて欲しい。出所後に見ることができるから」という連絡が、客野さん経由で届きました。
 帰国後、ゴビンダさん家族の現状をお伝えします。
片川俊一