かなり(久しぶりに)緊張した−−−入口にある控え室から、三つの面会室の横にある控え室へ移動。しかし待ち時間は僅少だった。
プラスチックの仕切り板の向こうにあらわれた体格のいいゴビンダさん。以下印象記。
まなざしも、話す日本語もしっかりしていて、ナントモ落ちつきのある人でありました。
向こう側ではなくこちら側、即ちこのシャバで何不自由なく暮らしている私たち俗人にも老成はムズカシイのに、彼には"老成"の二文字も妥当すると思われた。(拘禁性精神的失調はなくなったのですか?!)
ワタシハ ホントニ ナニモヤッテイマセン。ミナサンノオウエン オネガイシマス。
今の労働(懲役)は、デパートがお客にくばる買い物袋を作る作業とのこと。仕事になれてくれば、拘禁性の疾患があっても、労働によって多少は"救われる"という面が出てくるのかもしれない。支援者の層を厚くして、とくに若い人達の参加を促していきたい。
後藤卓美(59)大学院生
文中アンダーラインを付した箇所は、原文では傍点です。(事務局)