2001年12月14日(金) 午後4時から、霞ヶ関の弁護士会館で、「無実のゴビンダさんを支える会主催の記者会見を行いました。
ネパールからゴビンダさんの夫人、ラダさんと義兄のバーラト・B・マハトさんが来日したことにともなうものです。また、アメリカでゴビンダさんの冤罪キャンペーンに取り組んでいる、アメリカ・ネパール人協会(NAC)サンドラ・ハンニカット副会長も来日、同席しました。
NACの声明
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記者会見でのラダ・マイナリさん
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出席・発言
- ラダ・マイナリさん(ゴビンダ夫人)
- バーラト・B・マハトさん(義兄)
- サンドラ・ハンニカットさん(NAC*副会長)
*NAC=Nepalese American Council=アメリカ・ネパール人協会
- 佃克彦弁護士(ゴビンダさん弁護団)
- 中谷 功(無実のゴビンダさんを支える会・共同代表)
以下、ラダ・マイナリさんが記者会見で明らかにした声明
今日、この場を設けて下さった「支える会」の皆さんはじめ、お集まりの皆さんへ
まず、監獄で日々を過ごしている私の夫に会える機会を与えて下さった方々、支える会の皆さんに心から感謝します。
将来の安定した暮らしを求めて日本へ旅立った愛する夫に、根拠のない罪を着せられていることに対して、非常に悲しく、また怒りを感じています。
彼は、家では年をとった両親や未成年の子供の世話していましたが、今は私が一生懸命にやっています。彼がいない生活はとても不自由ですので、一日も早く帰国できることを首を長くして待っております。
これが国内の事件だったら、毎日のように面会に行き、自分の悩みや、いろいろな話をして心を軽くすることができるかもしれません。しかし、はるか遠い国、日本での事件なので、思うように簡単にはいきません。
夫が日本へ旅立った後に生まれた2番目の娘は、自分の父を知らず、夫も自分の娘の姿さえ知らないのです。こんな悩みや苦労はたくさんありすぎて、いくらお話しても簡単に終わらないと思います。
罪を着せられている事件については、彼は絶対にやっていないと思います。なぜなら彼はそんな事件を起こせる人ではありません。彼はとても優しくておとなしい人です。そんな優しさやおとなしさに惹かれて恋愛結婚したのです。
動物を殺したり、そんな残酷な事件を起こしたりすることは、彼には絶対にできないし、家族の中にもそんな人はいません。
私は、妻として彼の性格を全部知っています。だからこそ言えるのは「彼は絶対にやってない」と確信しているということです。これからも彼を信じて、前向きに進んでいきます。
ゴビンダは、無実という判決が出たにもかかわらず、新証拠もないまま有罪で無期懲役にするのは、とてもおかしいと思います。この判決は、ごらんの通り不公平です。
彼の無実を勝ち取るために活躍されている支える会ならびに国内外のメディアの方々に、これからも支援をお願いし、感謝申し上げます。
愛する夫を一日も早く返してくれることを神様に祈っています。また早く幸せな生活ができるように、ご協力、ご支援をお願い申し上げます。
これで私の話を終わります。
2001年12月14日
ラダ・マイナリ