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2002年西陣夢まつり
公開工房ミニツアー


2002年 10月18日 西陣界隈にて
西陣プロジェクト
2002年も10月17日から19日にかけて、西陣界隈で西陣夢まつりが開催されました。
この3日間は、西陣界隈で、ふだんはなかなか自由に入ることのできない工房で職人さんとじかにお話をすることができます。しかし、一般の方はどこからどういうふうにまわればいいのか、どんな工程が関連しているのか、よくわからないものです。そこで、できるだけ多くの方にこの機会を利用していただきたいと思い、ものづくり塾がコーディネータ役となって、昨年に引き続き、各工程を紹介しながら、じっくりお話を聞いてまわる「公開工房ミニツアー」を開催しました。

まずは大御所「渡文」さんから

まずは、織物全体のことをわかっていただくために、西陣織の手機工場である「渡文」さんにおじゃましました。織物をつくっていく中枢部分ですね。織物のできる概要について、お話をお伺いしました。

そして、その横に併設されている織成館へ。町家を改装したギャラリーには、各地方の織物や、美しい能装束が飾られており、みなさん興味深げに見入っていました。



「浅野絣店」さんへ

絣の糸染めの準備工程である浅野絣店さんをお伺いしました。一本一本の糸を部分ごとに揃えて染め分けるために、糸をくくる作業を行います。



糸染め「下西染工」さんへ

糸を染めることがなければ、西陣織の美しい模様はできません。ここでは、糸に色付けする作業を行います。釜に染料を入れて、微妙な色合いをみながら、染料や温度加減を調節しながら、糸を染めていきます。

右側の糸の写真は、伝統工芸士である下西さんが11月の展覧会に出展されるもの。このグラデーションは見事の一言につきます。



おなじみ「富坂綜絖店」

最後に、いつもお世話になっている富坂さんのところで、綜絖の工程についてご説明していただきました。時間をオーバーしてお伺いしたのに、熱心に語っていただき、みなさん真剣に聞き入っているようすでした。

半日かけたのですが、5件しかまわれなかったので、とても西陣織の全貌を見ていただくまではできませんでした。でも、1件1件の工房で、ふだんは聞くことのできない職人さんの話をじっくり聞くことができ、ご満足してくださった様子でした。少しでも、職人の心意気と誇りを感じ取ってくださったと思います。
ものづくり塾では、これからもみなさんといっしょに西陣について理解を深めていただくイベントをしてまいります。


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