学術目的ではなくショーに出演


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■水産庁の見解に反して、ショーに出演

 

太地オルカ5で捕獲され、南紀白浜アドベンチャーが購入した3頭のうち2頭は死亡しましたが、生き残ったオスの1頭が、捕獲を許可した当時の水産庁の見解に反してショーに出演していることが明らかになりました。

 
イルカ&クジラ・アクションネットワークが入手した情報によれば、1999年4月に南紀白浜アドベンチャーワールドに飼育されているオルカ4頭(ルカ(メス)、ゴロー(オス)、ラン(メス)の3頭と太地オルカ5で捕獲された新個体であるオスの1頭)が、そろって観客の前でショーに出演していたというものです。この様子を撮影した写真がありますが、この写真には、観客の前に4頭のオルカがそろってプールの縁に体を乗り上げているところが写っています。
 
写真提供:IKANet
 
IKNetは、すでに(社)日本動物園水族館協会に説明を求める文書を送っていますが、はっきりとした回答は得ていないようです。協会への文書の一部を転載すれば、以下の通りです。

本来は水産庁によって禁止されているシャチの捕獲について、貴協会は1997年2月28日、5頭のシャチが「学術研究を行うため飼育を継続していくものであり、ショーの対象として飼育するものではありません」と文書で明言されています。
そのように内外に明らかにされたにも関わらず、わずか2年目にして、そのうちの1頭がショーに使われていることが明らかになりました。その1頭というのは、南紀白浜アドベンチャーワールドが購入した3頭のうちの生き残ったオスです。ご参考までに写真のコピーを添付させていただきますが、これは1999年4月の初めに、私どもの仲間が記録したものです。

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