捕獲から一周年

太地オルカNEWS32 - 40


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■太地オルカNEWS40(98/10/10 14:55)

8月の太地オルカ5(-2)の様子を、IKANet(イルカ&クジラ・アクション・ネットワークを通じて、水産庁に聞いていただきました。また、この間、何人かのメンバーの方や友人が現地を訪問して、状況を報告していただきました。

伊豆三津シーパラダイスのメス(アスカ):

  1.  2〜3日、体温の上昇が記録されたようです。プロゲステロンの増加から、発情との関係ではないかと考えられているそうです。
  2.  また、アスカが、かなりヤマトと同じ行動を示すようになり、仲良く寄り添うことが多くなった。

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス:

  1.  7月から、『ラン』と同居、夜間は、マリンスタジアムで「馴致」訓練中。
  2.  交尾行動は確認されず。波があるものの、50〜60キロ/1日食べている。
  3.  まっすぐそそり立っているはずのオスの背びれが、既に湾曲し始めている。水圧かストレスが関係しているのではないか?

太地町立くじらの博物館のメス:

  1.  愛想をふりまいて、観客について移動するようになったとか。健康面では問題ないと報告されています。
  2.  現地に行った人が、飼育係に新個体の名前を聞いたところ、「愛称は無い。”Bの1”(B−1?)と言う番号で呼んでいる」とのこと。

■太地オルカNEWS39(98/08/02 17:59)

6月の太地オルカ5(-2)の様子をお知らせします。
水産庁、和歌山県水産課および現地へ行ったメンバーからの情報です。

伊豆三津シーパラダイスのメス(アスカ):

  1.  ヤマト、アスカ共に元気で、一時言われていた食欲もあり、ヤマトは90kg、アスカは50kg食べている。

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス:

  1.  餌は、40〜50kgのサバを食べている。
  2.  体温は、35〜36度と平熱で元気である。
  3.  混合飼育のため、5月20日からマリンスタジアムに移し、既存のシャチと一緒にして繁殖を試みている。

太地町立くじらの博物館のメス:

  1.  餌は、45〜50kg。
  2.  体温は35〜36度で、血液も異常がなく健康である。
  3.  オキゴウドウと一緒に入れたが、うまくいかないので今度はカマイルカ1頭と一緒にしたところ、5月19日にカマイルカの攻撃を受けて噛み傷ができたので治療した。結局、不仲ということで5月25日、別々にした。

■太地オルカNEWS38(98/06/17 23:34)

■7月4日の、「鯨類解放の日」の各国の活動
 
昨年、CFNの会議で提案された「7月4日の解放の日」のイベントの提案がでてきました。
 
1)フィンランド 7/1〜4 CFN会議 7/4に抗議行動
2)スェーデン  6/27に抗議行動 主催者が7/4のCFN会議に
                  出席のため活動を早めに。
3)ベルギー   メンバーが動物園役員と会談
4)イギリス   様々な人がスポンサーのついた行事を展開。
         報道への働きかけをする
5)カナダ    マリンランドでデモ
         バンクーバー水族館でデモ
6)日本     改めて太地5オルカの解放要求をFAXとE-Mailで。
         名古屋港水族館へ要望書の提出など?
 
他に、日本における効果的な行動があれば、ご提案ください。

■太地オルカNEWS37(98/06/14 16:12)

■捕獲後4ヶ月で亡くなったオルカの一周忌
 
今日、6月14日は、太地で捕獲され南紀白浜アドベンチャーワールドに買い取られた3頭のオルカのうち、子供のオス1頭が、亡くなった日です。昨年2月、畠尻湾での捕獲のニュース映像の中で、ずっと悲痛な鳴き声をあげていた、あの子です。
また、17日には、妊娠していたメスが相次いでなくなっています。
 
この悲劇を繰り返さないため、今日、この子のめい福を祈りながら、水族館関係者への要望書に、もう一度署名をお願いします。
 
太地オルカ5関係
名古屋港水族館関係

■太地オルカNEWS36(98/06/03 23:30)

太地オルカに関する海外の動き

■太地オルカNEWS33でお知らせしたマイケル・レピーさんから、メールが入りました。

5月28日に、クジラやオルカの解放キャンペーンのための新しいボート「木曜日の子供」号が試験航海を終え、サンディエゴに到達しました。船は、ボロボロだが、うまく航海できたので、これから資金を集めて修理し、来春、日本へ来ることを考えているそうです。

「木曜日の子供」企画について、プレスリリースを出すようですが、航海についてはホームページに掲載されています。

http://home.earthlink.net/~naia/

■7月4日を、「解放の日」に

CFNヨーロッパ代表のアラン・クーパーさんによれば、昨年、CFNの会議で提案された「7月4日の鯨類解放の日」に、世界中で何かイベントをやろうという提案がきていますが、何か良い案はありませんか?

CFNの今年の会議は、この日にヘルシンキで開催されるそうです。

■太地オルカNEWS35 + 追加情報(98/05/31 19:10)

 

NEWS35を読んだ方から、その後の現地情報を頂きました。(順不同、匿名)

伊豆三津シーパラダイスのメス(アスカ):

  1. アスカは食欲が半分になっており、注意が必要とありましたが、5月31日時点では、むしろヤマトより食欲おう盛で、元気に泳ぎヤマトとじゃれあっている。(写真あり

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス:

  1. ランと五郎でショーをしています。(5/16-18)
  2. 「オルカ教室」というショーではなくてシャチの生態や能力について知らしめるプログラムも行ってました。

太地町立くじらの博物館のメス:

  1. オキゴウドウ(2頭)と一緒に入れているとありましたが、(5/16-18)には、シャチだけでしたよ。オキゴンドウキズだらけになったので離したようです。(しかし,シャチもオキゴンも一緒にしたほうが元気だったとか。刺激あるほうがいいのでしょうか。→大阪の海遊館も同様な処置とっていますね。魚だけど)
  2. 給餌のためのトレーニングはしている。笛をならしてエサをあげる。スタッフOnlyの桟橋に人影がくると,いさんでシャチがやってきるようだ。

■太地オルカNEWS35(98/05/27 08:40)

4月の太地オルカ5(-2)の様子をお知らせします。

水産庁、和歌山県水産課からの情報です。

伊豆三津シーパラダイスのメス(アスカ):

  1. アスカは食欲が半分になっており、注意が必要。
  2. ヤマトの行動が落ち着かない。交尾らしい行動が見られるが、確定できない。

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス:

  1. 3月から薬を飲んでいたが、半分に減らした。4月1日には、胃薬(キャベジン)と、その他内服剤を飲んだが、いまは安定していて良好である。
  2. 体温は、35.5〜36度と平熱で元気である。
  3. 依然として、メス(ルカ)と一緒だが、当初見合いをさせたときは攻撃的だったが、今は仲良くしている。
  4. 餌は、40〜50kgを食べている。

太地町立くじらの博物館のメス:

  1. オキゴウドウ(2頭)と一緒に入れているが攻撃をくり返しているらしい。いつも通らないようなコースを通るという新しい行動パターンが見られた。
  2. 4月16日には、NHKで鳴き声を録音する様子が生中継で流されたが、音声に関する研究を始めたらしい。
  3. 血液、体温(36度前後)は異常が無く、餌も一日45kgと安定している。

■太地オルカNEWS34(98/04/22 20:30)

3月以降の太地オルカ5(-2)の情報を皆さまから寄せていただきました。

情報源は、水産庁、和歌山県水産課、現地訪問、電話などです。

伊豆三津シーパラダイスのメス(アスカ):

  1. ヤマトと寄り添って泳ぐ時間が増えた。これまでのところ交尾は確認されていない。
  2. 電話での対応に、「ヤマトとアスカがショーをしています」ということがあったが、実際には紹介だけでショーはしていない。
  3. 餌は、サバを50kg食べている。

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス:

  1. 3月9日、10日と白血球が増え、食欲が20kgに落ちた。10日から17日まで抗生物質を投与した結果、14日には元に戻った。
  2. 3月末の時点で、食欲は50kgまで回復している。

太地町立くじらの博物館のメス:

  1. ジャンプなど訓練(?)している。一緒にいるオキゴンに対して威嚇するような行動を見せる。
  2. 3月15日からは、イルカ、オキゴン、シャチの3種混合を試みているらしい。

■太地オルカNEWS33(98/02/27 21:30)

太地オルカに関する海外の動き

太地でのオルカ捕獲は日本国内ばかりでなく、海外でも重要な問題として受け止められています。捕獲から一年が過ぎましたが、未だに日本の水族館にバラバラに売却された3頭を解放させようと、地味ですが継続的な運動が起こされています。

 

・アメリカの小学生から日本政府への、FAXによる要望書の送付も、いまだに続いています。

・昨年暮れのCFNの総会では、太地オルカ・ワーキング・グループが発足し、今後ともこの事件を忘れないよう見守っていくことが決議され、現在は、この事件の経過をまとめた報告書の英訳の作業中です。主なメンバーとしては、チーフのステファニー・オークスを始め、マーク・バーマン、マイケル・レピー、マイケル・ベイリーなどが名前を連ね、日本ではエルザ自然保護の会が窓口となっています。

・昨年、太地での捕獲後、オルカの解放を訴えて太平洋をヨットで横断し、日本の沿岸まで来て、嵐のため船を失ったマイケル・レピーさんは、現在ももちろん各水族館のオルカの解放をアメリカで訴えていますが、つい先日、クジラやオルカの解放キャンペーンのための新しいボート「木曜日の子供」号を手に入れ、再び日本へ向かうための試験航海を計画中のようです。

・一方、ロンドンでは、すでにホームページでもお知らせしたように、アラン・クーパーさんが、たびたび日本大使館への抗議を続けています。

 

日本の皆さんも、まだ解放要求の署名などされていないようでしたら、ぜひ、下記のホームページからお願いします。

http://www.jca.ax.apc.org/~orca/wsign.html

■太地オルカNEWS32(98/02/07 22:30)

今日、2月7日は、太地で10頭の野生のオルカが畠尻湾に追い込まれてから、ちょうど1年目にあたります。

その直後に5頭は解放されたものの、残る5頭は3ヶ所の水族館にばらばらに売却され、皆さまの懸命のFAXやメールによる解放要求も聞き入れられず、とうとう6月には南紀アドベンチャーワールドに買い取られた3頭のうち、2頭は死亡してしまいました。

現在、南紀白浜アドベンチャーワールド、太地町立くじらの博物館、伊豆三津シーパラダイスの3水族館にそれぞれ一頭ずつが、捕獲されたままになっているわけですが、最近の3頭の様子を、IKANetが水産庁から聞いてくださいましたので、お知らせします。

なお、2月7日の追い込みから2日後の2月9日に、水族館による捕獲作業が実施され、別々に運ばれていったわけですが、せめてこの日を忘れないためにも、またいつまでも我々が見守っていることを伝えるためにも、ぜひFAXやE-Mailによる3頭そろっての解放要求を再び送っていただければと思います。

伊豆三津シーパラダイスのメス(アスカ):

  1. たいへん成長がよく、胴回りも太くなった。エサは50kg。運動不足になりがちなので、エサは控え気味にしている。
  2. 検査のための馴致は完了している。
  3. 同じプールのシャチ、ヤマトとは仲がいいように見える。
  4. 性成熟しており、ヤマトが交尾しようと寄ってきているのは目撃されているが、交尾そのものはまだ報告されていない。

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス:

  1. エサの量に相変わらず波があり、冷凍サバ20〜35kgくらいを食べている。
  2. 血液検査のための馴致訓練(仰向けになること)が完了した。          
  3. 体温測定、血液検査、採尿検査、細菌・寄生虫の有無の検査を継続して行っているが、総合的に問題はないと考えている。
※プールの片方を仕切って、もとからいたシャチ(メスのルカと思われる)を入れている。慣れれば、仕切りをはずす予定でいる。

太地町立くじらの博物館のメス:

  1. 健康状態は非常に安定している。エサは、10月から45kg摂取している。
  2. 尾ビレに腫瘍ができていたが、完治した。行動は良好である。

 ※1月末の支援者の報告では、入江の一番沖合の仕切りにオキゴンドウ1頭とともに入れられている。互いに関心は示していない。入江の内側のナミちゃん(もとからいたシャチ)の方をむいてじっとしていることが多い。広い所に移されたので、ときどき仰向けになったりして泳いだり、ブローをしているのが見られた。

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水産庁長官  嶌田道夫     fax 03-3502-0794 (tel 03-3502-8111)
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