7月以降の経過と最新情報



| 概要のページに戻る | 捕獲から2月末までの経過報告 | 3月と4月の経過報告 | 5月と6月の経過報告 |

■太地オルカNEWS31(12/05 21:30)

12月はじめ現在における和歌山県水産課への各水族館からの報告が入りましたので、お知らせします。

伊豆三津シーパラダイス:
 体温、血液検査ともに問題なし。
 餌は、50kg食べている。

南紀白浜アドベンチャーワールド:
 特に異常はない。
 採血の結果、異常なし。体温は35.7〜36度。
 36〜40kgのサバを食べている。

太地町立くじらの博物館:
 採血の結果は順調。体温は35〜36度(月2回検温)
 餌は、45kg前後のサバ。

南紀白浜と太地は、共同研究をしており、死亡した2頭の死因については、いずれ研究論文を書くとき一緒に発表するとのこと。
また11月10日頃、伊豆三津のトレーナーから直接聞いたところでは、交尾が確認されているので子供の望みがあるとのこと。

さらに、11月中旬に水産庁の職員が太地を訪ねた際、捕獲されたオルカは、今度はオキゴンドウと一緒の広い別の生け簀に移されていたということです。



■太地オルカNEWS30(10/29 14:15)

和歌山県水産課で把握している最近の(と言っても10月初めごろの)各水族館からの報告をヒアリングした結果を連絡いただきましたので、お知らせします。

伊豆三津シーパラダイス:
 体調は、元気で安定している。
 血液検査も異常なし。
 餌は、サバを50kg食べている。

南紀白浜アドベンチャーワールド:
 採血の結果、異常なし。平熱。
 体調の悪いときもあるが、問題はない。
 42〜45kgのサバを食べている。
 2頭の死亡報告書や論文はまだ出ていない。

太地町立くじらの博物館:
 採血の結果は異常なし。
 餌は、40kg前後のサバ。
 湾の入り口を網で仕切って、運動のため広いところに出したいと館長は思っている。

この三箇所とも、研究目的通りに研究をしているとのこと。



■太地オルカNEWS29(9/21 22:00)

ロシアでのオルカ捕獲について

CFNの関係者が、アメリカの二大オルカ捕獲業者のひとつであるダン・ゴールズベリーから直接聞いた内容によると、「彼はカムチャッカ半島でのオルカ捕獲計画に関わっているが、今年の夏、日本の水族館のためにオルカ9頭を捕える計画は、何回か試みたがいずれも失敗した。この日本の水族館とは多分、名古屋港水族館だと思われるが、今回の太地でのオルカ捕獲に対する反対運動が起こってから、この水族館はオルカ捕獲の契約をキャンセルした。従って、現在、日本の水族館のためのオルカ捕獲計画はない」ということです。

--------------------------------------------------
freeOrcaの趣旨に賛同して多くの方々が、FAX行動を起こして下さり、またいまだにホームページから署名(その都度、首相官邸、水産庁、和歌山県に同時に送られています)を下さる全国の方々に心より感謝したいと思います。

しかし、手放しで喜べるわけではなく、まだ名古屋港水族館が公式に捕獲中止を表明したわけではなく、また愛知万博までには7年もあることから、まだ予断を許せません。さらに国内の別の水族館の捕獲計画も取りざたされていることから、今後もfreeOrcaの活動は、これまで通り続けて行くことが大切ではないかと思われます。

そのためには、太地で捕獲された5頭のオルカのことを、そしてその内の2頭が死亡してしまったことを、今後も一人でも多くの人に忘れられないよう伝えていくことが必要ではないでしょうか。CFNの来年の活動項目のひとつに「Taiji five」が取り上げられたことも、その一環だと思われます。



■太地オルカNEWS28(8/30 19:30)

freeOrcaのメンバーによる、その後の太地及び名古屋でのオルカ捕獲情報です。

・太地町立くじらの博物館に売却されたメスのオルカについて
8月17日、現地にて博物館の隣のビルの屋上から望遠レンズで観察。
相変わらず、狭い生簀の中に入れられている。ぷかりと浮いている時間が長く日焼けを防ぐためか(推測)全身を真っ白に日焼け止めクリームが塗られていた。
以前ポールさんも指摘していた通り、野生では観られないような体をくねらす行動が確認できた。ちょうど蛇のにょろにょろとした動きを縦にしたような異常な行動。シャチのトレーナーに、それとなく「こんな行動はこれまで他の個体でも観られましたか?」と聞いたところ、「よく分からないけど、とにかく元気ですよ」と答えたとのこと。

・その後、名古屋にも立ち寄り、名古屋港管理組合でヒアリング。
名古屋港水族館へのオルカの導入については、第二期工事のことも、オルカの導入のことも未定とのこと。未定ということは、まだ中止の決定をしていないということで、相変わらずオルカ捕獲の可能性が残されている。しかも、現在、二期工事の図面は作成中とのこと。具体的な工事箇所は、現在の水族館の隣にある倉庫との間の空き地を利用するとのこと。



■太地オルカNEWS27(7/28 23:00)

太地で捕獲され、その後水族館に売却された5頭のオルカのうち、南紀白浜アドベンチャーワールドの2頭が死亡したことは、既にお知らせした通りですが、残る3頭について現在確認されている情報は以下の通りです。

・南紀白浜アドベンチャーワールドのオス1頭
和歌山県水産課から元気であるとの報告があっただけで、確認できていない。報道関係の問い合わせに対しても、水族館側は一切ノーコメントで取材拒否のまま。

・太地町立くじらの博物館のメス1頭
7月中旬、一時病気のようだったが、22日以降は餌を食べ始めたとの内容を水産課が館長から聞いている。依然として、9メートル四方の狭い生簀の中にいる。

・伊豆三津シーパラダイスのメス1頭
freeOrcaメンバーの報告によれば、7月中旬に、命名された模様。
  名前/アスカ 性別/メス 年齢/11歳
  体長/5m60cm 体重/2600kg
食欲もあるとのことで、ときおりブリーチングも見せる。



■太地オルカNEWS26(7/01 19:00)

水産庁など監督官庁から得た最近の情報およびfreeOrcaメンバーの観察を整理しました(水族館からの情報は含まれていません)。

4月中旬

南紀白浜アドベンチャーワールドのメス流産(未確認)

5月26日

南紀白浜アドベンチャーワールドと太地くじらの博物館から、2/9〜5/19の飼育報告書が水産庁に提出される

5月27日

和歌山県水産課より、「捕獲された個体はいずれも順調で、研究の進行も体調も良好である」と報告がある

5月末

南紀白浜アドベンチャーワールドのオス(捕獲時3.5m)の様態急変

6月6日

マイケル・レピーさんが、伊豆三津シーパラダイスへ行き以下の内容をヒアリング。「餌は50kg食べているが、朝、晩の決まった時間にやっている。トレーナーに体を触らせていた」

6月14日

午後2時ごろ、白浜のオス死亡

6月15日

伊豆三津で、新個体のメス(個体番号 O-3)の給餌の様子を初めて観察

6月16日

白浜より日本動物園水族館協会にオス(個体番号 O-8)の死亡報告書提出(公開しない)。和歌山県と水産庁にも同じものが提出。

6月17日

午前10時ごろ、白浜のメス死亡

freeOrcaのメンバーの一部の団体名で、水産庁長官、和歌山県知事、(社)日本動物園水族館協会会長、アドベンチャーワールド館長宛てに「太地シャチ志望に関する抗議及び要望書」を提出

6月18日

白浜より日本動物園水族館協会にメスの死亡報告書提出(未公開)

6月19日

freeOrcaのメンバーの一部の団体名およびいくつかの保護団体の連名で、水産庁長官、文部大臣、和歌山県知事、(社)日本動物園水族館協会会長に宛て「シャチ死亡に関する徹底現場調査のお願い」を提出

6月20日

伊豆三津から2/10〜6/18の飼育報告書が水産庁に提出

6月21日

銀座で追悼のキャンドルパレード(シアトル、サンフランシスコでもラリー)

6月23日

白浜より和歌山県医科大学に、死亡した個体の内臓が届く(詳細不明)

6月27日

水産庁遠洋研究所の職員が、南紀白浜アドベンチャーワールドに現地視察。「飼育環境に問題はない。卵巣がホルマリン付けになっていたが、肉眼で見るかぎり妊娠した可能性はない、また鮮度から言って新個体のものだと思う。残り一頭は、これまでと違うプールにいるが異常ない。」とのこと。

6月28日

午前中、伊豆三津でヤマトくんのデモンストレーションの後、新個体がまねしてブリーチングを見せる。給餌は観察されない。



太地オルカ:| 概要 | 経過報告 | FAXによる要望書 | E-Mailによる署名 | 投書 | 写真集 |

freeOrca:|
メニューに戻る |
(C)freeOrca Project 1997