■太地オルカNEWS21(4/30 21:30)●水産庁報告(4/23)
水産庁沿岸課にその後のオルカ達の状況を問い合わせたところ、4月23日現在の水族館からのレポートとして、以下の内容の報告を受けました。・目視と血液検査の結果から、今回捕獲された5頭は、いずれも健康状態は良好で、自ら餌を食べているということです。餌の量については、次の通りです。
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伊豆三津シーパラダイス 34kg
南紀白浜アドベンチャーワールド 10〜40kg
太地町立くじらの博物館 36kg
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4月27日、伊豆三津シーパラダイスに行った友人の話では、3時間の観察中にヤマト君は餌を食べていたものの、新しい個体は一度も餌を与えられることもなく、じっと動かないまま弱々しくブローするだけだったようです。●シャチ解放を求めて、ヨットで太平洋横断最短記録に挑戦
アメリカのヨットマンで、「アース・アイランド・インスティチュート」という自然保護団体に所属する、マイケル・レピー氏が、4月23日正午に、愛挺"ナイア号"(ナイアはハワイ先住民の言葉で「イルカ」のこと)でサンフランシスコを出航しました。
ヨットでの太平洋単独横断の最短記録は34日間ですが、レピー氏は、これを4日短縮した30日間を目標にしています。
レピー氏のホームページは、http://home.earthlink.net/~naia/ です。
■太地オルカNEWS20(4/27 20:30)今日、4月27日で、和歌山県太地で10頭のオルカが追い込まれ、そのうち5頭が別々の水族館に捕獲搬入されることになってから、80日が経過しました。
過去の絶食状態でのオルカの生存限界が80日であったことから、この日をとても恐れていましたが、この間、伊豆三津シーパラダイスと太地町立くじらの博物館の各一頭は外からも観察できますが、少しずつは餌を食べている様子で、とりあえずは「80日」の危機は乗り越え、ひと安心といったところです。
南紀白浜アドベンチャーワールドは、外から見ることが出来ず、また3頭を搬入したことさえノーコメントということで、3頭の現状はまったく把握できません。水産庁が直接確認したわけではないので、信憑性に欠けますが、ここでは、必ずしも十分な餌を食べているとは言えません。我々の目的は、あくまでも5頭揃っての解放要求であり、その日まで何とか元気でいて欲しいと願っています。
一方、水族館側は、話し合いを求めるいくつかの団体の要望をまったく無視しており、またオルカ達の健康状態や食べている餌の量などはまったく公表していません。これが教育・研究施設と自ら言っている水族館の取るべき態度でしょうか。水産庁から特別に許可をもらって「学術目的」で導入した以上、オルカそのものを公開することはもちろんのこと、彼らに関する情報の公開を求めるのは我々の当然の権利であり、水族館はこれに対し誠意をもって答えるのが義務であると考えます。
そこで改めて、関係各所に対して、1)早急に5頭のオルカを揃って解放すること、2)それまでの間のオルカ達の健康状態などを、すみやかに詳しく公表することを、再度、皆さまの意見として電話やFAXで求めていただきたいと思います。
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伊豆三津シーパラダイス fax 0559-43-2336 (tel. 0559-43-2331)
伊豆箱根鉄道株式会社 fax 0559-77-0015 (tel 0559-77-1215)
南紀白浜 アドベンチャーワールド fax 0739-43-3345 (tel 0739-43-3333)
(株)ワールド・サファリ fax 06-223-0566 (tel 06-223-0300)
太地町立くじらの博物館 fax 07355-9-3823 (tel. 07355-9-2400)
太地町役場 fax 07355-9-3375 (tel 07355-9-2335)
内閣総理大臣 橋本龍太郎 fax 03-5511-8855 (tel 03-3581-2361)
水産庁振興部沿岸課 fax 03-3502-0794 (tel 03-3502-0942)
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■太地オルカNEWS19(4/13 23:30)今回のオルカ捕獲に関連して、いろいろなメディアが取り上げています。
1)3月21日号 SCiaS
野生動物保護「シャチ論争、「芸」も研究のうち?」と題して、2ページにわたり、今回の捕獲のいきさつから関係者の意見まで広く紹介しています。
「日本は、今回5頭を捕まえたことで、これまで飼育していた9頭とともに、計14頭のシャチを飼うことになり、世界の3分の1近くを持つ「シャチ保有国」になった。」2)3月28日 読売新聞読者欄
15才の千葉県の中学生から、「捕獲したシャチの解放願う」と題して投稿がありました。
「ショーをしているシャチからは、彼らの本当の姿や能力を学ぶことはできないと思う」3)4月10日発売 「 Diver 」5 月号
「橋龍さん、オルカがないてるよ」という見出しで緊急特集をしています。イルカ&クジラ・アクション・ネットワークの倉沢さんのレポート、ポール・スポングさんの橋龍への手紙の訳文(秋田恵さん訳)が掲載されていますが、今まで、ダイビング雑誌の姿勢は、水族館も大きなスポンサーだったことから、真っ向から「水族館に反対」という記事は出せなかったようです(富戸のイルカ捕獲についてはどこも取り上げませんでした)。しかし、今回の「Diver」はその常識をくずした、画期的な記念号ではないでしょうか。4)4月11日 毎日新聞家庭欄
「オルカは海が似合う」と題して、解放を訴える保護団体の動きを紹介しています。これに対し、伊豆三津シーパラダイスの親会社である伊豆箱根鉄道・広報課のコメントが載っています。
「購入目的は繁殖の研究だ。ショーは見せ物ではなく、動物の持っている能力を見てもらうものだ」と理解を求めています。
■太地オルカNEWS18(3/27 21:30)捕獲されたオルカに危機が迫っています !
ポール・スポング博士の来日で、いろいろなことが分かりました。何よりも捕獲されたオルカ達の健康状態が良くないことです。過去に水族館に捕らえられ餌を食べないで死んでしまったオルカの断食日数は、80日が最長であったことを考えると、4月27日が、レッド・ディとなります。
あと一カ月ありません!今回捕獲されたオルカ達は、回遊性のタイプで、イルカやアザラシなど海生哺乳類を主食としているため、餌付けが難しく飢餓と脱水状態が始まっていると推測されます。伊豆三津シーパラダイスの一頭の噴気孔近くの陥没は、明らかに脂肪が消化され始めているためで、飼育係が無理やり魚を口の中に押し込んではいるものの、事態は深刻です。
南紀アドベンチャーワールドのメスは妊娠している可能性が高く、十分な食事をとっていないとすると、これも危機的な状態です。太地町立くじら博物館の一頭は、泳ぐ余裕もないほどの狭い生け簀の中で十分な運動もできず、下半身が沈んでしまい、じっと浮いているだけと、5頭いずれもが弱っていることは明らかです。
4月27日を、一応の目標日と決めて、この日までに解放を実現させるよう、再度、皆さまの解放要求の行動を起こしていただければ幸いです。
■太地オルカNEWS17(3/7 22:00)2月7日の追い込み漁から、もう一カ月が経ちました。
太地町立くじらの博物館で餌付けの訓練を受けていた2頭のうち1頭が、3月5日、静岡県沼津市の伊豆三津シーパラダイスに運ばれ、現在いるヤマト君と一緒の生け簀に入れられたようです。メンバーが何人か見に行きましたが、係の人の話では、ヤマト君の食欲は少し増えているとのこと。また新しく運ばれた1頭は、半日観察していた範囲では、餌をくわえて遊ぶだけで、あまり食欲があるようには見えなかったということです。
■太地オルカNEWS16(3/5 17:00)□ポール・スポング博士、3月16日に来日!
海外で精力的に太地のオルカ解放を訴えて下さっている、カナダ・ハンソン島のポ ール・スポング博士が、ご自身の目で今回捕獲された5頭のオルカの様子を確かめた いと言うことで、3月16日から数日間、日本に来られることになりました。
ポールさんは、日本では和歌山の2つの水族館を訪れる予定で、できれば研究者とし て水族館関係者との話し合いが持たれることを期待しています。□太地町立くじら博物館の2頭の様子
今日、メンバーが、くじら博物館に電話で問い合わせたところ、今回捕獲され、こ こに収容された2頭は餌付けの最終段階に入っており、冷凍の魚も少しずつ食べるよ うになったようです。捕獲から一カ月、この2頭のうちの1頭が伊豆三津シーパラダイ スに移される前に、解放させてあげたいものです。
■太地オルカNEWS15(3/4 20:00)□橋本首相へのFAXによる嘆願書の扱いについて(電話によるヒアリング)
・皆さまが送って下さっているFAXやE-Mailによるオルカ解放の嘆願書は、現在まで に500通を越えました。自民党に聞いたところ、これらは政務調査会水産部会が把握 しており、電話に出た方によれば、「首相にちゃんと渡している」ということです。
自民党本部電話:03-3581-6211・また別のルートで首相の目に触れるためには、首相官邸に手紙やFAXのコピーを送 るという方法があります。この場合は「書留」で送って下さい。
首相官邸電話:03-3581-0101
〒100 千代田区永田町2-3-1・首相宛にさまざまな政策提案などを受け付ける新しいFAX番号を入手しました。こ れまでのFAX番号(03-5511-8855 富戸イルカ事件で効果のあった番号)に加え、併 せてこちらにもお願いします。ここに送られたものも、確実に首相に渡るそうです。
今後はこちらが効果的かと思われます。
総理用の提案FAX:03-3581-3883・またE-Mailによるお手紙や署名についても、FAXと同様に扱われているとのことです。
アドレス:jpm@kantei.go.jp□世界中での動き
すでに3月2日のTBSテレビ「ニュースの森」でも取り上げられましたので、ご存知 かと思いますが、3月1日のシアトルでの大規模な抗議集会に連動して、2日の午後、 渋谷駅前でfreeOrcaのメンバーも参加して、集会が開かれ、オルカ解放を求めるビラ を配りました。(テレビの映像は、 集会のページで見ることができます)イギリスの雑誌「Wild Life」で、今回の捕獲の問題を扱ってくれることになりま した。やがてイギリスからも解放を求める嘆願書が、首相や水産庁に届くことでしょう。
アメリカ・オレゴン州のニューポート(keikoがリハビリをしているところ)にあ るSam Case小学校の1年生と5年生の子供たちが、首相宛にたくさんの手紙を書いてく れました。子供たちの声が首相の気持ちを動かしてくれるとよいのですが。皆さまも 、日本の小学校のホームページを見つけたら、ぜひ今回の捕獲の内容を伝えて協力を 要請して下さい。
■太地オルカNEWS14(3/1 1:00)□南紀白浜アドベンチャーワールドのオルカ達
愛称 性別 購入元 生死
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初代 キアヌ メス アメリカ 死亡(68-80) 映画「オルカ」に出演
2 代 弁慶 オス アメリカ 死亡(79-89)急性肺炎
3 代 牛若 オス アメリカ 死亡(80-83)悪性リンパ腫
4 代 ルカ メス ドイツ 生存 81年アイスランドで捕獲
5 代 五郎 オス 太地 生存 85年捕獲、離乳期から飼育
6 代 アイ メス アイスランド 死亡(89-96)ブドウ球菌または真菌による
7 代 ラン メス アイスランド 生存 アイとともに89年捕獲
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出典:Marine Mammal Inventory Reports
Hoyt's Appendix in "Orca-the Whale Called Killer"
現地情報など□世界中で抗議の声が
海外でも、5頭のオルカの解放を求めるさまざまな運動が展開しています。
3月1日のシアトルでのラリー(集会)は、ポールさんを始め、学者や研究者が多数 集まる大規模なものになりそうです。オーストラリアやカナダでは、日本製品のボイ コットが始まりました。ドイツでも研究者のレポートを集め大使館を通じて水産庁に 提出しました。バンクーバー水族館も協力してくれるかも知れません。
海外での動きは、PAWSのホームページで知ることが出来ます。
http://paws.org/activists/Taiji今日のポールさんからの電話では、「まだ諦めるのは早い。日本の皆さんが頑張って いるのを海外でも支援している。まだ望みはある」、とのことでした。